純米燗オヤジの戯言 佐用の酒屋 地酒のDON

「完全発酵の純米酒を燗で呑む文化を普及させたい」そんな純米燗伝道師を自負する酒屋のオヤジ奮闘記。

「毎週チラシ」

2005年10月22日 | MD戦略
お客様からの認知を得る為にまず手がけたのは、「チラシ攻勢」です。
とにかく認知を早急に上げたかったので、手配りチラシと折込チラシの両方を行ったのですが、そのやり方は今考えると狂気の沙汰としかいいようのない稚拙なものでした。
まず、酒類の全売価を仕入れ値に10円だけ乗せたプライスに統一して、どの商品も毎日激安と言うイメージを演出しました。これによりPB商品か食品でしか利益が出ない状態を作りました。この状態を自分の売上目標を達成するまで続けたのです。
この全商品激安を演出した上で、
①毎朝午前4時から7時半までの手配りチラシを実行しました。
内容はもちろん「毎日激安」をテーマにしたチラシ構成です。
田舎ですので1日150枚から200枚配るのが限界でしたが、1度離れたご近所のお客様に再来店を促すには効果的だったと思います。
お客様心理としては、「こんな朝早くから頑張って挨拶に来てるのだから、またお店に行ってあげなきゃね。」と言う感じでしょうか。
チラシの内容云々と言うよりも、お客さまの感情に訴える行動を評価してもらえたのだと思います。
②当店は8月末オープンでしたが、当初の売上目標達成期日を12月に設定してましたので、9月末より12月末まで毎週チラシを新聞に折り込みました。
この毎週チラシの過程で、競合DSも黙ってるわけがありませんので、当店のチラシ価格の下を潜ってチラシを打ってきます。その様な場合、競合DSの折込日の翌日には、その価格の下を潜る価格でチラシを打ち返しました。
このようなチラシでの価格の競り合いの対象商品となったのは、右の写真の白鶴商品でした。当地域の清酒売上比率は、平均で25%あります。冬場になると30~40%まで清酒の売上比率が上がってくる特異な地域的特性を持ってます。このような売上構成を背景として、清酒の1番人気商品で地域最安値を出すことが集客の最大ポイントだったのです。
もちろんビール・発泡酒が安いというのは大前提の上に、この様な集客のポイントとなる地域嗜好商品が地域最安値であることをお客様に訴えることが認知の早道です。
熊本なら「白岳しろ」、宮崎なら「霧島」、岡山、島根などは「いいとも」といった具合です。
結局、毎週チラシのおかげで、認知は一気に上がり、12月には当面の売上目標は達成しました。
この時期のお客様心理ですが、「これだけ毎週毎週チラシが入ってると、一度は来てみないとしょうがないじゃない」と半ば呆れてたみたいです。
でもこのような儲けや経費を度外視した稚拙なやり方は真似しないでね。もっとスマートな販売促進の方法は、いくつもありますよ。
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2 コメント

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この頃 (ころぼっくる)
2005-10-26 17:56:41
とにかく売上を上げれば、あとはなんとかなるといったような「刷り込み」をされたような気がしてなりません。



尋常でない広告経費を使うハメになりますもんね。



確かに、「存在を知ってもらう」「業態が変わったことを判ってもらう」までは大変なエネルギーを必要としますが。



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そのとおりかも (ドンファン)
2005-10-26 18:34:37
本部から「刷り込み」されたと言うのは確かに否めません。

「3ヶ月は店を閉めたつもりで儲けなしで突っ走れ」

これを実践するには大変な勇気がいるし、尋常ではありません。

が、実際に売上規模を急速に拡大し、次のステップに進めたことについて感謝してます。
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