「仁」が終わった。
すべての謎が解き明かされたらしいけれど、そうなの?
山本耕史さん演じる同僚医師の解析が正しいとすると、
パレレルワールドの現代Aから江戸Aへタイムスリップした仁が戻ってきたのは、現代B。
だから、仁がいた現代Aとは少し違う。
では、仁と交代するように姿を消した仁Bは江戸Bへタイムスリップしたらしい。
そして仁Aと同じようで少し違う経験をして、返ってくるのは、現代AともBとも少し違う現代Cということかしら?
よくわかりません。
何のためのタイムスリップなのか?といえば、やはり手術後、植物人間と化したミキさんを救うため、というより、そうしないためだったのでしょうね。
現代Bの仁とミキは、まだ知り合っていなかったのだから。
私は、やはり仁と咲さんは結ばれて欲しかった。でも、ドラマの構成上そうはならないだろうなと予想はしていた。
咲と結ばれて江戸に留まったら、ただのタイムスリップ話だものね。
綾瀬はるかさんは、天然だそうだけれど、彼女が演じた咲はすばらしかったと思う。
聡明で清楚、誠実で一途、凛として揺るがない。
仁へ残したふみの美しいこと、
涙が出てしまった。
お慕いしていますという言葉の意味が、あらためてわかったような気がした。
その後の咲は、野風さんの残した安寿を養子にして育て、その子孫がミキ、ということらしい。
つまりは、ミキは、野風と咲の思いが結晶した女性なのだ。
江戸でのことを忘れつつある仁は、やがてすべて忘れ去って、ミキを愛するのだろうな。
めでたしめでたしか。
ドラマは仁が、みきの手術を開始するところで終わる。
手術は成功、二人は愛し合い結ばれる、と予想したけれど、どうなのかしら?
あの終わりかただと、「手術後ミキはやはり目覚めない」という可能性も有る。
そして、仁は、ミキが目覚めるパラレルワールドに行き着くまで、タイムスリップを繰り返す・・・