~聴覚障害6級~

話せる。歌える。
聞こえているけど聞き取りにくい。
感音性難聴者が適当に呟きます。

聴覚障害6級とは

2009年11月03日 | 手帳(福祉支援)
私の住む市の「福祉のしおり」によると、聴覚障害6級とは、

1.両耳の聴力レベルが70デジベル以上のもの
 (40cm以上の距離で発生した会話語を理解し得ないもの)

2.一側耳の聴力レベルが90デジベル以上、
 他側耳の聴力レベルが50デジベル以上のもの


身体障害者障害程度等級表に、このような説明が記されています。

私は、ひとつ前の記事にある手帳の中身の画像でもわかる通り、
1.の障害です。


今年3月。
市が指定するある耳鼻咽喉科で検査を重ね、
やっとこの判定が出て、手帳交付に至りました。

見た目での判断が困難な障害だけに、検査する医師もかなり慎重でした。
医師の診断書ひとつで、1人の人間を身体障害者にするわけですから。



私は子供の頃から難聴でしたが、
聴覚障害6級に値するのではないかと考えるようになったのは、
40才になった頃。

40才の時に、1度、ある耳鼻咽喉科で聴力検査を受けました。
検査結果は、両耳デジべルも語音明瞭度も6級に値していました。

医師に、
「障害手帳を取得したいので診断書を書いて欲しい。」とお願いしたところ、
おもむろに嫌な顔をし、拒否されました。

マスクをしたまま話す医師だったので、全部は聞き取れませんでしたが、
「今は診断書を書く時期はできない。
 何年か経ったらまた検査して考えましょう。」
このようなことを言われたと思います。

市で指定している病院だっただけに残念でした。
医師の嫌な顔さえなければ、落胆はしなかったのですが。

治療とは関係のない患者なので、
明らかに歓迎していない空気をも感じました。

もうあの病院へは二度と行きたくない。
そんな待遇でした。


5年後、別の耳鼻咽喉科にて検査をしに訪れました。

5年前に訪れた病院とは比べものにならないほど、
医師も看護師もスタッフも、全員とても親切でした。
病院とはこういう温かい空気が必要だと思いました。

難聴者は耳から入る情報が少ない分、
場の空気や人の感情に過剰なほど敏感ですから。


検査だけでなく、
どのような経緯でこの病院に来たのか、
補聴器のこと、子供時代からの難聴の経緯まで、
色々な話しを聞いてくださいました。

市から発行される用紙に診断書を書いていただけるまでに、
3回通院しました。
いずれも毎回、聴力検査や語音明瞭度検査、
あと音が脳(骨?)に伝わる検査のようなものをしました。


診断書を書いていただいたあとは、市役所に顔写真と一緒に提出。

手帳が交付されたのは、その約1ヶ後でした。







市からいただいた「福祉のしおり」。
わりとちゃんとした冊子で、大きさはA4。

下の画像は、身体障害者障害程度等級表。
様々な障害があり、様々な程度があることを改めて知りました。