●シベリア原油 アジア輸出開始 2009年 12月29日 NHK
膨大な天然資源が眠るロシア・シベリアから日本などアジア太平洋市場向けの原油の輸出が始まり、28日、極東の港でプーチン首相も出席して式典が開かれました。ロシアとしてはヨーロッパに限られていた原油の輸出先をアジアにも向けることで、供給先を多角化するねらいがあります。
このプロジェクトは、東シベリアから日本海沿岸までのおよそ4800キロの区間をパイプラインと鉄道で結んで原油を運ぶもので、日本や中国などアジア太平洋地域に輸出されます。ロシアにとって悲願の国家プロジェクトで、計画の決定から5年を要し、日本円で総額1兆円以上が投じられました。原油の輸出拠点が完成したロシア極東のナホトカ近郊の港では28日、輸出開始を祝う式典が開かれ、大統領時代から計画を主導してきたプーチン首相みずから駆けつけました。式典でプーチン首相は「この戦略的なプロジェクトによってロシアはアジア太平洋という新たな市場に進出できる。すばらしい新年の贈り物だ」と述べて意義を強調しました。ロシアとしてはヨーロッパに限られていた原油の輸出先を日本などアジアにも向けることで、供給先を多角化するねらいがあります。港からは当面、年間1500万トンの原油が輸出される計画ですが、それに見合う原油を確保するためには東シベリアで新規の油田を開発することが不可欠で、ロシア政府は、この地域での日本との技術協力の進展に期待を寄せています。
http://www3.nhk.or.jp/news/k10014715781000.html
●ロ極東に石油出荷施設 東シベリア送油管終点 アジア輸出強化 2009年12月29日 東京新聞
【モスクワ=中島健二、ウラジオストク=A・ポルトフ】ロシアが極東で敷設を進める東シベリア石油パイプラインの終点となる沿海地方ナホトカ近郊のコジミノ港で、建設が進められてきた石油積み出し施設が完成、二十八日、ロシアのプーチン首相らも出席して出荷記念式典が行われた。当面、石油は列車輸送となるが、これを機にロシア側が対アジア・エネルギー戦略を強化するとみられる。
関係者によると、積み出し施設には石油貯蔵タンクやタンカーに積み込む海上設備などがあり、年間千五百万トンの出荷能力がある。初出荷の石油はフィンランドの業者に売却された約十万トンで香港へ輸送されるという。
式典では、プーチン首相が設備始動のボタンを押した上で「出荷開始はアジア太平洋に市場を開くロシアの戦略的プロジェクトであり、重要な意味を持つ」と強調。今後、極東からの資源輸出拡大に強い意欲を示した。
東シベリア・イルクーツク州のタイシェトとコジミノを結ぶ同パイプライン計画は総延長約四千八百キロ。既にアムール州のスコボロジノまで約二千七百キロの敷設は終わっているが、その先の約二千百キロは二〇一四年までに完成させる計画。ロシアのパイプライン建設企業トランスネフチは来年初めにも着工するとしている。
日本海向けの最終的な原油輸送量は、年間約五千万トンとの構想がある。一方で、スコボロジノから中国東北部の大慶に向かう年間約三千万トン輸送予定のパイプライン建設は既に始まっており、将来的に東シベリアにおける原油確保のための油田開発などが課題となる。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/news/CK2009122902000070.html
●サハリン産ガスを直接供給=パイプラインで北海道へ
http://blog.goo.ne.jp/princeofwales1941/e/56db3b4855704e642d0095f08084aab6
http://www.jpdo.co.jp/project.html
●ロシア極東天然ガスパイプライン計画
http://yamada-shuzo.blog.drecom.jp/archive/78
【私のコメント】
東シベリアの油田からパイプラインと鉄道と船でアジア太平洋地域へと原油を輸出するロシアのプロジェクトがとうとう動き始め、原油がタンカーで出荷され始めた。一部鉄道輸送区間があり、プロジェクトはまだ完成ではない。現状では年間1500万トン、最終的には年間5000万トンの輸出計画というから、その4割が日本に輸出されるとした場合、最終的には日本の原油需要2億トンの1割を占めることになるだろう。ホルムズ海峡やマラッカ海峡といったチョークポイントを経由しないで日本に輸出される点で、エネルギー安全保障の観点から見て利益が大きい。将来的には西シベリアや中央アジアのパイプラインと一体化してユーラシア大陸の石油を四方八方に運ぶシステムの一部となり、ロシアのランドパワーを大きく増大させることになると思われる。
しかし、日本にとって、またロシアにとって、最も有益なのはこの石油パイプライン計画ではない。石油は鉄道でも船でも容易に運べるので、パイプラインのメリットが小さいのだ。一方、天然ガスは鉄道では運べないし、船で運ぶには極低温で液化させる(LNG)必要があり高コストである。ロシアは天然ガスの埋蔵量世界一であり、二位・三位のイランやカタールにも近い位置にある。ロシア産や中東・中央アジア産の天然ガスをロシアのパイプライン経由で日本に輸出することができれば、日本の受けるメリットは計り知れない。現在は樺太の天然ガスすらLNGタンカーで輸入しており、日本のエネルギー輸入は全て海運に依存しているのに対して、新たにパイプラインという陸運の輸入手段ができることになるからだ。ロシアにとっても、富裕で社会が安定しておりガス代金の支払い能力の高い日本は中国や韓国と比較して好ましい顧客であり、輸出先の多角化の観点からも利益が大きいと思われる。
日本はエネルギーを含め貿易を全て海運・空運に依存している。米国の巨大な海軍力に日本の貿易は支配されており、大陸のパイプラインを日本に繋ぐことは米国が許さないのだろう。米国が更に弱体化してロシアと日本の接近(北方領土問題の解決)を認めるまでは、樺太から北海道への天然ガスパイプライン計画も現実化しないと思われるが、その時が徐々に近づいている。
↓↓↓ 一日一回クリックしていただくと更新の励みになります。
膨大な天然資源が眠るロシア・シベリアから日本などアジア太平洋市場向けの原油の輸出が始まり、28日、極東の港でプーチン首相も出席して式典が開かれました。ロシアとしてはヨーロッパに限られていた原油の輸出先をアジアにも向けることで、供給先を多角化するねらいがあります。
このプロジェクトは、東シベリアから日本海沿岸までのおよそ4800キロの区間をパイプラインと鉄道で結んで原油を運ぶもので、日本や中国などアジア太平洋地域に輸出されます。ロシアにとって悲願の国家プロジェクトで、計画の決定から5年を要し、日本円で総額1兆円以上が投じられました。原油の輸出拠点が完成したロシア極東のナホトカ近郊の港では28日、輸出開始を祝う式典が開かれ、大統領時代から計画を主導してきたプーチン首相みずから駆けつけました。式典でプーチン首相は「この戦略的なプロジェクトによってロシアはアジア太平洋という新たな市場に進出できる。すばらしい新年の贈り物だ」と述べて意義を強調しました。ロシアとしてはヨーロッパに限られていた原油の輸出先を日本などアジアにも向けることで、供給先を多角化するねらいがあります。港からは当面、年間1500万トンの原油が輸出される計画ですが、それに見合う原油を確保するためには東シベリアで新規の油田を開発することが不可欠で、ロシア政府は、この地域での日本との技術協力の進展に期待を寄せています。
http://www3.nhk.or.jp/news/k10014715781000.html
●ロ極東に石油出荷施設 東シベリア送油管終点 アジア輸出強化 2009年12月29日 東京新聞
【モスクワ=中島健二、ウラジオストク=A・ポルトフ】ロシアが極東で敷設を進める東シベリア石油パイプラインの終点となる沿海地方ナホトカ近郊のコジミノ港で、建設が進められてきた石油積み出し施設が完成、二十八日、ロシアのプーチン首相らも出席して出荷記念式典が行われた。当面、石油は列車輸送となるが、これを機にロシア側が対アジア・エネルギー戦略を強化するとみられる。
関係者によると、積み出し施設には石油貯蔵タンクやタンカーに積み込む海上設備などがあり、年間千五百万トンの出荷能力がある。初出荷の石油はフィンランドの業者に売却された約十万トンで香港へ輸送されるという。
式典では、プーチン首相が設備始動のボタンを押した上で「出荷開始はアジア太平洋に市場を開くロシアの戦略的プロジェクトであり、重要な意味を持つ」と強調。今後、極東からの資源輸出拡大に強い意欲を示した。
東シベリア・イルクーツク州のタイシェトとコジミノを結ぶ同パイプライン計画は総延長約四千八百キロ。既にアムール州のスコボロジノまで約二千七百キロの敷設は終わっているが、その先の約二千百キロは二〇一四年までに完成させる計画。ロシアのパイプライン建設企業トランスネフチは来年初めにも着工するとしている。
日本海向けの最終的な原油輸送量は、年間約五千万トンとの構想がある。一方で、スコボロジノから中国東北部の大慶に向かう年間約三千万トン輸送予定のパイプライン建設は既に始まっており、将来的に東シベリアにおける原油確保のための油田開発などが課題となる。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/news/CK2009122902000070.html
●サハリン産ガスを直接供給=パイプラインで北海道へ
http://blog.goo.ne.jp/princeofwales1941/e/56db3b4855704e642d0095f08084aab6
http://www.jpdo.co.jp/project.html
●ロシア極東天然ガスパイプライン計画
http://yamada-shuzo.blog.drecom.jp/archive/78
【私のコメント】
東シベリアの油田からパイプラインと鉄道と船でアジア太平洋地域へと原油を輸出するロシアのプロジェクトがとうとう動き始め、原油がタンカーで出荷され始めた。一部鉄道輸送区間があり、プロジェクトはまだ完成ではない。現状では年間1500万トン、最終的には年間5000万トンの輸出計画というから、その4割が日本に輸出されるとした場合、最終的には日本の原油需要2億トンの1割を占めることになるだろう。ホルムズ海峡やマラッカ海峡といったチョークポイントを経由しないで日本に輸出される点で、エネルギー安全保障の観点から見て利益が大きい。将来的には西シベリアや中央アジアのパイプラインと一体化してユーラシア大陸の石油を四方八方に運ぶシステムの一部となり、ロシアのランドパワーを大きく増大させることになると思われる。
しかし、日本にとって、またロシアにとって、最も有益なのはこの石油パイプライン計画ではない。石油は鉄道でも船でも容易に運べるので、パイプラインのメリットが小さいのだ。一方、天然ガスは鉄道では運べないし、船で運ぶには極低温で液化させる(LNG)必要があり高コストである。ロシアは天然ガスの埋蔵量世界一であり、二位・三位のイランやカタールにも近い位置にある。ロシア産や中東・中央アジア産の天然ガスをロシアのパイプライン経由で日本に輸出することができれば、日本の受けるメリットは計り知れない。現在は樺太の天然ガスすらLNGタンカーで輸入しており、日本のエネルギー輸入は全て海運に依存しているのに対して、新たにパイプラインという陸運の輸入手段ができることになるからだ。ロシアにとっても、富裕で社会が安定しておりガス代金の支払い能力の高い日本は中国や韓国と比較して好ましい顧客であり、輸出先の多角化の観点からも利益が大きいと思われる。
日本はエネルギーを含め貿易を全て海運・空運に依存している。米国の巨大な海軍力に日本の貿易は支配されており、大陸のパイプラインを日本に繋ぐことは米国が許さないのだろう。米国が更に弱体化してロシアと日本の接近(北方領土問題の解決)を認めるまでは、樺太から北海道への天然ガスパイプライン計画も現実化しないと思われるが、その時が徐々に近づいている。
↓↓↓ 一日一回クリックしていただくと更新の励みになります。
①226事件で日本の権力が昭和天皇が属する親米で実務派の弟派から、香淳皇后が属する反米で卓上派の兄派に渡った。
②日本が米国から戦争を仕組まれたのは米国がドイツとソ連に対する戦争工作を日本に持ちかけたけど、反米の香淳皇后の一派がそれを断ったから。
③本当の天皇は三笠宮崇仁親王で彼は昭和天皇の長男。母親は香淳皇后ではない。香淳皇后の一派は次期天皇を自分の派閥から出さないつもりの昭和天皇に腹を立てた。
④今上天皇は近衛文麿の種と三條家のお世話係の女性の畑でうまえっるはずだったけど、近衛が昭和天皇に遠慮して、神社の横で物売りをしていた朝鮮人のおっさんに精子を貰って、それを自分の精子と偽って渡した。
⑤常陸宮の種は愛知揆一で、皇太子と紀宮は彼の種と美智子皇后の畑で生まれた。
⑥今上天皇と皇太子は断種されている。常陸宮はされていない。
⑦敬宮は皇太子の遺伝子をネズミを媒体にして生まれた。
⑧秋篠宮は弟派の血筋だけど皇位継承権はない。
⑨秋篠宮家の三人の子供の種は本物の皇位継承権ある人のもの。
⑩南京大虐殺の起きた日付は捏造されている。日本が戦った相手は国民党ではなく中国共産党だった。
⑪南京大虐殺は二度あり、一度目は中国共産党による国民党に対するもので、二度目は日本が中国共産党を破ってから、日本軍が上海に移動して南京にいない間に、国民党によって中国共産党の残党に対して行われたもの。
⑫盧溝橋事件は日本が南京大虐殺を受けていた国民党からSOSを受けて、日共不可侵条約があったために助けにいけない所を、中国共産党が先んじて足止めに爆破したもの。
⑬中国共産党の謀略によって、日本が国民党に対して満州国の一部を割譲するという手紙をよこし、それに騙された国民党が満州国の一部を占領した。
⑭日本はフギの弟フケツの結婚式が控えていたのと、旧正月を避けて、それが終わってから国民党に宣戦布告し、満州国を取り戻した。
⑮重慶爆撃は日本に戦争を仕掛けるために米国がやったもの。
⑯国会議員とマスメディアの半分は朝鮮人。
⑰戦勝国は公式文書で自虐史観を否定しているが、成りすましが隠蔽している。
⑱三笠宮は本物の天皇だが、自分が保身のために日本人を裏切ったことがばれるのを恐れて、文書の公開に否定的。
⑲皇太子の皇位継承に積極的なのは今上よりも常陸宮。保身のために文書の公開を恐れている。
⑳近衛は終戦直後に戦勝国に今上天皇の秘密がばれて香淳皇后に自殺の強要を受けて自殺した。
⑳①今上天皇は終戦直後に血統の秘密がばれて香淳皇后に殺されそうなった所を米国に救われた。
どう見ても100%生粋のキチガイである。
北方領土を単に領土問題ではなく安全保障問題と考えると解決しないのではなくさせてもらえ無いというのもよくわかる。
開国を迫られた江戸時代末期からロシアとどのようにつき合うのかは懸案でパイプラインの日本埋設も国益にはなると思うがロシアの対日侵攻と見る向きもあるでしょう。
中国に対する牽制やエネルギーの多角化という意味でも日露の緊密化は双方にとって非常に利益があることと思います。
ただ領土問題解決は日本の主張する4島返還をロシアが飲むとは思えずロシアの主張する2島で幕引きなら時の政権は持たないでしょう。
パイプラインやプリンス氏の主張されるシベリア鉄道の乗り入れは日本をシーパワーからランドパワーの末席への組み入れを意味する様に思えますがシーパワーの後ろ盾の弱体化となれば不可避であり米国に代わりシーパワーの大国化と言う政策を日本が取れるとも思えない。
エントリーいつも楽しみにしています、本年もよろしく。
最近の日ロ情勢を理解するのに、非常に面白い情報を有り難う御座います。ロシア外交については、基本的に領土問題の進展がないのですから、60年以上膠着したままということです。しかし、これでいいのでしょうか。北朝鮮も含め、北東アジアの情勢を今のままにして、「東アジア共同体」構想も何も無いのではないかと言うのが、持論ではあります。
領土問題や拉致問題の解決を前提としなければ、外交には応じないとする日本側の態度は、私流に言うなら、「絶交外交」と言うんですね。「絶交」というのは一切の交わりを絶つということですが、どうもそれはオカシイのではないでしょうか。領土問題や拉致問題を棚に上げても話し合うべき事は話し合う、自国にとって必要とあれば、「同時並行解決」を目指せばいいだけの話なのではと、考えてしまうのは間違いでしょうか?
たとえば、北朝鮮とは拉致問題の他、国交回復交渉や核開発問題がありますが、これを日本特有の拉致問題をタテに入り口を閉ざし続ける。同時並行的に解決できるものは解決していくという柔軟姿勢がなければ、日本は孤立するだけです。今は六か国協議は北朝鮮vs五か国という図式ですが、核問題で話し合いが付いた暁には、一転して日本vs五か国という事実上の日本包囲網と化する恐れすらあります。
対ロシア外交も同様で、60年も進展が無い外交交渉は100年の長きに渡ってもおかしくはありません。むしろ、なぜ60年も進展の無い状況に交渉担当者も疑問を抱かず居られるのかという問題になってくるのが普通ではないでしょうか。簡単に言ってしまえば、外務省の「案件先送り主義」があるように思えます。前任者のメンツを汚すようなことなく後輩に先送りする。誠に役人の掟は厳しいものです。
鈴木宗男の是非はともかく、蛮勇有る政治家は検察の手に落ちる。かつては、杉原千畝のような良識を行動に表した人物さえ、遠慮無く排除される。こうした外務官僚の硬直性と政治家の無能によって、ロシア外交が進展しないのは非常に残念なことと申せましょう。中国と親密になろうとするなら、中国と同じ領土問題を抱えるロシアやインドとも同時に連携していくという、「敵の敵」とも親密になる必要があるでしょう。
私自身は、鈴木宗男を全権大使に任じるぐらいの蛮勇をもってしても、ロシア外交を進めるべきだという持論ですが、ブログ主はいかに。
取りあえず棚上げしてでも対ロ関係の強化を急ぐべきでしょう。
日本とロシアのパイプラインが完成し、その膨大なロシア産ガスに日本全体が依存するようになった後、その時点でアメリカの力が全く及ばない状態になっているのは、それでそれで危険な状態とも言える。
以前、ヨーロッパ向けのガスのパイプラインをロシアが閉めようとした際のヨーロッパの狼狽ぶりを忘れてはいけない。
日本はロシアがいつでもそういうことをしてくるという用意もしておかなければならない。実際にサハリン2があんなことになったのだから。
ロシアの意見を尊重しないと供給ストップにすると脅されていくでしょうね
いつのまにか実を握られていく
ロシアが信用度の高い国ならいいけど
そこまでの国じゃないでしょうね
日本はもっと早く樺太を占領しておけばよかった
秀吉の朝鮮出兵も意味なかったし
北を目指せばよかったのに
>確かにエネルギーの供給をロシアに依存するようになるとロシアの意見を尊重しないと供給ストップにすると脅されていくでしょうね
ロシアは毎年のように厳寒期に欧州方面への天然ガスや石油の供給を一時的にストップして圧力をかけています。ただ、その圧力の主な対象はガス代金の支払いが困難なウクライナ・ベラルーシや反ロシア的なポーランドなどと考えられ、反ロシア的でない独仏は対象外と思われます。現在、ロシアからバルト海を経てドイツに至るガスパイプラインが建設中であることから考えても、独露関係は良好と言えるでしょう。
2008年8月のグルジア紛争では、ドイツ・フランスはグルジア側に立っていました。ロシアを経由しない石油・ガスパイプラインの通り道であるグルジアを維持したいという意図があるものと思われます。これに対して、ロシアとしてはグルジアルートを潰したい。グルジア紛争が独仏とロシアの良好な関係を破綻させ、ロシアが欧州向けガス・石油輸出を停止するのではないかと私は注目していたのですが、結果的にはその様な事態は起こりませんでした。
北方領土問題が解決すれば日本とロシアの間には懸念はなくなり、中国の脅威に対抗するという点で日露関係は非常に良好になると思われます。何らかの理由で日露が対立することもあるでしょうが、グルジア紛争でロシアが欧州向け石油・ガス輸出を停止しなかったことから考えて、よほどのことがない限りロシアがパイプラインを止めることはないと思われます。ロシアが対立故にパイプラインを止める可能性があるのは中国向け輸出の方ではないかと思われます。
ただ、私は長い目で見た時のリスク、そしてそれに対する対応策を今からでもせめてシュミレーションぐらいしておくべきと思っている。
敵の敵は味方になりやすい。ただその敵の敵がいなくなったとき、その味方になった敵は、また敵にも成り得る。そこまで考えるのが国家の大計ではないだろうか。
まあ、そこまで長い目で見たとき、日本は独自に新エネルギーの開発に成功している可能性もある。ただそれは最善のシナリオであり、その際には常に最悪のシナリオも用意しておくべきだろう。
まさにエネルギー利権があるからこそロシア側の立場であり、ロシア有利の立場に立つ方向に向いてしまうってことでしょうね
>北方領土問題が解決すれば
さらりと書いてますが、これが一番難しい問題で未だに戻らない
何度も返還の話が出るが返還されない
非常に難しい問題といわざるをえない