ぽんは喋る。
とってもよく喋る。
とにかく起きている間はず~っと喋る。
気になる事があると「なぁ、おばちゃん、なぁなぁ。」と・・・
エンドレスで同じ問いかけをし続ける。
声の音量調節が出来ないのでかなりのボリュームで喋り続ける。
(小さな声が苦手なのはぺこちゃんも同様)
聞かれるとおばちゃんも、応えねばならぬ!と必死で喋る。
実は私、お喋りはあまり得意ではない。
いや、時々交わす友人達とのお喋りは有頂天になって喋るけど、
早口・舌足らずが少々コンプレックスになってるのもあって
喋った後に「あ~、余計な事言ったかなぁ・・。」その他諸々、結構凹む。
その私が必死で喋り続けるのだから、疲れる、ヒジョーに疲れる
4月の初めのある日にぽんが言った。
「ぽんくん、よ~喋ったなぁ。喋りすぎやぁ。」
「おばちゃんもよぅ喋るなぁ。」
・・・ん?・・・・・・おまえなぁ・・・・・・
教訓その1:全てに応えるべからず。かわし方を習得すべし
相手が居ることで、ぽんは“独り言”で済ませられる事も必死で喋る。
真面目に受け答えする事で、ぽんも疲れてるって事に気付かなかった。
数ヶ月も経つと、徐々にコツを覚えて、
我が家と隣を行ったり来たりする事で(我が家10分、隣30分程度)
ちょっとクッションを置けるようになった。
そうして・・・
ぽんのお喋りの対象は、かぁちゃんとロデムにも振り分けられた・・・
ぽん、かぁちゃんに必死で語りかける。
かぁちゃんは最初は無反応だけど、やがてぽんの顔をマジマジ見つめ
眉間に皺を寄せてなんとも困った顔をする。
やがて「なぁ、なぁ!」という問いかけに、かすかにコクリと頷く。
ここでぽんは・・・満面の笑み
「ばぁちゃん、『うん』って言わはったわ、おばちゃん!」
「ぽんくんが聞いたら『うん』って、ばぁちゃん語で言わはったぁ!!」
ぽん、ロデムに必死で語りかける。
特にロデムがおいたをした時は、厳しくビシーッっと叱る。
「ロデムちゃん、そんな事をしてはいけません!」
「わかったぁ?わかりましたかっ!?」
ロデム、目をまんまるにしてしり込みをする。
「ローデームーちゃん!わかった?」
ロデム、知ってか知らずか「み・・・みゃあ」と応える。
ここでぽんはやっぱり・・・満面の笑み
「おばちゃん、ロデムちゃん、にゃぁって言わはった。」
「ねこ語や!ねこ語で返事しはったぁ!」
思わず口元がほころんで、つい軽やかな笑い声が出てしまう。
その純粋さは、頭をなでなでしたくなるほど可愛い。
もう、随分前に忘れてしまった幸せな風景である。
公園の銀杏がすっかり色づいた
ぴぃが時折、ふっと真顔で言う事がある
「どうしても、3歳の壁が越えられへんねんなぁ・・・。」
ぽん、15歳の秋を全身で楽しんでいる。
毎日を楽しんでいる。
生きてる事を楽しんでいる。
その気持ちのありったけを“ぽんの言葉”で一所懸命喋る。
時折パニックは起こすけど、彼の顔から笑顔は消えない。
それが可愛く、いとおしく・・・その素直さが・・・
・・・時にたまらなく切ない。
とってもよく喋る。
とにかく起きている間はず~っと喋る。
気になる事があると「なぁ、おばちゃん、なぁなぁ。」と・・・
エンドレスで同じ問いかけをし続ける。
声の音量調節が出来ないのでかなりのボリュームで喋り続ける。
(小さな声が苦手なのはぺこちゃんも同様)
聞かれるとおばちゃんも、応えねばならぬ!と必死で喋る。
実は私、お喋りはあまり得意ではない。
いや、時々交わす友人達とのお喋りは有頂天になって喋るけど、
早口・舌足らずが少々コンプレックスになってるのもあって
喋った後に「あ~、余計な事言ったかなぁ・・。」その他諸々、結構凹む。
その私が必死で喋り続けるのだから、疲れる、ヒジョーに疲れる
4月の初めのある日にぽんが言った。
「ぽんくん、よ~喋ったなぁ。喋りすぎやぁ。」
「おばちゃんもよぅ喋るなぁ。」
・・・ん?・・・・・・おまえなぁ・・・・・・
教訓その1:全てに応えるべからず。かわし方を習得すべし
相手が居ることで、ぽんは“独り言”で済ませられる事も必死で喋る。
真面目に受け答えする事で、ぽんも疲れてるって事に気付かなかった。
数ヶ月も経つと、徐々にコツを覚えて、
我が家と隣を行ったり来たりする事で(我が家10分、隣30分程度)
ちょっとクッションを置けるようになった。
そうして・・・
ぽんのお喋りの対象は、かぁちゃんとロデムにも振り分けられた・・・
ぽん、かぁちゃんに必死で語りかける。
かぁちゃんは最初は無反応だけど、やがてぽんの顔をマジマジ見つめ
眉間に皺を寄せてなんとも困った顔をする。
やがて「なぁ、なぁ!」という問いかけに、かすかにコクリと頷く。
ここでぽんは・・・満面の笑み
「ばぁちゃん、『うん』って言わはったわ、おばちゃん!」
「ぽんくんが聞いたら『うん』って、ばぁちゃん語で言わはったぁ!!」
ぽん、ロデムに必死で語りかける。
特にロデムがおいたをした時は、厳しくビシーッっと叱る。
「ロデムちゃん、そんな事をしてはいけません!」
「わかったぁ?わかりましたかっ!?」
ロデム、目をまんまるにしてしり込みをする。
「ローデームーちゃん!わかった?」
ロデム、知ってか知らずか「み・・・みゃあ」と応える。
ここでぽんはやっぱり・・・満面の笑み
「おばちゃん、ロデムちゃん、にゃぁって言わはった。」
「ねこ語や!ねこ語で返事しはったぁ!」
思わず口元がほころんで、つい軽やかな笑い声が出てしまう。
その純粋さは、頭をなでなでしたくなるほど可愛い。
もう、随分前に忘れてしまった幸せな風景である。
公園の銀杏がすっかり色づいた
ぴぃが時折、ふっと真顔で言う事がある
「どうしても、3歳の壁が越えられへんねんなぁ・・・。」
ぽん、15歳の秋を全身で楽しんでいる。
毎日を楽しんでいる。
生きてる事を楽しんでいる。
その気持ちのありったけを“ぽんの言葉”で一所懸命喋る。
時折パニックは起こすけど、彼の顔から笑顔は消えない。
それが可愛く、いとおしく・・・その素直さが・・・
・・・時にたまらなく切ない。