2011年5月10日
今の季節、ドイツで最も旬な食べものと言えばアスパラガス!
Foto:T-Online
畑では一般人も参加できる収穫が行われ、町のレストランでも必ずと言っていいほど
お品書きの黒板にアスパラガス料理の名前が踊ります。
こんなにも愛されているアスパラガス料理に欠かせないものと言えば、
グラス一杯の白ワイン。
ということで今回は日本でも旬な食材、アスパラガスに合うワインをご紹介します。
アスパラガスの持ち味はふわっと軽くてきめ細やかな香。
この持ち味が活きるのは比較的軽やかで辛口の白ワインです。
但し辛口でも香や酸味の強いワインだと、せっかくのアスパラガスの風味を
覆い隠してしまうことも。
そのあたりに気を付けながら、見ていくことにしましょう。
☆溶かしたバターを掛けたホワイトアスパラガス☆
Foto:Koeln.de
香があまり強くなく、酸味も控えめで軽快な味わいの辛口ワインが合います。
例えばブドウ品種はヴァイスブルグンダー。
ラインヘッセンのランドグラーフ醸造所のクーベーアー、
旧東独のクラウス・ベーメ醸造所のクーベーアーなどが代表的。
また、ナーエ産地はシュタイン醸造所のシャルドネ種のシュペートレーゼ、
バーデンのクルンプ醸造所のソーヴィニョン・ブランも好相性です。
☆ホワイトアスパラガスと、卵黄と澄ましバターのオランデーズソース掛け☆
Foto:Koeln.de
ちょっとリッチな味わいのオランデーズソースなら比較的力強く、
熟成感のあるグラウブルグンダー種がベスト。
バーデンの雄・Dr. ヘーガーが手掛けるクーベーアーや、評価急上昇の
ヴァスマー醸造所のボリューム感あるクーベーアー、そしてプファルツ地方は
ボレル=ディール醸造所のシュペートレーゼも滋味にあふれた味でオススメです。
★グリーンアスパラガスのサラダ★
Foto:Argand'Or
ホワイトアスパラガスに比べてより味がはっきりし、時にナッツのような風味のある
グリーンアスパラガスには、定番とされるフランケンのシルヴァーナー種。
また、ソーヴィニョン・ブランもグリーンアスパラガスの風味を引き立てます。
★アスパラガスとお魚★
Foto:Restart Life Publishing
ここまで読んで「リースリングの名前が無いな~」と思われた方、
“アスパラガスと白身魚のお料理”に中辛口のリースリングワインを合わせてみて下さい。
ここでもポイントは「酸が強すぎないこと」です。
ところアスパラガスのホワイトとグリーンは異なる種類だと思っていたのですが、
光(日光)に当てないうちに収穫したものがホワイト、
その逆がグリーンとなるのだそうですね。
いやはや、不明を恥じます・・。
とり