プロストワインハンデル公式ブログ「クライナー・プラッツ Kleiner・Platz」

ドイツのリューデスハイムに所在するドイツワイン専門店です。在住者ならではの新鮮な情報と個性的なワインをご紹介します。

ブドウ畑のお仕事 枝切り - Rebschnitt -

2016年03月27日 14時34分27秒 | ワインについて

ここ、リューデスハイムにもようやく春の足音が聞こえ始めました !

身に染みる冬の寒さが徐々にやわらぎ、桜やクロッカスの花が少しずつですが開き始めました。それに合わせて静かだった街にも旅行者の方々の姿が増え始め、我々のお店にもお客様が増え、私の懐も暖かく、、、、、なるにはもう少しかかりそうです。万年氷河期の懐事情の前には春もなかなか近づきにくい様子。寒風吹き荒むばかりの冬の厳しさが骨身にしみます。

私の懐事情はさておいて。

人も動物も植物も浮足立って動き始めるこの季節は、我等が愛するワインの原料であるブドウにとってもまた成長の季節です。寒かった冬の間眠っていたブドウは、気温の上昇と共に目を覚まし、秋の実りに向けた成長を始めます。昨年の秋に葉を落としたブドウの樹はそのままの姿で冬を越し、伸びた枝の節々に新しい芽を芽吹かせて春を迎えます。より多くの枝を伸ばし、より多くの葉を生やし、より多くの実をつける。そんな意気込みを感じる姿です。

【ブドウの樹は去年の春から秋にかけて伸びた姿のまま冬を越します】

 

しかーし、この意気込みをそのままに成長させてあげることはできません。

よりいいワインを造るためにも、ワイナリーの人たちはこのブドウの成長が始まる間際の時期にブドウの枝を落とします。ごちゃごちゃに伸びた枝の中から選りすぐった1本を選び出し、それ以外を切ってしまうのです。それは一見して残酷なようにも見えますが、今年の収穫量と収穫するブドウの品質を維持、向上するためにも絶対に必要な作業なのです。

 

  

【選定作業後のブドウの木。伸びていた枝が落とされて、すっかりスッキリとした姿】

 

醸造家はよりいいワインを造るために、まだまだ寒い、時には雪の残るブドウ畑でこの枝落とし(日本語では剪定、ドイツ語ではRebschnitt【レープシュニット】といいます)を行うのです。その年の収穫量やブドウの品質を左右するこの仕事は、単純なようでいて実はかなりの専門知識を必要とする作業でもあります。どうすればより健康的にブドウの樹が成長できるか、よりいいブドウの実を収穫できるか。醸造家は身体が芯から凍えるような冬のブドウ畑ですでに一年の戦いを開始しているのです。

ブドウ畑での仕事は大変ですが、ワイナリーの人たちには寒さに負けず、春の眠さにも、夏の暑さにも負けずに頑張ってもらって、これからも美味しいワインを私たちに届けてもらいたいですね。

 

那岐

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クリスマスマーケット期間の楽しみ。

2015年12月21日 14時06分37秒 | ワインについて

みなさまお疲れ様です。ささです。

最近のリューデスハイムは例年と比べると異常なほど暖かく、日中では10度を上回る日もあります。

それでも朝晩の冷え込みは厳しく、油断はなりません。今年もアイスワインの収穫は大変厳しいものとなりそうです。

この時期のドイツと言えばもちろんクリスマスマーケットが有名ですが、リューデスハイムにはもう一つ楽しみがあります。

収穫や樽詰めなど、一年の仕事をほぼ終えたワイナリーさんが・・

暇を見つけてワイナリーをレストランとして開放してくれます!

入り口のクリスマスツリーにお出迎えされていざ中へ!

こじんまりとしたアットホームな雰囲気がいいですね。

で、早々に乾杯ですよ

お食事はドイツにしては珍しく小物や、一品料理が多いです。

ですが、一品の量が多いものもあるので2.3人で分けるのが無難ですね。

まずは白ワインに合わせて「Koch Käse - コッホ・ケーゼ」を注文。

手前にあるのが甘酢漬けの玉ねぎ、奥がとろとろの濃厚チーズ。

チーズフォンデュのようにパンをチーズにディップして食べます。

チーズの中にはクミンが入っていて濃厚なチーズの味わいといい相性。

気分で玉ねぎを乗っけたりして楽しみます。

白ワインをお代わりしたところで、二品目です。

「Mettwurst - メットブルスト」

牛生肉の塩漬けです。感覚的には、ユッケに近いです。

赤身の肉の旨味をしっかりと感じ、黄身のとろみがまろやかさを出していてたまりません。

さりげなく赤ワインを頼んでしまっていますね(-_-;)

これは仕方ありません。

 

立て続けに三、四品目に行きます。

「Matjes・Knödel - ニシンの塩漬けとジャガイモのクヌーデル 」

 

塩漬けしたニシン(奥)は白ワインとの相性抜群!

甘めの酸味がラインガウのきれいな味わいと見事に調和しています

ジャガイモのクヌーデルは3つの味わいが楽しめました。

一つはベーコン、二つ目はチーズ、緑色のはホウレン草。

下に敷かれたバターソースが香ばしく、赤でも白でも楽しめる味わいでした

 

価格帯も一品10ユーロ前後とそこまで高くありませんし、複数人で行けばシェアできるだけのボリュームもあります。

 

クリスマスマーケットに歩き疲れたら、最後の締めにちょろっと寄ってみるのもいいかもしれませんね

 

以上、ささでした

 

 

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今しか飲めない♪白い羽♪

2014年10月10日 17時41分54秒 | ワインについて

ドイツはすっかり秋です。

山も黄色に色づき、ブドウの収穫も始まりました。

ドイツには、収穫が始まった今しか楽しめないとっておきのワインがあります。

その名も

「Federweißer (フェダーバイサー)」 です

 

直訳すると、

「白い羽」と名のつくこちらのワイン。

正体は、ワインになる前のワイン

つまり、ワインになる過程の、発酵途中のワインです

 

発酵途中(発酵が現在進行中)のため、

中に酵母が入った状態で、ぷくぷくと気泡がでており、微炭酸。

また、ちょっとにごっているのも特徴的です

お味はしっかり~ほんのり甘みがあって、とっても飲みやすい

炭酸りんごジュースに近いかもしれません。

(ブドウから造られているのに、りんごの風味がするのは面白いですよね

しかし

もちろん、ワインなのでアルコールも入っていますので飲みすぎには要注意です(笑)

 

上で紹介したレストランでは、お砂糖と一緒に出され、

「甘みが足りなかったら、お砂糖足してね」 とウェイターの方にお勧めされましたが、

私たちには、そのままで十分の甘さでした(笑)

ドイツの方って、はっきり!ドカン!としたお味を好まれる傾向にあるのかな~と思います。

 

はい、そしてワインと言えば、当然ついてくるのが美味しいお料理(笑)

フェダーバイサーと一緒に、この時期によく食べられるのが

「Zwiebelkuchen (ツビーベルクーヘン)」 です

玉ねぎのタルトのようだったり、玉ねぎのパンケーキのようだったり

お店によって、さまざまですが

日本でいう新玉をたっぷりつかったお料理で、フェダーバイサーにも良く合います

 

・・・と、ご紹介してきたフェダーバイサーですが、

プロストのあるリューデスハイムでは、

毎年恒例のフェダーバイサー祭りが開かれます

今年は 10月17日(金)~19日(日)と

      10月24日(金)~26日(日) の6日間

 

ぜひ、この時期しか楽しめない「ワイン」を楽しんでみてください

 

ぷろせっ子

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ドイツ本店☆新着ワインを入荷しました!

2013年11月28日 11時52分40秒 | ワインについて

リューデスハイムでは、本日よりクリスマスマーケットが始まりました

プロストではこの期間、新着クリスマスワインフェア2013を開催しています

定番ワインに加え、新着ワインはなんと10種類以上

プロストおススメのシュパイヒャー・シュート醸造所を始め、ドイツでも人気のグラーフ・フォン・カーニッツ醸造所などもご用意しております

 

年内休まず、8時から16時まで営業中

 

12か国から約120の屋台が立ち並ぶクリスマスマーケットと合わせ、皆様お誘いあわせの上、是非お越しください

 

また、『時間がちょっと無いな~。』という方や、『ちょっとリューデスハイムは遠いんだよね。』という方。

ドイツ国内及びヨーロッパ圏内へのご配送もできますので、ご連絡くださいませ

 

 

日本国内のご配送ご希望の方は、こちらから↓↓↓

http://www.prostweinhandel.net/

 

皆様のご来店を、心よりお待ちしております

 

 

 

コタ

 

 

 

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ボジョレヌーヴォー解禁

2013年11月27日 18時20分28秒 | ワインについて

 

11月の第三木曜日はボジョレヌーヴォーの解禁日。

という訳で、近所で買って来ました。

 

 

日本でも有名なジョルジュ・デュブッフ社のヴィラージュもの。

お値段7.99ユーロ。

見かけなかったけど、広域ボジョレのヌーヴォーは5ユーロ台からあるようです。

 

味はなかなか。

ヴィラージュだからか、ヌーヴォーらしからぬ(?)凝縮感。

丸い印象ながらタンニンもしっかり感じられます。

ドイツならトロリンガーの中辛口辺りが近いかなぁ、ヴュルテンベルクの。

酸、残糖ともに多めなのは、天候不順だったこの年でバランスを取ろうとした結果なのでしょうか。

 

リピートは無くても、季節ものという点では満足の1本でした。

 

 

とり

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クリスマス期間☆ドイツ本店・新着ワインのご案内

2013年11月10日 15時02分23秒 | ワインについて

こちらリューデスハイムは、気温も徐々に下がり、冬の足音が聞こえ始めました

クリスマスの季節も、もう間もなく

ワインの美味しい季節ですね

さてさて、今年のリューデスハイムのクリスマス市は、11月28日~12月22日の開催

この期間に合わせ、弊社プロストワインハンデル本店では、新着ワインを入荷予定です

お持ち帰りいただけます他、ドイツ国内発送も承ります

 

ワイン詳細・詳しいご案内は、ワイン入荷後に改めてご案内致します

 

 

また、日本国内発送をご希望の方は、弊社ホームページをご覧ください

http://www.prostweinhandel.net/

こちらも新着ワインをぞくぞくご紹介中です

 

 

コタ

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☆バレンタインデー☆

2013年02月07日 14時41分11秒 | ワインについて

 

あと1週間ほどでバレンタインデーですね♪


ドイツで有名なチョコレートメーカーの「milkaミルカ」のコマーシャルで


☆バレンタインにミルカのチョコレートを!☆というコマーシャルを先日見たのですが、


ドイツでは日本とは違い、バレンタインデーは男性から奥さんや彼女に花束を贈るのが一般的です。


'義理' 花束はドイツでは残念ながらありません・・・

 


チョコレートとワインが意外にマッチすることご存知ですか?


デザートワインとホワイトチョコ、ダークチョコレートには赤ワインや少し樽の風味が効いたワインがあったりします。

今年のバレンタインはチョコレートだけでなく、ワインも一緒にいかがですか?


ミディアムボディーの優しい樽の風味が効いた赤ワインがチョコレートとの相性がバッチリです 

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ブドウの樹も所変われば

2012年09月13日 00時14分32秒 | ワインについて

9月に入ってドイツはすっかり秋モード

木々の緑も少しずつ色づいてきて

朝夕は気温も下がってきて、10度前後になってきました。

 

山梨のワイナリーでは各品種の収穫がされていると記事を見ましたが 

ドイツでもプファルツやラインヘッセンなど、南の方では始まっています!

この辺りの収穫ももう間もなくです

 

 

ところで

そのブドウの樹を近くでご覧になったことはありますか?

日本では棚式で栽培されますが、

ヨーロッパでは垣根式で栽培されます。

 

プロストがあるリューデスハイムも町の裏手には畑が広がっています

ちょっとお散歩してみると、今はまさに収穫前のブドウがたわわに

このブドウの房、私たちの膝から腰にかけての低い位置に実っています

 

斜面に植えられた樹は見事に一列に並び、

枝はワイヤーに支えられて高さ1.5m程になります

 

 

 所変わって、

8月上旬にフランス南部、スペイン国境近くの地中海沿いへ旅行に行ってきました

こちらもワイン産地

地中海とピレネー山脈に挟まれた海沿いの町々

ヨーロッパの人々に人気のリゾート地です

(わかりにくいですが、山の斜面はブドウ畑!)

 

ちょっぴり畑も見てきました

 

するとドイツの畑とはだいぶ違った景色が広がっていました

照りつける太陽のエネルギーは、さすが南欧

葉っぱの色が濃い!

 

そしてビックリしたのがブドウの樹の低さ。

枝の先まででせいぜい1mくらい

幹はずんぐりと太く、枝もそれほど長くはありません

そして何より、ブドウの房が地面から近い

 

ドイツの整然とした一列に並んだ畑に比べると

ブドウの樹1本1本の力強さが感じられました

 

これだけ上からも下からも強力なエネルギーを吸収してたら

あんなにしっかりしたキャラクターの強いワインが造られるわけだ

と、納得しました

 

ご旅行中、なかなかブドウ畑まで足を延ばす時間はないかもしれませんが

機会があれば是非近くで見てみて下さいね

 

ドイツでは、これからの時期は収穫を間近で見れるチャンスです

 

ハマっ子

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ヴィンテージワイン

2012年06月09日 10時16分29秒 | ワインについて

先日、ちょっと興味深いワインに出会いました

それは、こちら

モーゼル産・シュペートレーゼの甘口ワイン

 

さらにエチケットにご注目ください

そうなんです。こちらのワインは1981年産。

30年物のヴィンテージワインです

 

昨年ワイン会で試飲をした弊社スタッフによると、まだまだ甘みもありキレイなお味だったそうです

十分お楽しみ頂けるワインとのこと

 

年代物の為か、ボトルの裏にはこんな証明が貼られています。

『このボトル(ワイン)は2010年6月18日に試飲され、リコルクされました』

安心ですね

 

何十年も経たワインを探すのはもちろん大変ですが、出会えたら素敵なことですよね

イメージしていたお味と違っても、それは時を重ねたワインだからこその楽しみ方。

ヴィンテージワインにご興味のある方は、機会があれば是非探してみてください。

 

弊社でも27年物の貴腐ワインご用意しております

 

http://prostweinhandel.shop-pro.jp/?pid=41288263

 

 

 

コタ

 

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ワインのアロマを楽しもう☆

2011年07月10日 15時07分25秒 | ワインについて

先日、ラインガウのワイナリーで試飲会があったので行ってきました

ワイナリーさんで行われる試飲会。

新しいワインを試飲するのはもちろん、時にはお食事が出たりします

ゼクトからデザートワインまで、今回もワインのフルコースを楽しみました

 

そんな中、ちょっと面白い体験ができたのでご紹介します

みなさんはワインのアロマ(香り)についてどのように感じ取り、楽しんでいますか??

飲み専門(味重視)のわたくし

正直、よくわかりません。。。

 

でも、こんなわたしも楽しめたのが、こちら

 

グラスの中身がなんだかわかりますか

柑橘系の果物から、アーモンドなどのナッツ類etc.。

そう、すべてワインのアロマなんです

はては実際の土やら石やらの食べ物で無い物もありました。

『こんなのわかる訳が無い』なんて、思っていませんか??

これが、すごくわかりやすいんです自分でもビックリ

複雑な香りのはずなのに、実際のワインと嗅ぎ比べてみると、どれもピッタリ・ハッキリ一致するんです

これには思わず感動

 

みなさんも、今度ワインを片手に部屋中の香りと比べてみてはいかがでしょう??

意外なものの香りが感じられるかもしれませんよ

 

 

コタ

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