夫はPCオタク、昔は秋葉原が大好きだった。
でも、今は、欲しいものは殆どネットで手に入る時代、秋葉原でなくては、ということはないらしい。
オタクの聖地と呼ばれるようになってから、行ったことがないという娘と3人で秋葉原へ行った。
観光地へ行く感覚だ。
夫が昔からある電気屋さんへ行っている間、私達はフィギアのお店や、コスプレのお店など見て歩いて、面白かった
だけど、秋葉原といえば、やっぱりメイド喫茶
別に、メイドさんが好き、というわけではないけれど、私が行ったら、どう呼ばれるのか興味があって、私が行ってみたかったの。
夫なら、「お帰りなさいませ、ご主人様」
娘なら、「お帰りなさいませ、お嬢様」
じゃ、私なら?
「お帰りなさいませ、奥様」じゃない?
と、娘。
うう~む、奥様か~、そのまんまじゃん。
とはいえ、私を、「お嬢様」とは、さすがに呼べないだろうな。
でも、他に思いつかないし・・・
もしかしたら、私の顔を見なかったことにして、「お帰りなさいませお嬢様がた」と片付けられる恐れもあるわね。
そんなアホらしい会話を交わしながら、メイド喫茶のあるビルの前まで行った。
行ったことは行ったけれど、娘がティーンネージャーならともかく、大の大人が3人、しかも家族で。
考えてみると、なんとも気恥ずかしい。
「メイド喫茶に行くぞ!」の勢いは急速にしぼんで、その先の一歩が出ない。
結局、足を踏み入れる勇気がなく、夫の、「入らないなら、行くぞ」という言葉で、すごすごと引き返したのだった
我ながら、意気地なしよね
さて、出かけよう。