マスミンのピアノの小部屋

ピアニスト兼ピアノ指導者松尾益民が、ピアノや教育、世の中の出来事など日々感じることを、徒然なるままに綴ります。

シューマンの謝肉祭

2010-09-06 00:55:18 | ラ・プロムナード・ミュジカル
12日の第15回プロムナード・コンサートまで1週間を切ってしまいました。
いろんな用事があって、なかなか気持ちが集中できませんが、曲は何とか仕上がってきています。
メインで弾く曲は、シューマンの謝肉祭ですが、プログラム全体が少しかたい感じになったので、よく知られた曲で、モーツァルトのトルコ行進曲と、ドビュッシーの月の光も弾く事にしています。
それに加えて、出演にエントリーしていた、今回初出場予定だった人が、3週間前になって出演をキャンセルされて、その人が弾く予定だった、モーツァルトのキラキラ星変奏曲も弾く事になってしまいました。
なしにしても良かったのですが、キラキラ星の曲名の入ったチラシをご覧になっている方もいるので、どうしようかと悩んだのですが、暗譜までは無理としても、楽譜をおけば弾けるので、弾こう…と。
中学以来ですね、弾くのは。
テーマはシンプルでも、だんだん複雑になっていきますから、モーツァルトらしい音で弾けるようにしようと思います。

それにしても、コンサートの出演をキャンセル…あり得ないと思うのですけどね。
そんなこと、考えたこともなかったし、いつも出演しているメンバーも、考えたことないと思いますけど、たま~にエントリーする方で、そういう人がいるのですね。
新型インフルエンザの時とかもありましたし、ほかにも一人…プロムナードを始めて、そんな人に出会って、ほんとにびっくりとしか言いようがないのですけど…。
大抵は自分勝手な言い分です。

さて、シューマンの謝肉祭ですが、シューマン初期の作品で、とても勢いのある曲です。
全曲弾くと、繰り返しをするかしないかで変わりますが、大体30分くらいかかるので、21曲あるうちの7曲を省略することにしています。
それぞれ表題が付いていて、謝肉祭というお祭りのイメージの中に盛り込んだ曲になっています。
エルネスティーネという女性に好意を抱き、一時は結婚まで考えていましたが、シューマンは、彼女の出身地であるボヘミアのアシュ(Asch)という地名をA→イ、Es→変ホ、c→ハ、h→ロという音名にあてはめ、この音をもとに作曲することを思いつき、作られたものです。
同じ音を使いながら、様々な表情があって、それもこの曲の面白さだと思います。
CDは、ルービンシュタインのシューマン:謝肉祭&幻想小曲集 ユンディ・リ・イン・ウィーン など。