ぽてちの「人とはちがうモノ」日記

「人と同じことはしない」ぽてちが選んだ、いろいろなモノたちのお話。

階段

2009-01-19 13:13:27 | 建モノ(家具含む)
最近「読みモノ」ネタばかりなので、ここらで久々「建モノ」ネタを。
ウチの階段です。米松(ベイマツ)ですが、無垢です。踏み板というのか、
足を乗せる板の厚みは測ったら3.5センチありました。あと数十年は
軽くもちそうです(階段に関しては)。もちろんノーワックス。白木です。
でも年数がたっていい色になってきました。きしみ音は結構あります。
すき間もあります。これから家を建てる人は、無垢には一長一短があることを
頭にいれておいたほうがいいです。
階段右の面は本棚です。結構な収納量です。ここからあふれないように
本を入れ替えるのがポイント。
本を選んだら、階段に腰かけて読むこともできます。
だからどうってこともないけど、そんなアイディアもありってことです。

祝!ぽてちのブログ1周年

2009-01-15 11:30:35 | 日記
本日わたしぽてちのブログがめでたく1周年を迎えました。
思えば画像のサイズがわからず(今でも不得意)、巨大なリングが出現したり、
妙にキンチョーして文体がおかしくなったりと、苦労もありました。
でも総じて楽しかった。そして徐々にではあるけど、読んでくれる人が
増えてきて、うれしい。
今後もますます「人とはちがう」目線で、「モノ」を中心に書き続けたいです。
よろしくお願いします!(できればコメントも)

「聖母」

2009-01-13 12:59:49 | 読みモノ
「聖母」(仙川環)を読んだ。
代理母の話。子宮を摘出した女性が代理母を依頼して子供を手に入れる
(まさに手に入れる)のだが、さまざまな問題が…。
そりゃそうだ。どうかんがえても不自然だもの。
私はもし子供ができなくても(もうすでに二人もいるが)別の生きがいを探してたと思う。
少なくとも自力で産めないならあきらめてただろう。
向井亜紀の例はなんか異様だった。
でもこれから生殖産業は伸びていくんだろうなぁ、とは思う。
テクノロジーと倫理がせめぎ合う中で。

そうこうしているうちに、外は雪でスゴいことになってました。
ようやく冬本番か?

「貝の帆」

2009-01-09 13:07:38 | 読みモノ
「貝の帆」(丸山健二)を読んだ。
2006年に読んだが、再読したくなって。
登場人物が皆特徴あって良い。語り手はやがて生まれてくる胎児の魂。
その母は、妊娠中ではあっても隣に越してきた美青年に翻弄される単純な性格。
父は掛け軸の中の美人にしか興味のない郵便配達員。
祖父は徘徊老人で、文字どおりナイスなボケをかます。
姉は万引き、家出を繰り返す反抗期の中3。
そして隣のこの世のものともあの世のものとも知れない謎の青年。
人知を超えた存在であることは確かだが、なんの目的でやってきたのか。
500ページをはるかに越える長編ながら一気に読ませる筆力がすごい。
最後の誕生の場面は感動ものです。
また読みたい作家。

「未見坂」

2009-01-07 10:24:38 | 読みモノ
「未見坂」(堀江敏幸)を読んだ。
こういうのを現代の名文というのだろうなぁ。上手い!と拍手したい。
穏やかでしみとおるような読後感。しみじみします。
でも、必ず崩壊家庭が背景にあって、みんな性格よさそうな人たちなのに
どうして?と疑問である。そもそもいろいろな事情が多く語られないのだ。
その辺は行間を読むということなんだろう。
漢字が少なく、平易な文章で、川上弘美っぽい気も…。彼女は最近ねちっこさが
ちょっと…みたいな気がしてあまり読む気になれなくなったんだけど、
堀江敏幸はまだまだ読みたいです。
ちょっと前にBSの「週刊ブックレビュー」に皮ジャンとサングラスで出ててびっくり。
前はロイド眼鏡みたいのかけてたよね、たしか。別人だった。