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アヴァターラ・神のまにまに

精神世界の研究試論です。テーマは、瞑想、冥想、人間の進化、七つの身体。このブログは、いかなる団体とも関係ありません。

スーフィの窮極

2022-11-21 10:12:04 | クンダリーニ・ヨーガneo
◎バハーウッディーン・ナクシュバンドの魂の旅

イスラム教のスーフィでも肉体死から神人合一の例がある。

『バハーウッディィーン・ナクシュバンドの魂の旅

ある日(ウズベキスタンのブハーラーに近い)ズユルトゥン村の庭で弟子たちにかこまれて坐っていたとき,私は神に引き寄せられていること(ジャズバ)を感じた。

どうしてもそれに逆らうことができず,私は、非常に強い力で引き離された。それで視線をメッカのほうヘ向けると,気を失った。

肉体の重さから解放され,私は「神のなかへの消滅(ファナー・フィーアッラー)」状態になった。天の領域の境界を飛び越えた場所で,私の魂は星の形になり,光の海に沈んで消えた。

同じころ,私の肉体からは生命の痕跡が完全になくなったので,弟子や近親者など私をかこんでいたものたちは,泣きさけび, 悲しんでいた。しかしすぐに,私の魂は肉体に反り,私は人間として生きかえった。 約6時間の出来事だった。
『リサーレ・イェ・バハーイーヤ』
イスタンブール(1889年)』
(スーフィ イスラームの神秘主義者たち/ティエリー・ザルコンヌ/創元社P119-120から引用)

宇宙を越え、中心太陽に突入し、帰還するという体験とは言えない体験の主要な要素が散りばめられている、とても貴重な記述である。その間肉体は死の状態にあり、かつ彼は蘇生し、それを語った。ダンテス・ダイジも語ったとおりである。

その時間は6時間というのは長いのか短いのか。よくぞ蘇生できたというべきか。

改めて窮極については宗派など全く関係ないと思う。
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