お友達から、指輪を2個リフォームしようかどうしようか迷っているんだけどと、相談された。
5~6年前に私が、自分の立て爪を娘のプチネックレスにリフォームしたことがあったからだ。
その指輪は、お盆に実家を訪ねたとき、お母さんからいただいたのだそうだ。
お母さんが指輪に限らずアクセサリーというものを身に着けているのを見たことがなかったから、
「これあげる」
と、二つの指輪を出してきたときは、ほんとうに驚いたそうだ。
彼女の実家は自営業で、かなり前に仕事がらみで買ったか、買わされたかしたのを、お母さんが大事にしまいこんだままにしていたらしい。
見せてもらうと、1個は総数0.5カラットの5個のダイヤが並ぶV字リングだ。
2個目は立て爪で、何と0.85カラットのダイヤがセットされている。
V字はやや流行おくれの感はあるけれど、石が輝きがあってきれいだし、そう邪魔になるほどの高さでもない。
同じタイプのものをしている人を、まだよく見かける。
何でもそうだろうけれど、リフォームは高くつく。
石が5個ということは、手間がかかる分工賃が加算されるということだ。
指輪の台の地金を使うから、費用は工賃のみだとしても、下手をすると買ったほうが安かったなんてこともありえる。
だから、しばらくそのまま使ってみて、いよいよになってから考えたら、と勧めた。
でも、立て爪リングは、指の上にそそり立つほどの高さとボリュームで、やはり、とてもそのままでは使えない。
石は、あまり上質ではないけれど、大きさがあるので、私は、ネックレスにすることを勧めた。
でも、彼女は指輪にしたいと言う。
私がリフォームしたお店に一緒に行って、デザインを選び見積もりをしてもらったら、5万だという。
うう~む、5万か・・・・。
0.85カラットの一粒ダイヤの指輪だ、そこそこのダイヤでも、買えば50~60万はするだろう。
でも、このダイヤの場合、大きさにはあるものの質に少し問題ありかなと思う。
5万の工賃をかける値打ちがあるかと考えると、少々悩まないでもない。
でも、リフォームしたいという気持ちには「、お母さんの指輪」という、数字では表せない部分がある。
私が自分の指輪をネックレスにして娘に贈った時は、「あなたと一緒にいて守ってあげる」という気持ちを込めた。
お母さんの指輪を身に着けているということで、彼女も、守られているように感じられるのではないかしら。
リフォームは、損得ではなくて、気持ちでするものだと思う。
だいたい、実際のところ、質なんて遠目ではわからないしね。
あと一軒、心当たりのお店を訪ねて、見積もりをしてもらって決めることにしたけれど、さて彼女どうするか。
それにしても、宝石がらみとなると、自分のものでもないのに、どうしてこんなに力が入ってしまうのかしら?
我ながら可笑しい
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