純米燗オヤジの戯言 佐用の酒屋 地酒のDON

「完全発酵の純米酒を燗で呑む文化を普及させたい」そんな純米燗伝道師を自負する酒屋のオヤジ奮闘記。

良い酒・・・でも評価されず

2013年08月26日 | 純米酒
当店の近隣にも

良い純米酒を醸す蔵元さんがいる


だが酒の正体が見えない部分があるのだ


色を見て

味利きすることで

ある程度は

「古酒ブレンド」「古酒」「大古酒」

などの想像はできるが

酒造年度を一切明かさない


もちろん新酒については

「新酒」表示をしているのでわかるんだけどね(笑)


また酒質データも

アルコール度数以外は一切明かさない



レギュラー「純米原酒」が

若い酒かなと思いきや

濃い山吹色をして

かなりの熟成香をともなう古酒?のような体裁だったり・・・(笑)


蔵元様の方針ならしょうがないんだけど

販売しにくいのは間違いない


今日もこの蔵元の営業様が来られた

この営業様は

先日あったバーベキュー大会に

自分の蔵の「山田錦純米」を持って行ったそうだ

そして皆に呑んでもらったところ

「なんや・・・この酒は?」

ということになったらしい

営業様も呑んだところ普通の酒とは違ったらしい

「酸味がきつくって

濃い山吹色で

古い酒の味がした」

そうだ・・・(大笑)


もちろん傷んでいるのではなく

古酒なのだが・・・

詰口の日付が新しいものだから

この営業様も23BYか24BYの純米酒だと思い込んでいたらしい


このバーベキュー大会は酒の業界の人の集まりだったそうで

他の蔵から持ち込まれた酒の酒質と余りに違うので

業界人のなかでも傷んでいるのではないか?

と受け入れられなかったそうだ



しかし業界の人の集まりで

熟成した古酒の味わいを知らないというのにも興ざめするが

営業様がその当該純米酒の酒質を知らないのも

どうなんよ?

という感じだ(笑)


まだ素人のお客様のほうが

その酒の良さを理解しているかもよ(笑)



だから

ここの蔵の純米酒は

熟成酒の良さを分かっている人にしか販売できないんだよね(笑)

販売時にちゃんと酒質を説明してあげないと

間違いなく苦情がくるからね(笑)



ただもう少し酒質に関する情報がほしいなぁ

私の視覚と味覚の情報だけでなく

酒の設計の情報がほしい


せめて「酒造年度表示」だけでも行ってもらうように

今度蔵元様にお願いしてみよう



営業様まで惑わすのはどうなんよ

「敵を欺くにはまず味方から・・・」

ということなのか?


結構壺にはまるお話でした(大笑)



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