国際情勢の分析と予測

地政学・歴史・地理・経済などの切り口から国際情勢を分析・予測。シャンティ・フーラによる記事の引用・転載は禁止。

9月26日の安倍政権誕生に合わせて北朝鮮が核実験orミサイル発射を行う危険性について考える

2006年09月25日 | 韓国・北朝鮮
●「北に地下700メートルの坑道、核実験用に準備」ハンナラ党議員が主張 中央日報 2006.09.23 11:08:55

北朝鮮が核実験のため咸境北道(ハムギョンブクド)の万塔山(マンタプサン)に地下700メートルの坑道を掘ったと、ワシントンを訪問中の鄭亨根(チョン・ヒョングン)ハンナラ党議員が20日(現地時間)明らかにした。 海抜2205メートルの万塔山は、咸境北道吉州郡(キルジュグン)ヤンサ面とオラン郡(旧鏡城郡)ジュナム面の境界にある。

国会情報委員会所属の鄭議員は「北朝鮮は核実験準備のため万搭山の1500メートル地点から垂直に700メートルを掘り、その付近のもう一つ地点からそれぞれ東西方向に水平坑道2つを掘った」とし、「これは国家情報院(国情院)が把握した内容だ」と述べた。

北朝鮮の核実験準備場所についてはその間、「咸北吉州の山岳地帯」という程度の話が出ていた。

鄭議員はこの日、米国の戦作権移譲に反対する声を米政府・議会などに伝えるため、李相得(イ・サンドゥック)国会副議長一行とともにハンナラ党代表としてワシントンを訪問、同胞らと懇談会を行った席でこのように明らかにした。

鄭議員は「米国もネバダ砂漠で核実験を行った際、垂直・水平坑道を掘り、パキスタン・インドもそうだった」とし「北朝鮮も同じ方式の核実験をする準備を整えたと考えられる」と語った。

鄭議員はまた「水平坑道で核実験をする場合、垂直坑道に比べて外側に露出する危険が少ない」とし「垂直坑道の場合、300メートル掘れば十分に核実験が可能だが、それよりはるかに深い700メートルまで掘ったのは露出の危険性を減らそうというものだ」と説明した。

鄭議員は「金昇圭(キム・スンギュ)国情院長は国会で『北朝鮮は核実験のための準備を終え、金正日(キム・ジョンイル)国防委員長の決断さえ下されればいつでも実験が可能』と報告した」とし、「こういう状況で戦作権を取り戻すと主張しているため、ハンナラ党だけでなく多くの国民が心配し、反対している」と述べた。
http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=80163&servcode=200§code=200



●【核開発】英紙「金正日総書記、核実験強行を表明」 朝鮮日報 2006/09/11 06:53

 「北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)総書記が先日、平壌駐在の外交官に核実験を強行する意向を明らかにした」という話がささやかれている。これを受け、ロシアの外交官は北朝鮮が核実験を行う可能性が非常に高いと見ている」とイギリスのデイリー・テレグラフが10日、平壌発で報じた。

 同紙によると、金総書記は先日、ロシアや中国の外交官と両国大使館で会談した際、核兵器を地下で爆発させる実験で対外的に武力をアピールするつもりだと述べた、ということだ。また金総書記は、米国の北朝鮮金融制裁措置に対し怒りをあらわにし、米国の北朝鮮政策変更を引き出すため、核兵器の追加開発を含む「可能なあらゆる手段を使う」と脅した。

 これに対し両国の外交官は「北朝鮮が核実験を強行すれば、最も近い同盟国のロシアや中国さえ北朝鮮に背を向けるようになる、と警告した」と同紙は報じている。
http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2006/09/11/20060911000001.html



●「北朝鮮、核兵器を5‐6基保有」 朝鮮日報 2006/09/25 10:11
http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2006/09/25/20060925000020.html



●北朝鮮、核実験へのシナリオ~ワーストケースに備えよ
防衛庁防衛研究所主任研究官・武貞秀士氏インタビュー
http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20060907/109414/



●北朝鮮のミサイル、再発射あり得る…英研究所が指摘 (読売新聞 9月6日 01:22)
http://www.yomiuri.co.jp/feature/fe4100/news/20060905i217.htm


●●北ミサイルに危機感強める、分析詳細公表せず (2006年9月16日0時21分 読売新聞)
 北朝鮮が7月5日に発射した弾道ミサイル7発について、額賀防衛長官は15日記者会見で分析結果を公表し、日本を射程に収めるノドン(射程1300キロ)などが実戦レベルにあるとの危機感を改めて強調した。

 今回の分析結果について、日本側は当初、発射1か月後の8月上旬にも分析結果を公表する意向だった。しかし、米側は、「テポドン2号(射程6000キロ)の失敗は既に明らかで、これ以上発表する必要はない」などとし、詳細な結果の公表には難色を示した。「手の内をさらす必要はない」との判断からだ。
http://www.yomiuri.co.jp/feature/fe4100/news/20060915ia22.htm



●9月以降の日本・米国の主要政治日程

2006年9月9日 北朝鮮建国記念日

2006年9月11日 同時多発テロ(自作自演テロ)五周年記念日

2006年9月19日 日本政府が対北朝鮮金融制裁を発動

2006年9月20日 自民党総裁選にて安倍総裁誕生

2006年9月25日 自民党執行部主要人事決定

2006年9月26日 臨時国会、安倍首相就任、安倍内閣組閣

2006年11月7日 米国中間選挙

2006年12月23日 天皇誕生日



【私のコメント】
 北朝鮮が前回ミサイルを発射したのは日本時間7月5日早朝(米国本土では7月4日昼~午後)であった。ミサイルの多くは北朝鮮から米国本土やアラスカ、ハワイを狙う大圏航路の方向であり、7月4日が米国の独立記念日であったことを考えると、米国と言う国家の誕生日に合わせて米国に向けてミサイルを発射したと言えるだろう。

 さて、現在の北朝鮮は日本や米国の金融制裁に激しく反発しており、核実験の準備を進めている、あるいはミサイル再発射があり得ると言う情報もある。彼らがもし日本に向けてミサイルを発射or核実験で威嚇するならば、安倍政権の誕生日である9月26日や天皇の誕生日である12月23日が危険であると想像される。また、米国に対する威嚇目的であれば、11月7日の中間選挙に実行する危険性が高いだろう。9月19日の日本の金融制裁決定から準備を始めたとすれば、明日9月26日の安倍政権誕生に核実験やミサイル発射をぶつけてくる危険性は十分あると思われる。また、同時に北朝鮮系テロ組織やその他の反日テロ組織が日本でテロ活動を行う危険性も考えられる。


【9月27日追記】
結局9月26日は平穏に過ぎた。私の予測は外れたが、何事もなくて良かった。
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