国際情勢の分析と予測

地政学・歴史・地理・経済などの切り口から国際情勢を分析・予測。シャンティ・フーラによる記事の引用・転載は禁止。

柔道に見る日本的戦略:敵の力を利用して敵を制し、小さな者が大きな敵を倒す

2007年07月20日 | 日本国内
『柔よく剛を制す:相手の力を利用して相手を制する。そうすれば小さい者でも大きな者を倒すことができる。これが柔道の基本理念です。オリンピックのような大きな大会でも小さな日本の選手が大きな海外の選手を投げ飛ばす姿を見ることがあります。まさに基本理念を体現した結果です。』 私は武道・格闘技に関しては素人であり、この記事を書く資格がある人間ではない。しかし、最近になって柔道という武道が戦略論に応用されていることに気付いた。 日本の国技である相撲が基本的に「押し」の力で攻めるのに対して、柔道は基本的に「引き」の力で敵を自分に引き寄せることにより攻めるという違いがあると言う話を聞いたことがある。また、柔道は小さい者が大きな者を倒すことを至上とし、相手の力を利用して相手を制するという特徴がある。例えば大きな敵が自分に接近してきた時、敵の接近する力を利用した上で自分が敵を引き寄せることで、自分の小さな力でも敵を動かすことが可能となる。この柔道の精神が20世紀の戦争(外交戦争や国家内部の権力闘争などの広義の戦争を含む)の幾つかに応用されていることに気付いたのだ。いずれも、国際金融資本という余りに巨大で強力な敵、しかも自国内部にまで深く根を張った敵に対抗する為の戦いである。 . . . 本文を読む
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