たかじんさんの「0db HyCAAヘッドホンアンプ」の改造版?改悪版
「+HV 0db HyCAAヘッドホンアンプ」のほぼ確定した回路です。
最初買った12AU7のカソード電圧を測定すると、凄いことになっていました。
なんと左右で15Vも差がある始末で、これはどうにもなりません。元より酷いなと思っていましたが、ここまで
違いがあるとは。
しかたないので、プレートと+HV電源の間にそれぞれ抵抗を入れる事にしました。
カソードフォロアという事もあって8番ピンのカソードと3番ピンのカソードがよく似た電位になるように、プレート抵抗をいくつか交換して
様子をみてみました。
しかしながら悪いことばかりではないようでして、プレート抵抗を入れたためなのか、左右の分離が
(チャンネルセパレーション)よくなる感じでした。
当たり前いえば当たり前ですが、双極管だったことをすっかり忘れていました。
ただし、この球に合わせただけで、6189に交換すると、プレート抵抗は、ほぼ同じ抵抗でよい状態となるので、
こればかりは個体差という事でしかたないのでしょう、ということとします。
最後に昇圧回路を。
ありきたりな、ニキシー管用の昇圧回路と大差ありません。
ただ、電圧は最大で220V、最小で150Vくらいにしているので、これくらいの回路定数で出るようです。
ただ、このままでは物凄いスイッチングノイズが出るので、抵抗と電解コンデンサを使ったフィルター回路を入れています。
これだけでも相当違います。
あと、C3の容量によってもICの発振周波数が変化するため、できるだけ可聴範囲から逃れられる値にしましたが、
若干小さすぎるのか効率が悪化している様子でした。
音優先という事なので、至しかたないということにします。