我が家では読売新聞をとっている。
土曜日の夕刊に、こぐれひでこさんという方の「食悦画帳」というコラムが載っていた。
そこで、池波正太郎の「そうざい料理帖」というエッセーに登場しているという「ハマグリの湯豆腐」が紹介されていた。
あまりに美味しそうで、読み終わった途端、材料を買いに出て作って食べたのだそうだ。
食べてみたら、「その美味しさと言ったら、ああ!気っぷのいい味だった」とのこと。
作り方はいたって簡単。
昆布を敷いて水を入れた鍋に、薄いいちょう切りした大根、ハマグリ、豆腐をいれて火にかけ、ハマグリの口が開いたらできあがり。
鰹節と刻みネギ、しょうゆを混ぜたたれでいただく。
残った汁でうどんを煮たら絶品だとか。
うう~む、やってみたい
私は湯豆腐が好きだ。本場京都で食べたことは一度しかないけれど。
明日の夕飯はこの湯豆腐にするぞと決めた。
さて、翌日、つまり昨日。
ハマグリを砂だしすることを考えると、ゆっくりしてはいられない。
午前中にとるものもとりあえずヨーカドーへ買出しに。
まずはハマグリだ。
お魚コーナーへ突進する。
ハマグリは・・・あらら、ない!
ガクッ、でも、めげない、ハマグリが無くてもアサリがあるわ。
大根、ネギ、肝心な豆腐も忘れず購入。
そして、アサリがリラックスして早く砂を吐いてくれるよう、足音にも気をつけて砂だしをした。
夕方、十分に砂だししたアサリ、こんぶ、薄くいちょう切りした大根、そして豆腐を鍋に入れて火にかける。
アサリの口を開いたところで、わくわくしながらまずは熱々のお豆腐を一掬い
う~む、ちょっと何かが足りないかな~、ハマグリとアサリの差が出ているのかもしれない。
まあ、私はお豆腐が好きだから、特に文句はない。
ところが、夫が、ネギを入れてくれと言い出した。
ええ~!と私。
しばし躊躇。
でも、、まあ、ネギはたれにも入っているわけだしまあいいか、と斜め切りしたネギを投入。
すると、調子付いた夫が、「鶏肉があったよね~」と上目遣いに言う
ありますよ、そりゃあ、常備してるもん。
だけど、鶏肉なんか入れたらアサリのだしが・・・。
「なんか物足りないんだよな~」と、夫。
開き直っている。
クッ、確かに・・・、仕方がない、邪道だとは思うけれど。
渋々で、鶏肉投入。
「それから、ほれ、あれ、あれ」と、また夫。
わかった、わかった、えい、ままよ。
えのき、シメジも続けて投入。
気が付いたら、なんのことはない、いつもの鍋に成り果てていた。
「気っぷのいい味」と筆者が絶賛している「池波正太郎の湯豆腐」は跡形もない・・・。
夫が悪い!あやつの食い意地が湯豆腐をただの鶏鍋に変えてしまったのだ
でも、そもそも、ハマグリをアサリで代用したのが間違いのもとだったのだろう。
きっとアサリのだしは、ハマグリのそれに遠く及ばないのに違いない。
ハマグリが無かった時点で諦めるべきだった。
そうよ、そうなんだわ、「もう一度、今度はハマグリを手に入れて絶対成功させるぞ」と、ぐっと拳を握り締めたのだった。
ある意味、キップが良いのではないでしょうか・・・^m^
アサリって、意外と常備されてないですよね(ToT)
リベンジの日を楽しみにしてます
楽しませていただきました~
さっきから雷がなって雨が降ったりやんだり
肌寒いのでそれにします~。
お豆腐と大根買ってきます~
私の実家では蛤を食べる日があって
そのとき、実家からたくさん送られてきます
そんなに食べられないので
冷凍室にあと少し残っています~
おいしそう~!決定今夜の献立!
でも、シジミじゃねー、食べ応えの点で問題ありですもんね。
いっそ両方入れれば良かったかも。
リベンジの日を私も楽しみにしています
不思議な日ですね~。
何かいわくがあるのでしょうか?
それにハマグリを冷凍できるとは知りませんでした。
私も今度やってみよう。
ハマグリの湯豆腐、美味しかったでしょうか?