まるは の ココロ

ああだこうだの工作日誌

ヘッドフォンアンプ 魔改造

2011年09月15日 | Weblog
 業を煮やしてというか、どのように手を入れると良いのか思案続きだったものの
ついに「魔改造?」の始まりはじまり。

発端は、LEDを触ったところからで、せっかくの真空管のプレートが、ぼわっと
光っているものを、わざわざ青色やら赤色で照らしてしまい、それでなくても
品質を疑う中華製の真空管のため、プレートの状態を目で確認しずらいという事も
あって、LEDの光が真空管に向かわないような位置にしたところ、みごと発振
状態に。
それでなくても6DJ8(この真空管は同等品相当?の6N11)は発振しやすいのに、
パターンを眺めると、入力信号と出力信号が真横や上下に交差など、信じられない
回路構成のため、これではどうにもならない上に発振対策用の抵抗やコンデンサなど
一切ないので、当然といえば当然ながら、多少難ありの状態ながら、まがりなりにも
動作していたので不思議不思議ということで・・・

 しかしながら、このままではどうにもならないので、様々な処置を行うべく
基板の増築工事から着手することに。
写真でみても怪しい状態ながら、ミュート回路や出力側の抵抗を交換しやすく
するためにも、こういう「いかにも手抜き」な事に。
また、出力側に入れている巨大な電解コンデンサ(茶色)の左側は、ヒートシンクの
真横にあるため、それでなくても相当な発熱状態になるのに、これでは影響が大きすぎる
ので、若干離してみることに。
 最大の問題点は、入力信号と出力信号が交差しているのを少しでも改良?改悪?する
ため、出力プラグの位置をあえて増設基板上に移動することに。
 後方にある巨大なヒートシンクは、ヒータ用電源のために新規に設置したもので、
これで安定して6.3Vを出力する事で問題点の切り分けということに。

このアンプの回路は、ヒータ電源が独立していない、世にも不思議な回路構成で、
増幅用のFETのドレイン電流をあえてLM317の定電流回路を通して、その先がヒータに
つながっているため、発振状態ではヒータ両端の電圧がとんでもない電圧になり
(電源電圧が24Vという事もあってヒータ両端でなんと20V)これでは真空管を破壊するのは
目にみえているため、ここは基本に戻る事でLM7805に可変抵抗を加えて6.3V電源を生成して
安定供給することに。
 しかしながら、発振状態はあいかわらずなので、グリッド保護抵抗を追加することに。
どっちみち切った貼った状態になるので躊躇なくパターンをカットして抵抗を入れることに
(2KΩと200KΩ)
右のチャンネルはこれで発振が収まったものの、左はピューという音が続いているため、
あえてグリッド端子近くにコンデンサを付けることに。
(ただ、オーディオ用といわれる部品の手持ちがないため、とりあえずセラミックコンデンサを
付けて様子を見ることに。200PF)

かなり状態が改善して、音楽の無音状態でなければ、ほとんど異音が聞こえないように
なったものの、レギュレータのヒートシンクが手で触れない温度になると、やはり悪化する
様子で、もう少し対策が必要な様子で。

 次はカソードに電解コンデンサ(手持ちの関係上100μF)と積層セラミックコンデンサ(0.1μF)を
取り付けてみることに。
ここまでくると、ほぼ回路全体は把握できたものの、今度は部品の設置方法で別な驚きが。
バイアス調整のためにカソードに半固定抵抗が付けられているものの、半固定抵抗の3本足のうち
1本が回路上浮いていることが分かり、抵抗の余った足で半固定抵抗ののセンターとショートさせる事に。
(少しでも問題になる所を減らさないことには)

ここまでくると、ほぼ異音が聞こえなくなったものの、基板がむき出しということもあって
携帯やらパソコンからのノイズを拾いやすいため、ケースに入れる事に決定に。
(というより、これが最初の対策と言うべきなのだが・・・)

ただし、基板むき出しの状態でも、最大限の対策を行いたいため、あえて次の対策をすることに。
プレートとグランドの間にセラミックコンデンサを入れる事に。
 ここは音に関係しやすいため、あまりこういう物を追加したくないものの、机の上で置く方向や
場所によって状態が変化するので、音をこれ以上犠牲に(というか、このアンプでもはや犠牲
になっていることは多々ありすぎるのだが)しても、わざと部品を追加することに。
回路図には書いていないものの、33PF(さすがに大きすぎ)から序々に小さくしていって5PFでも
十分に機能する事が分かったので、基板むき出しの状態では、このまましばらくテストする事に。

さて次はミュート回路と、ヒスノイズ軽減のために対策することに。
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