
「わはははははは~♪」
と超ご機嫌で1940年代製の古い軍用ハーレ(WLA45)に乗る私。
さて、この光景どこかおかしなところがないですか?
そう、ヘルメットかぶってないでしょう?
むろんこれは普通なら違反になるわけですが、
実はこの時は、道交法の適用されない場所だったので問題が無かったのです。
というわけで、この時の嬉しそうな表情は、
珍しいバイクに乗れたからなのはもちろんですが、
久しぶりにノーヘルで風を切る気持ちよさに酔いしれていたというのもあるのです。
さて、今でこそどんなバイクに乗る際もヘルメット着用が義務付けられておりますが、
私が10代の頃は原付に関してはヘルメット着用義務がなく、
ほとんどの人がノーヘルであちこち走り回っておりました。
むろん、当時でもきちんとヘルメットをかぶっておられる方々もおられましたが、
そのほとんどはごくごく簡単なもの(メット)でした。
むろん、中にはきちんとしたメットをかぶっている方たちもおられたのですが、
そういう人たちに対する周囲の目は、今ならば「きちんとした安全意識の高い人」となるのですが、
当時だと、
「原付なのにそのメットということは、かなり飛ばす(スピードを出す)に違いない!」
と、そのような目で見られ、つまりどちらかというと、あまり良い印象を持たれはしなかったのです。
なんか今と正反対でおかしいですね。
何ともおかしなもんですね。
さてさて、そういう私はといいますと、
むろん多数派のノーヘルで、雨の時などには仕方がなくメットをかぶるという感じでした。
(そのメットも、つばの付いたいわゆるおばちゃんメット)
だからバイクに乗ると生身で風を感じられるので、文字通りの風きり音を耳で直に聞きながら、
四季の風の気持ちよさと堪能し、また反対にその辛さを痛感しました。
(夏の夕立って、顔に当たるとめちゃくちゃ痛いんですよ!)
だから1988年も法改正でメット着用が義務付けられた時は非常に窮屈に感じました。
それよりなにより、長年染み付いた癖でついノーヘルで出かけてしまいそうになるたびに、
「いかん!いかん!メット!メット!」
と、冷や汗をかくことがかなりありました。
さて、そういったわけで今でもノーヘルにあこがれる気持ちはやはりあるものの、
「じゃあ、ノーヘルで乗ってみる?」
と問われると、
「いやいや、それは怖くて無理!」
(=^^=)ゞ
だって、あれから異論庵事故を見聞きしてしまったから、
今更ノーヘルでバイクに乗ることなんて怖くてできないなと、そう思うのです。
ちょうどほら、
昔々は荒ぶる海に平気で出て逝けた船乗りたちが、
保険制度が確立して以来、無保険では海に怖くて出れなくなったという話と同じ。
とはいえ、やはりあの心地よさは忘れられないのか、
私はよくノーヘルでバイクに乗っている夢を見るのです。
でもその時は
「ああ~、やっぱノーヘルは気持ちええな~♪」
とそういう楽しい夢ではなく、
「やべ!メットかぶってない!捕まる!」
という、冷や汗ものの夢!
やはりもう無意識下でも、ノーヘルは無理になっているんですね。
(=^^=)ゞ