撮り散らかし鉄の記憶

撮り散らかした鉄道写真の中から記憶に残るシーンを

長崎電気軌道 浦上車庫~大橋(2019.3.30) 1051号 さよならパレード運行

2019年04月02日 21時12分32秒 | 路面電車
3/30に、長崎電気軌道 浦上車庫~大橋電停間でさよならパレード運行の1051号を撮りました。
パレードの最後尾は一昨日に紹介した151号(旧箱根登山鉄道小田原市内線)、昨日に紹介した701号(旧東京都電2018号)に次いで、1051号(旧仙台市電モハ117号)でした。

1050形は、1952年に仙台市電のモハ80形として登場し、1954年にモハ100形に改番されています。
登場時には前面3枚窓でしたが、1969年にワンマン改造された際に左右非対称の変則2枚窓に変更されています。
1976年の仙台市電全廃時にモハ100形の内、5両が長崎電気鉄道に譲渡されて1051~1055号となりました。
仙台市電は軌間1067mmでしたが、長崎入りに当たり西鉄北九州市内線の廃車発生品の台車を利用して軌間1435mmに変更されているそうです。

やはり後継車の登場に伴って稼働状況が低下し、1993~2000年に1051号以外の4両は引退しました。
1985年には長崎電気軌道開業70周年記念として仙台市電時代の塗装に復元され、イベント時などに臨時列車として運用されていました。
しかし、151号、701号とともに3/31限りで引退となりました。

1枚目は、浦上車庫電停を出発した1051号です。
151号、701号と同様に表示幕は回送ですが、運転台の下に「ありがとう1051号 さよなら運行」の掲出がされています。
1051号の出発時には反対側の電車は来なかったので、落ち着いて撮ることができました。



2枚目は後追いで、浦上川の鉄橋を渡り大橋電停に向かう1051号です。



昭和、平成を走り続けた3両の路面電車ですが、惜しくも令和の新時代を迎えることが無く引退となりました。
アスベスト問題もあり、譲渡、保存ができないのが残念なところです。