~聴覚障害6級~

話せる。歌える。
聞こえているけど聞き取りにくい。
感音性難聴者が適当に呟きます。

障害手帳交付

2009年11月05日 | 手帳(福祉支援)
通院した市の指定耳鼻咽喉科にて診断書を書いていただいたあとは、
市役所の障害福祉支援課に顔写真とともに提出。

約1ヶ月後、市役所から封書で連絡がありました。

手帳が交付されたので、印鑑を持参して、
手帳を取りに来ていただきたいとのこと。


市役所の担当ケースワーカーに電話を入れ、面談の日時を予約。
市役所の障害福祉支援課に出向き、
手帳交付とともに、福祉に関する説明をしていただきました。

面談は仕切りのついた個室にて。

ケースワーカーの方は、とても感じの良い30代位の女性で、
何となく安心しました。


ケースワーカーの説明によると、
私の住む市では、聴覚障害6級が受けられる福祉支援のひとつに、
自己負担10%で、補聴器の購入ができるとのこと。

しかし、そのためには、
まず担当ケースワーカーに電話で面談の日時を予約。

そして、担当ケースワーカーとともに、
障害相談センターへ出向き、センターの判定が必要とのこと。

その上で、ケースワーカーとセンターの人と同行で、
補聴器センターへ購入に行くとの説明がありました。


何とも面倒くさい。
面識のない人に会ったり、
知らない場所に何度も出向かなければならないなんて。
難聴者にとっては苦痛が多いシステムです。


そして、何でも電話で予約。


難聴者にとって電話と言うものは、数々の経験からトラウマがあり、
恐怖さえ感じるものなのです。

電話での会話は耳の側で音や言葉が入るので、何とかできるものの、
慣れていない声の人との会話は、聞き取りが難しいことがあり、
精神面でかなりの負担を感じます。

よく聞き取れなくて聞き返すと、
相手がイライラしてくるのが、手に取るようにわかります。

「人の話しを聞かない奴だな。」
そんな感情が伝わってきます。

相手の顔が見えてなくても、そういう負の感情はわかります。

いつも真剣に聞いています。
全神経を集中させて聞いています。
だけど、聞き取れない。
健聴者は、聞き返しただけで「人の話しを聞かない人」と言うレッテルを貼る。


私の耳では舌打ちの音は聞き取れませんが、
イライラの様子から察するに、たぶんされていることもあるでしょう。


数々の経験から聞き返すことにトラウマが生じてしまい、
電話=怖い、こんな図式が脳にインプットされています。

「すみません。耳が遠いのでゆっくり話して下さい。」とお願いしても、
イライラもしくは馬鹿にしたような対応をされることもあります。
「あ、つんぼなのか。」的な。

耳が遠いと言うだけで、もう何も話してくれなくなることもあります。


難聴者にとって電話で予約を入れることは、
一大事の大行事のようなものです。

補聴器を福祉支援で購入したいと思っても、
まず電話予約をしなければいけないことに、恐怖心が先立ってしまい、
今も何もしていません。

今、使用している安い補聴器もそろそろ限界です。
すでに補聴器を使用していない時とさして変わらない性能に陥ってます。

補聴器の性能とともに、私の聴力もどんどん落ちているのかな。