オペアンプ+カレントミラーバッファ
という構成で、ポータブルヘッドホンアンプにもよく使われている回路のようですが、
どういったものなのか聞くために、1枚の基板で4種類の回路を試せるようにパターン、穴だらけの
自作基板を作ってみました。
知人が作ったA47やCmoyといった(同じかな)オペアンプを使ったヘッドホンアンプを聞かせていただいたのですが
今ひとつ音がすっきりしないというか、綺麗な音がしているはずなのに、音にパワーがないというか、切れが悪いというか
何か釈然としないのを感じていたため、別の方法を模索することにしました。
原典がはっきりしないため(というか、国内で原典とされる方と海外で原典と示されている方が全く違うため、どちらの方が
本物なのか判別つきません)回路図だけということになります。
最初これを+15Vで動作させてしまい、なんと爆音状態でした。
ボリュームは8時あたりで耳が痛いほどの音量となり、少し下げる必要がありました。
また、他の機器も混在する場合があるため、入力側にコンデンサを入れてみました。
ここまで下げると、いつものボリュームの位置で聞く事ができます。
仮想グランドを構成しているところは手抜きもいいところですが、選別余り品で適当に作ったにしては
両方の出力共に0.3mvという事で非常に優秀かつ、バランスが取れているようでした。
音的には、低域はすっきりしているのですが、高域で歪みっぽい感じがしたので、抵抗値を変えて
トランジスタへの電流量を増やしてみました。手抜きで2KΩの裏に7.5KΩを追加して、1.5KΩとなりました。
こうなるとさすがにトランジスタも発熱しだしましたが、触っていられる温度なので、大丈夫だと思います。
音は劇的に変化して、やはり東芝の音がしているな、といった感じで、非常に高域が伸びるようになり
A級に近い動作をさせているからではないかと思われます。
また、仮想グランド用の抵抗も10KΩから3.3KΩに減らしましたが、詳しい意図はありません。気分の問題です。
部品点数も少なく非常に安定しているため、発熱をもう少し抑えてバイオス用の抵抗を1.8KΩ程度にすると
ミント缶に9V角電池仕様のポタアンが出来そうです。