国際情勢の分析と予測

地政学・歴史・地理・経済などの切り口から国際情勢を分析・予測。シャンティ・フーラによる記事の引用・転載は禁止。

より長期の上昇相場継続=より大きなバブル:マーク=ファーバーがFRBによるバブル形成を非難

2006年05月14日 | 経済
より長期の上昇相場継続=より大きなバブル:投資の教祖であるマーク=ファーバーのインタビューから以下に重要部分を抜粋して和訳。

強気相場がより長期間継続するほど、巨大なバブルに終わる可能性が高くなる。資産には不動産、株式、債券、商品などの種類があるが、株価が常に商品よりも値上がりし続けるならば全ての資金が株式に流れ込み、部屋全体が株式で埋め尽くされることになる。それがバブルだ。

全てのバブルは機会も生み出す。一つの分野の価格上昇はどこかに安値を生み出すからだ。2002年以後、グリーンスパンがこの高度に膨脹性の金融政策を始めてからは、全ての各区が上昇した。債券価格も、商品価格も、株価も、不動産価格も上昇した。これは世界中で見られた。今日では投げ売り状態になっているものを見つけるのは難しい。現時点では相対的な価値があるだけだと私は考える。


中央銀行は紙幣を印刷して金融システムを流動性で溢れさせることができる。その時、あなたはインフレの指標を探さねばならない。我々はインフレをマネーサプライで計測する。インフレが消費者価格上昇だけであると考えるのは誤っている。インフレとは、それがドルであれルピーであれ、貴方の通貨の購入する力の喪失である。消費者物価の上昇だけでなく、金で不動産を購入する力、あるいは金で不動産と株式を購入する力の喪失もまたインフレである

米国は発展途上国と異なり、経常赤字が拡大してもドルを必要なだけ印刷して埋め合わせることができる。我々はドルの立場にあり、今後ドルの価値が減少していくことが考えられる。2000年以後、株価もドルも金地金に対して価値が低下している。金地金の価格はドル換算で上昇しており、それはかなり長期間継続するだろう。最終的には世界はドルを保有することを危惧して、資産に一斉に押し寄せると私は考えている。

「貴方の本で一番の社会の敵は何か? インフレか? それともデフレか?」という質問に答えて

私の本で一番の社会の敵は中央銀行だ。金本位制の元にあるならば世界は今よりずっと良いものになっていただろう。それ以外について言えば、私は資産価格の上昇は消費者物価の上昇よりも遙かに危険だと思う。というのは、資産価格の上昇は巨大な貸し出しのバブルによって駆り立てられるからだ。その結果資産価格は著しく上昇し、それが下落に転じる時に景気後退を引き起こす。それゆえ、中央銀行は資産価格を支え、上昇するように手配する。そして彼らは資産価格をどんどん上昇させて、最終的にあなた方は経済的崩壊に至るのだ。

「ドルは単独で下落するのか、それともドミノ効果が存在するのか? ドル以外の市場はどうなるか?」との質問に答えて

私の意見だが、ドルは主に金地金に対して下落するだろう。長期的には、米国の生活水準はアジアの生活水準と比較して大幅に低下することだろう。そして、米国株式市場の株式資本は現在全世界の52%を占めているが、それは20%と30%の間まで低下し、アジアの株式市場の株式資本は全世界の20%から30%の間に、ひょっとしたら50%にまで上昇するだろう。


http://inhome.rediff.com/money/2006/may/10faber.htm

これは下記の阿修羅掲示板の投稿を再掲したものです。
http://www.asyura2.com/0601/hasan46/msg/284.html

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