珊瑚の時々お絵かき日記

夫と二人暮らし、コロナ自粛するうちに気がついたら中国ドラマのファンになっていました。

母の一周忌で、命日が違う

2015年09月22日 | 母のこと

19日は母の一周忌だった。

といっても、弟の都合で法要は16日に行った。

参列者は、弟夫婦と一人息子、私たち夫婦とで5人だけ。

弟のお嫁さんのSちゃんの実家が料理屋さんを営んでいるので、

そこのお座敷をお借りしてこじんまりと執り行った。

滞りなく法要も済み、お坊さんにお帰り頂いた後、

Sさんのご両親の心尽くしのお料理をいただきながら、

母の思い出など語り合っていたら、「そう言えば」と弟が言いだした。

法要の一週間ほど前、母の位牌を何気なく手に取って見ると、命日が10日に見える。

あれ、へんだなと思ってよくよく見ると、やっぱり10日になっている。

大変だ!

位牌をお願いしたのは、1年前に葬儀を取り行ってもらった業者。

急いで連絡を取ると、平謝りで、大急ぎで新しく作り直して届けてくれたのだそうだ。

「へ~、そんなことあるんだ~、それにしても、良く気づいたね」

「虫の知らせだったのかな、何となく見たんだよね」

「でも、出来上がったら見るでしょ、普通」

「いや、意外と見ないもんだよ、信じてるもん」

「とにかく良かったよ、命日の間違った位牌じゃなくて」

なんて、4人で口々に言っていたら、弟が、

「あ、でも魂入れはどうなるんだろう?

魂入れしてもらったのは、間違ってた位牌ってことになるよね」

「そ、そう・・・だね~」と、私。

「古い位牌、もう、処分しちゃってるよね・・・」とSちゃん。

「魂はどうなったんだ?」と弟。

・・・・・

一瞬、全員無言になった。

すると、 夫が、「でも、本当の魂はお墓にいるんじゃないの、お盆に帰ってくるっていうんだから」

「そうそう、そうだよね、お墓にいるんだもん、大丈夫じゃない」と、元気づいた私。

「そうだな、そういうことだよなと」と弟。

 

お坊さんにお参りしていただいている間に思いだせば良いものを、と心の中で

思ったが、面倒なことを全部引き受けて手配してくれた弟を責められない。

私が思うに、お仏壇の中の位牌は間違っていたのだから、

きっと母は、位牌に入らず、弟が間違いに気づくのを待っていたんじゃないだろうか。

一周忌が近づいて、弟が位牌を手に取ったのは、偶然じゃなかったのかも。

今度は間違いのないお位牌、まあ、良かったんじゃないかしら。

 

19日、本当の命日にお墓参りに行ってきた私。

母に、「ごめん、母さん、自力で入ってね」と、お願いしてきた。