先日、ヴェーゲラー醸造所主催のワインプレゼンテーションに行ってきました。
ヴェーゲラー醸造所は、ラインガウ産地とモーゼル産地にワイナリーを所有する名門醸造所です。
その両方の産地のワインを色々と試せる、素晴らしい機会でした。
試飲できるワインには、グローセス・ゲヴェクス などの高品質な辛口や、
アウスレーゼ、ベーレンアウスレーゼなどの甘口、極甘口などと多岐にわたり、
『このワインを自分でグラスに注いでよいのかな?』
と、思わずためらってしまった程の高価な 貴腐ワイン など、めったに口にできない貴重なワインもありました。
ちなみに参加されていたドイツ人の方々は、この貴腐ワインを試飲の量を超えて豪快に
グラスに注いでいました...。
そして、この試飲会で行われた、ミニ企画会に参加しました。
その企画は現在、ヴェーゲラー醸造所が所有する クローネ醸造所 のプレゼンテーションです。
元々このワイナリーは、アスマンスハウゼンにある名門ホテル クローネ が所有していました。
ホテルクローネ のテラス
木箱の上に刻印されている クローネの王冠マーク
クローネ醸造所のあるアスマンスハウゼン村には他にも、
国営醸造所アスマンスハウゼン や アウグスト・ケセラー醸造所 などといった、
小さな村の規模とはまったく見合わない、名だたる名醸造所がひしめき合うすごい村なのです。
また、その小さな村には、その昔ゲーテも愛したと言われる素晴らしい赤ワインを生み出す
「ヘレンベルク」という銘醸畑も存在しています。
こちらのワイン ↓
http://prostweinhandel.shop-pro.jp/?pid=56285662
当醸造所のソムリエの方が、クローネの赤ワインとこの村の畑についての説明をして下さいました。
アスマンスハウゼン村の北側には山があり、この村を吹き抜ける谷があります。
ブドウ畑は、ライン河を挟んだ太陽の光を一杯に浴びることの出来る南向きに位置しており、
夏場には40℃を超すほどの暑さになります。そのため、畑仕事は午前中のみ。
午後には作業ができないほどの暑さになります。
またブドウ畑には、スレートと言われる薄い石板が敷き詰められるように横たわっており、
このスレートが日中の太陽光を吸収し、夜中に谷から降りてくる涼しい風から、
土中の温度を保ってくれます。この、朝晩の寒暖差がブドウ畑に特別な影響を及ぼし、
素晴らしいブドウが生み出せる要因となっています。
また、
年代別に赤ワインを試させて頂き、
グラスの中の果物
このグラスに入っている果物の香りと共に赤ワインの試飲を進めていきました。
年代の新しいワインのものは、
プラムや木苺などのフレッシュな果物の香り。
年代が古いワインになっていくと、
乾燥した、レーズンやイチジク など熟した果物の香り。
この方法で試すと、なるほど~、と ワインの多岐にわたる香りのイメージが伝わりやすく、
より実感しやすい試飲になり、非常に勉強になりました。
最後には、当醸造所の誇る ブドウの品質が素晴らしい年にしか生産しないという赤ワイン
“ JUWEL ” と共に、
ほどよい酸味のある小さい黒パンの上に濃厚なパテ をのせた食材と合わせ、
アスマンスハウゼン産赤ワインのすごさと味わいを実感させて頂きました。
いつもこういった素晴らしい体験ができるとは限りませんが、
新たな体験をさせて頂いたヴェーゲラー醸造所の皆さんに感謝です。
たいぞー