プロストワインハンデル公式ブログ「クライナー・プラッツ Kleiner・Platz」

ドイツのリューデスハイムに所在するドイツワイン専門店です。在住者ならではの新鮮な情報と個性的なワインをご紹介します。

3大ブルーチーズ+1とデザートワインを合わせてみた!

2011年06月23日 14時25分22秒 | その他

2011年6月23日

 

 

ワインとチーズは切っても切り離せない関係。

昔から多くの組み合わせ方が伝えられていますよね。

例えば、ブルーチーズと極甘口のデザートワイン。

ブルーチーズの塩味と極甘口ワインの甘みとが絶妙なんだとか。

でも、それってほんと?

 

 

そこで!

ブルーチーズと極甘口ワインの相性を探るべく、

プロストスタッフで実地調査をしてみました。

供したチーズは

・ロックフォール(仏)

・スティルトン(英)

・ゴルゴンゾーラ(伊)

の「世界三大ブルーチーズ」と、

ドイツ代表の

・ババリア・ブルー

の4種。

 

なぜにオレンジ!?見づらくてスミマセン・・。

 

ゴルゴンゾーラは辛みの強い“ピカント”ではないタイプ、

原料は羊乳のロックフォールを除き全て牛乳由来です。

 

 

これと合わせるワインは

・2005年 ジーガーレーベ種 ベーレンアウスレーゼ

・2005年 オルテガ種 貴腐ワイン

の2種類。

どちらもラインヘッセン産です。

 

左がベーレンアウスレーゼ、右が貴腐ワイン 

 

試飲に先立ち、まずはチーズだけを試食。

一口にブルーチーズと言っても味わいはかなり個性が違います。

4種類をマイルドなタイプから塩っけの強いタイプへ並べると、

 

ババリア・ブルー

  ↓

ゴルゴンゾーラ

  ↓

ロックフォール

  ↓

スティルトン

 

てな具合。

ロックフォールとスティルトンはほぼ同じぐらいの塩味の強さです。

 

チーズの個性が分かったところで、いよいよワインとの組み合わせスタート!

まずはベーレンアウスレーゼ(以下ベーレン)から始めます。

チーズに対してベーレンがどうだったかというスタッフの感想を、

まとめて一言ずつだけ。

 

1)ババリア・ブルー(独) → 悪くない感じ

2)ゴルゴンゾーラ(伊) → 美味しいんじゃない?

3)ロックフォール(仏) → ベーレンに分が悪いか?

4)スティルトン(英) → ベーレンでは太刀打ちできず・・

 

という具合になり、塩味が強くなるにつれてベーレンでは難しくなることが分かりました。

相性の点では二つめのゴルゴンゾーラがばっちり。

マイルドタイプということもあり、適度な塩加減がベーレンの持つ甘みとほんのり絡み合い、

「なるほど」と思える美味しさです。

 

 

次はいよいよ貴腐ワイン。

ワイン2種類だけの用意で言うのもアレですが、大本命の投入です。

果たしてベーレンアウスレーゼを寄せ付けなかった仏英コンビを

粉砕できるのか!?(趣旨が違う)

 

1)ババリア・ブルー(独) → 今度はチーズが負けます

2)ゴルゴンゾーラ(伊) → 不思議と美味しい絡み合い

3)ロックフォール(仏) → うん?いけるか?

4)スティルトン(英) → これも案外・・・いや・・・最後にチーズが目立って終わる・・・

 

さっき同様、ここでも最良の組み合わせはゴルゴンゾーラ。

貴腐ワインならではの、ベーレン以上の貴腐のニュアンスが

より一層の相性の良さを見せてくれました。

ウーン、やはり昔から「美味しい」と言われるだけのことはあります。

 

そんな貴腐ワインをもってしてもハーモニーを奏でるまでには至らなかったスティルトン、

さすがは大英帝国(?)です。

あるいはポートやマディラといった酒精強化ワインの甘口ならば、

口説き落とせるのかもしれませんね。

 

 

青カビ独特の風味が苦手な方も、

一度試してみると見方がガラリと変わるかもしれないデザートワインとのコラボレーション。

思わぬ優雅な時間が過ごせること請け合いです。

また、今回は試せませんでしたが、

しかるべき赤ワインとの組み合わせも楽しそうと感じました。

次はドイツの赤で探ってみるとしましょうか!

 

 

とり

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