3~4日前に録画してあった「たけしのニッポンのミカタ」を観た。
その回のテーマは「オンナを捨てて 女を磨け!?」。
内容は、過度に若作りしている40代と50代の女性が、ファッションコーディネーターが選んだ年相応の服に着替えて、どちらの服装が若く見えるかを、街行く人に答えてもらうというもの。
服装については、私も、他人のこと、自分自身のこと、色々経験して、過度な若作りが返って老けて見えるということは承知していた。
だから、街行く人の答えは予想通りだった。
けれど、ショックだったのは、口紅
人を食ったような赤い口という言い方があるけれど、40代女性の口が、まさにそれだった。
赤い口だけが、浮いている。
「不思議の国のアリス」のチェシャ猫が、ニヤニヤ笑いだけを残して消えてゆく場面を思い出した。
そしてその彼女の口紅は、まさに私が愛用しているショッキングピンクの口紅と同じ色
でも、自分がつけている分には、まったくそう感じないでいた。
鏡で毎日見ていて、感覚が麻痺しているんでしょうね。
夫に、
「ねえ、私の口もアンナ感じ?」
と、声をかけると、
「うん」
と、力いっぱい首を立てに振った。
ガ~ン打ちのめされた。
そうか、他の人には、あんなふうに見えていたのか・・・・
他人の口を見て初めてわかった。
年々老けて、くすんでくる肌を少しでも明るく見せたくて選んだ色だったけれど、服装と同じで逆効果だったのだ。
自分の目には地味で物足りなくても、傍から見たら肌と違和感のない押えた色が、返って老いを感じさせないのかも知れない。
そうよね、服装と同じことなのだわ。
口紅なら、娘のお下がりがたくさん有る。
これからは、地味な色目を混ぜて肌から浮かない唇にしよう。
やれやれ、年をとるって悲しい