ぽてちの「人とはちがうモノ」日記

「人と同じことはしない」ぽてちが選んだ、いろいろなモノたちのお話。

「暴雪圏」

2009-06-16 13:37:07 | 読みモノ

「暴雪圏」(佐々木譲)を読んだ。
バイオレンス小説かと予想したけど、おとなしめで、気持ちよく読めた。
北海道東部の「彼岸荒れ」の日に、とあるペンションに、強盗殺人犯と、
さまざまな境遇の男女が閉じ込められる、という話だけど、ペンションに
集まるまでのそれぞれのいきさつが長い。登場人物が多くて、
確認しながら読み進めることになりました。
主役は巡査というよりは、この「暴雪」だろうな。
読んでると息苦しくなるくらいの描写だ。
たしかに北海道では吹雪で人が死ぬことは珍しくなくて、
この描写も大げさではないな、と思った。
スティーブン・キングの「シャイニング」もちょっと思い出した。
あれは冬じゅう、ホテルにこもる管理人の話だった。
それにしても、除雪車も来れなくなるとは…。ほんとに生死に係わる。