プロストワインハンデル公式ブログ「クライナー・プラッツ Kleiner・Platz」

ドイツのリューデスハイムに所在するドイツワイン専門店です。在住者ならではの新鮮な情報と個性的なワインをご紹介します。

リューデスハイムのワイン祭り

2017年08月28日 18時38分55秒 | ワイン祭り
こんにちは。
 
私も前回記事に続き、ワイン祭りについて書いていきますよ!
この時期は本当に各地でワイン祭りが開催され、遊びに行くのに大忙しです 笑
でも各町への移動は電車の時間を気にしたり、飲んだ後の帰り道は眠かったりですよね
いろんな町のワインを飲むのも楽しいけれど、やっぱり地元のお祭りが一番気楽で心置きなく飲めます
今回はそんな我らがリューデスハイムのお祭りをご紹介!
 
まずは会場
 
 
町の広場にワインや食べ物を売る屋台とベンチ、舞台もあってライブ演奏も流れています
 
 
 
こちらはワインスタンド
グラスがずらりと並び、照明が反射してキレイ
 
 
 
 
フランスの姉妹都市からも出店していました
地図に都市名の書かれたグラスにワインが入っています。
Meursaultといえばブルゴーニュ地方の有名なワイン産地。
11月にはこの村で非常に大きなワイン祭りが開かれるんですよ!
 
お祭りの参加ワイナリーは10件ほど。
それぞれが様々な畑からの様々なブドウ、年代のワインを出しているのでワインの種類数はかなり多いです。
5日間に渡って開催されていますが、毎日行っても全種類は飲めません
もっと大きな町のワイン祭りもたくさんありますが、小さな村のお祭りでも十分に楽しめちゃいます。
皆さんも機会があれば、どこの町のお祭りでも是非行ってみてください
 
とおやでした。
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フライドポテトにマヨネーズ?!

2017年08月15日 08時49分15秒 | ドイツ旅行で使える単語

こんにちは!えだほみです!

さて、ドイツではワイン祭りの季節になってまいりました。

日本もお祭りシーズンまっただ中!と言ったところでしょうか。

 

今回は、日本もドイツも共通の祭り飯「フライドポテト」について

ほんの少しお話を。

フライドポテトは、ドイツ語で「Pommes(ポメス)」と言います。

なんだか発音が可愛いですね

 

味付けはもちろん「塩」なのですが、お店によっては「パプリカパウダー」をかけます。

このパプリカパウダーも、絶妙に美味しいのです!

そして、塩の場合には「ケチャップかマヨネーズ」どっちにするか聞かれます。

…マヨネーズ?と思われた方、いらっしゃると思います。もちろんそうだと思います!

 

このマヨネーズ、日本のマヨネーズとは少し違って酸味が少なく

とってもまろやか、そして少し甘いのです。

 

オランダに行った時も、ポメスとマヨネーズが有名と聞いて食べました。

それがこちらです

ものすごいマヨネーズの量です。。

 

よく考えたら、油に油なので、油分取り過ぎですね

 

ポメスは夏祭りだけでなく、クリスマスマーケットでも屋台がでます。

しかしお祭りに限らず、どこでもお楽しみいただけますよ

 

あと、ちなみにですが。

『ほんとだ~グラスに目盛ついてる~』と、ドイツへ旅行へ来られた方がおっしゃっていました。

全く気にしたことがなかったですが、そう言われてみれば日本ではあまり見かけないかもしれません。

 

水滴がついていて見づらいですが、「0.2リットル」のマークがついています。

この目盛を目安に、お店の方はワインを注いでくれるのですが

「0.1リットル」で頼んでも、0.2リットルのちょっと下くらいまでしっかり入れてくれます。

“ちゃんと入れてますよ~”“ケチってないですよ~”という表現なのでしょうか。

本当のところはよくわかりませんが、きっとそういうことなんだと思います!

 

こんな、ブドウの房がついた目盛もありました。

なかなか工夫を凝らしていてかわいいですね!

 

えだほみ

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ちょっと踏み込んだ貴腐ワインのお話

2017年08月09日 09時21分25秒 | ワインについて

こんにちは。那岐です。今頃、日本は暑い夏、台風の夏をお過ごしなのでしょうか。こちらドイツでは、今年は今のところは涼しい夏となっています。暑さ控えめで過ごしやすいのはいいのですが、ブドウの生育が少し遅れ気味なので、もしかしたら今年の収穫時期はちょっと遅めになるかもしれません。

 

それはさておき、ここ数年というもの日本の夏には帰国していない私ですが、それでもやはり日本の夏を忘れることはありません。あの、まるでスチームオーブンレンジのなかでじっくりゆっくり調理されているかのような、高い気温と高い湿度。日々、浴衣姿で涼しく過ごせればまだいいですが、ネクタイを締めてスーツを着て、満員電車に揺られる毎日。思い出すだけでどっと疲れてきます。日本の夏は体力勝負!なのではないでしょうか。

ただでさえ気温と湿度で疲れ気味なのに、さらに襲い掛かる疲労の数々。たまには休憩も必要です。

そんな日々を戦うお疲れ様にぜひお薦めさせていただきたいアイテム、それが今日のお題のあま~いドイツワイン。貴腐ワインです。

貴腐ワインはとても糖度の高いワインで、ものによってはコカ・コーラの3倍以上の甘さを誇ります。でもこの甘さ、砂糖の添加によるものではなく、ブドウの天然の甘さによるものです。あの、医療現場でもよく使われる、ブドウ糖がその正体なんですよ。なので、人体への吸収の良さが違います!疲れた身体にはキンキンによーく冷やしたこのワインを少し飲むのが、最高の体力回復となりますよ!しかもドイツの貴腐ワインは酸味もしっかりしているので甘さによるべたつきがなく、暑い時にもスッキリと気持ちよく飲むことができることもおススメできる点の一つです。この程よい酸と甘みのバランスは世界中探してもここ、ドイツでしか見ることのできない特徴なんです。

<当店でもおなじみの貴腐ワイン>

 

さてこの貴腐ワイン、いったいどうやって出来るのかご存知でしょうか?

貴腐ワインとはその名の通り、「貴腐菌」と呼ばれるカビの一種が付着したブドウから出来上がります。この貴腐菌、日本では灰色カビとも呼ばれるようですが、世界的にはBotrytis (ボトリティス) という名前が一般的です。国によってはワインの名前がそのままこのBotrytisである場合もあるくらいです。

このBotrytis、特別なカビというわけではなくて、いわゆる常在菌と呼ばれる、普通にそこらの空気中に浮遊している菌だったりします。なので、ブドウ以外にもイチゴなどの甘さが強く、果皮がそこまでしっかりしていない果物全般で感染の可能性があります。いくら貴腐、と言ってはみてもそこはやはりカビなので、特別なワインを造る場合以外では普通にやっかいな害病であることがこのカビの罪なところですよね。

Botrytisが付着したイチゴ。Wikipediaより 

<イチゴもBotrytisにかかります。Wikipediaより>

 

<Botrytisがついたブドウ。ここから高貴なワインが造られます。https://bawinetour.wordpress.com/2014/03/12/what-does-botrytis-cinerea-has-to-do-with-wine/>

Botrytisに感染した果実は、Botrytisが活動するための栄養源として実の中の糖分を使われてしまう一方で、水分も蒸発させられてしまいます。この結果、症状が進んだ果実はまるで干からびたような外観になってしまうのです。貴腐ワインのご説明をする時に、よく干しブドウのようになったブドウから、というフレーズが出てくるのはこれが理由ですね。

あれ、でもBotrytisに糖分を使われてしまったらその実は甘くないんじゃないの?という疑問、お持ちじゃないですか?実はそこがこのカビのすごいところなんです!

このカビ(もうそのままカビって言っちゃいますね (笑))、果糖のなかでもグルコースといわれる種類の糖分のみを栄養として使うんです。でも、果糖は実はグルコースとフルクトースといわれる二つの種類の糖分から成り立っています。なので、Botrytisが成長した果実の中には圧倒的に多くのフルクトースが残ることになります。そしてこのフルクトース、グルコースの数倍甘いんです。つまり、普段はグルコースと水分によって希釈されている甘さが、Botrytisによってフルクトースだけになることでぎゅ、ぎゅ、ぎゅ、ギューッと凝縮されるのです!!さらにさらに、フルクトースはアルコールになりにくい糖なので、絞ったジュースがワインになる過程でも甘さが減りにくいんです。しかもそもそも果実に残った水分量が少ないので、大量のブドウを絞らないといけません。そう、もうお分かりですよね。なんで貴腐ワインがあんなに甘いのか。

こんなにも凝縮に凝縮を重ねたワインが体力回復に効かないわけがない!

ぜひ皆さん、まだまだ続く暑い日々、残暑に悩む熱帯夜。身体が疲れてきてしまったな、と思った時にはこのワインを試してみてください。きっと疲れだけでなく、心まで軽くなると思いますよ!

ちなみにドイツの貴腐ワインはこちらの当店インターネットショップでも扱ってます。

那岐でした。

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