純米燗オヤジの戯言 佐用の酒屋 地酒のDON

「完全発酵の純米酒を燗で呑む文化を普及させたい」そんな純米燗伝道師を自負する酒屋のオヤジ奮闘記。

申し訳ない・・・引き取り・交換はしてないんです!

2012年10月12日 | お客様
建前のときには御祝として清酒を贈ることが多い。

だが贈られた家のかたは

その御祝いにいただいた清酒の処分に

往生される場合が多い。

先日も当店のお得意様から

「建前の御祝いの清酒を引き取っていただいて

ビールとでも交換していただけないか?」

とのご相談を受けた。

もちろん良い顔をして

「どうぞどうぞ・・・お持ちください

お好きな商品と交換いたしますよ。」

といえば御客様受けも良く喜んでいただけるのは理解できるが・・・

基本的にすべて御断りすることにしている。


①日付の問題
贈られた清酒は大手の清酒が多いが日付の古いものが必ず紛れ込んでいる。
大手の清酒は完全熟成した純米酒のように強くないので
日付が古いものは味の変質が気になる。

②保存状況の問題
どんなところで置かれていたのかを把握できない。
特に真夏の日光ギラギラの高温で長時間お披露目のために放置されていたことも考えられる。

③再販売のリスク
当店で管理されていない時期があることから
清酒の変質のリスクがつきまとい
クレームになりかねない。
また清酒はパック販売が主流の今
瓶の清酒を販売する販売力がなくなっている。

④引き取り(交換)価格の問題
いろいろなリスクの中で
当店販売価格での等価交換は無理である。
必ず御客様との交渉の中で
この点に不満ができ
仮に引き取り(交換)しても喜んでいただけない場合が多い。


このようなことが理由である。


ただ御客様第一主義の小売店としては

はたして・・・これで良いのか?

自分自身疑問はある。


でもね・・・

先様から気持ちとして贈られた物を

現金化あるいは物々交換しようとするのは

倫理的に如何なものか?


私が一番引っ掛かるのはこの点です。



御客様の気持ちにこたえてあげられなくて申し訳ございません。


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