スーパードラマTVで、「ブラックリスト」という、アメリカのサスペンスドラマの先行放送があった。
主役はジェームズ・スペイダー。
「犯罪者のコンシェルジュ」と呼ばれる最重要手配犯で、アンソニー・ホプキンスのレクター博士を意識しているのかなと思わせる役柄だ。
この方、若かりし頃は「大天使ミカエルのよう!」と言いたいくらい美形だった。
初めてお目にかかったのは、タイトルは思い出せないけれど、兄弟が殺されて、犯人を捜しまわる青年。
一瞬で目がハートになってしまった。
「ウルフ」だったかな、もともとジャック・ニコルソンの恋人に横恋慕していたのが、オオカミ男菌に感染して狼男に変身、その恋人に襲い掛かり、ジャックニコルソンに退治されていた。
だけど、どう見てもジャック・ニコルソンのほうが悪人顔で、納得がいかなかった。(笑)
「バッドインフルエンス」では、ロブ・ロウの悪魔のような男に付きまとわれ、その魅力に翻弄される金持ちのエリート坊ちゃん。
このころ、ロブ・ロウはセクシー男優の代表のように言われていたっけ。
友人の一人が「私のロブ」とか呼んでいたわね。
私の目には、ジェームズ・スペイダーは絶世の美男に写っていたけれど、この人が容姿で褒められているのを見たり聞いたりしたことがない。
ハリウッドでは、こういう顔は美しいと評価されないのかも知れない。
ハリウッドでは美形よりも、男臭さが必要なのでしょうね。
「スターゲイト」では、漫画にでてきそうな無邪気で冴えない学者。
役柄は冴えない男でも、やっぱり美しかった。
あらっと思ったのが、「ウオッチャー」で。
昔は優秀だったけれど、何かの理由で抜け殻のようになった中年の刑事。
明らかな美形度の低下にショックを受ける。
中年太りし始めたからだ、少なくなった髪、薄くなった目鼻立ち。
落ちぶれた感を漂わせるための演出と、無理やり思った。
その彼に執着して追い回すのが殺人犯キアヌ―・リーブス。
ここでは、キアヌ―はとっても気の毒な役回りだった。
どうして引き受けたんだろう??
ドラマ「ボストンリーガル」では、もう美形という言葉は似合わなかったけれど、弁護士と言うことで、ぱりっとした身なりと自信に満ちた態度が、それなりに素敵だった。
それが、「ブラックリスト」では・・・・帽子をとった彼に唖然としてしまった。
うっそ~、禿げている~!
きっと演出よね、そうよね。
でも、でも、どうも本物っぽい。
ああ、遂に、ずんぐりむっくりの丸顔で禿げたおっさんに成り果てたのね。
美形がたどる歳月は、平凡な容姿の男性の歳月よりもずっと過酷なようだ。
無残だわ・・・
だけど、確実に演技派俳優の道を歩んでいるようね。
「ブラックリスト」が本格的にスタートするのは、来年1月だそうだ。