年末年始に呑みたい「古酒」
「睡龍きもと純米H 25BY」
純米燗金太郎です。
今日は杜氏・・じゃない・・
「冬至」ですね。
太陽が一年の中で、一番低い軌道を通る日。
これからは、ドンドンお日様が高くなって光が蘇って行くので、「太陽の誕生日」とも言われているとか。
世界の活気も太陽と同様に上がっていきそうな予感!
さて、今日ご紹介する「古酒」は、これだ!
「睡龍きもと純米H 25BY」
10年古酒。
黒糖・ナッツにも似た熟成の香りが強く、食欲をそそられる。私だけかもしれないが・・(笑) 兎に角、香りはバリバリに熟成感を漂わせている。
口に含むと、その香りに違わぬ古酒特有の凝縮感あふれる強い旨味が立体的に現れる。口中で温度が高くなってくると、酸がたち、余韻はスッキリとはねる。透明感のある睡龍の古酒の中で、この古酒は、熟成過程が少し異質に感じる部分もあるが、この濃い旨味が集積する熟成感も個人的に大好きだ。
燗につけたときの熟成の旨味の凝縮感は堪らんね。
「きもと」「山廃」の世界
(そのスッキリ繊細な酒質を味わう)
その奥行きある味わいの背景にある微生物たちの奇跡的共演を想像すれば、きっと心揺さぶられずにはいられない!
速醸仕込み
人為的に乳酸添加する安全な醸造方法。
現在の一般的な酒造りの方法。酒母(もと)に人工的に乳酸を添加し、その酸で酵母を他の雑菌から守りながら育成する。この方法なら、ほとんど腐造の危険性は無く安全なので、大部分はこの仕込みで醸される。
きもと仕込み
「天然の乳酸菌」を取り込む醸造方法。
酒母(もと)の中に自然界の乳酸菌や硝酸還元菌が順繰りに発生しない場合には、腐造の危険性が付きまとう。しかも、山卸し(櫂で酒母を摺る作業)など昼夜を問わない大変な労力と時間と技術を要する。
山廃仕込み(きもと系)
「きもと」の山卸し(櫂で酒母を摺る)を廃止した仕込み。
きもと同様に天然乳酸菌を取り込むが、きもと仕込みの重労働のひとつの山卸しを廃止し、主に暖気樽(「だきだる」と呼ばれる湯の入った樽)を酒母に入れ、その温度調節で、麹の酵素力を引き出し、米を溶かす仕込み
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