随分間が開いてしまったけれど、インドの続きだ。
実はもう飽きてしまった。
でも、自分の日記として、後で読み返して思いだすことが目的なので、
何とか最後まで続けたい。
さて、豪華宮殿風ホテル、フェアモントジャイプールでは、ラッキーなことがあった。
その夜の夕食にドリンク一杯がサービスで付いていたので、
美味しいと勧められたワインをチビチビ飲んでいると、ガイドさんがやって来た。
後で、屋上のバーに来てくださいと言う。
その日、彼らが所属している旅行会社のパーティーがこのホテルで開かれたそうで、
その二次会に、その日たまたま宿泊していた私たちも招待されたのだ。
行ってみると、屋上はハーレムのように設えたバーになっている。
生バンドがインドの歌謡曲?を演奏していた。
すでに、他のツアーメンバーにガイドさんたちも来ていて、
飲み放題食べ放題ですよ、と、お酒やシシカバブを勧めてくれる
もうすでに、ほろ酔い気分だ。
その夜のことは、私たちだけでなく、ガイドさんたちにしても、
滅多にないラッキーな出来事らしく、みんなご機嫌で、
プライベートなことも随分おしゃべりをしてくれた。
ガイドさんたち5人はデリー大学日本語学科の卒業生、
一番若い一人は現役の学生で、見習いということだった。
デリー大学はインドで2番目にハイレベルな大学ということで、
「それなら、皆さんはエリートなのね」と、言うと、
「そうそう、私たちエリートよ」と、酔っぱらっておどけて言っていたけれど、
ほんとうにそうなのだろう。
私たちのガイドさんには、女の子が3人いて、全員私立の学校(パブリックスクール)へ行かせるつもりだそうだ。
インドでは、私立の学校はパブリックスクールで、公立の学校は、ガバメントスクールというそうだ。
ガイドさんも、おかしいでしょ、と言って笑っていた。
公立の学校は、先生も学習内容もよくなくて、親はなんとしても私立に行かせたいのだという。
すでにかなりの学歴社会になっているようだ。
カースト制は、昔ほどではないものの、いまだに深く社会に根を下ろしている。
原則として、結婚は同じカースト同士でし、仕事は親の仕事を継ぐのだそうだ。
低カースト出身なら、いくら優秀でも、自分の望む職業につくのは困難だ。
インドがIT大国になったのは、IT産業が新しい分野で、
カーストに縛られないからだと聞いたことがある。
だから、成功を夢見る優秀な若者は、IT業界を目指すのだという。
彼らの黒々と見事な髪が、菜種油をつけているせいだということもわかった
「いくら髪に良くても、無理だな~」と、そろそろ心配を始めている、一人のご主人が呟いた。
もっともだわ、日本では、とても無理よね(笑)
さて、明日は、アンベール城、シティーパレス、どちらも世界遺産だ。