韓国ドラマ「スリーデイズ」3days愛と正義、あらすじと感想、最終回。
前半は3発の銃声と共に消えた大統領の行方と、濡れ衣を晴らすために
奮闘する警護官テギョン(ユチョン)の物語が描かれていますが、
ユチョンの演技力はもちろん、脇を固める中堅俳優さんの存在感ある
演技も素晴らしく、視聴者を引き付ける役割は絶対的なものがありました。
特にミンホ君のドラマ「相続者たち」のチェ・ウォニョンさんの狂気に
満ちた悪役ぶりには圧倒されます。
また二人の女性ヒロインの活躍にも大いに期待できます。
ソジョ里にある分署で働く女性巡査のボウォン(パク・ハソン)は
警護官のテギョン(ユチョン)とともに陰謀の解明に挑んでいきます。
一方警護室の同僚で真面目なチャヨン(ソ・イヒョン)は次第に一人で
懸命に戦うテギョンに協力していきます。
熾烈な戦いが繰り広げられる男の世界で二人の女性の存在感はとても
大きくそれぞれ生き方の違う芯の強い女性たちの演技にも注目です。
警護官のテギョン(ユチョン)は父親が交通事故に遭ったとの知らせを
受け病院に駆けつけます。
集中治療室にいる父を心配するテギョンでしたが、同僚からの電話で
イ・ドンフィ大統領(ソン・ヒョンジュ)を警護するため現場に戻りますが
病院から父が亡くなったという知らせを受けたのとほぼ同時に、一瞬の
油断から大統領が危険な目にあいます。
そんな中、父の葬儀にソジョ里にある分署で働く女性巡査のボウォン
(パク・ハソン)が訪ねてきて父親の遺留品のことを聞かれ不審に思った
テギョンは亡くなった父の家を訪れ家の中が荒らされているのを
発見し、父が事故死ではないことを確信します。
その後、侵入者がデホ陸軍大佐だと突き止めたテギョンは彼の自宅に向かい
ますが、デホ陸軍大佐は「3月5日に大統領が死ぬ・・・」という言葉を
残して謎の死を遂げます。
そして犯人の手掛かりを追ううちに大統領暗殺計画にたどり着いたテギョンは
それを阻止しようとしますが、大統領が銃で襲撃されてしまいます。
犯人は内部の人間で大統領の警護室長ハム・ボンス(チャン・ヒョンソン)で
あることが早くに明らかになりますが、ボンスがテギョンを殺して事件を隠ぺい
しようとしたため、テギョンはその場を逃げ切ります。そしてボンスが暗殺の
犯人はテギョン(ユチョン)だと言ったことで濡れ衣を着せられたテギョンは
逃走します。
そして大統領は怪我を負っていますが生きていることが分かります。
大統領、テギョンの父、デホ陸軍大佐と、全てに関わっている「機密書類98」
にどのような重要性があるのでしょうか・・・
その後、大統領の居場所が分からないまま検察側から重大なニュースが発表に
なります。1998年2月東海ヤンジンリで、北朝鮮偵察隊員の襲撃で、民間人を
含む死者24人、負傷者19名を出す事件があった。当時、北側の一方的な挑発
との結論でしたが、この事件は精巧な計画犯罪と判明し、その首謀者は
イ・ドンフィ大統領だったと、公表するチェ・ジフン特別検事。
そしてハン・ギジュン、キム・キボム、ヤン・デホも関与していたと・・・
またこの事件のその場所にはその時責任感の強い兵士だった今の警護室長
ハム・ボンスもいたのです・・・
父のハン・ギジュン経済首席が秘密書類98に書かれたヤンジンリ事件の
共犯者だというニュースを見たテギョン(ユチョン)はそれを否定します。
テギョンはヤンジンリ事件の主犯と名指しされたイ・ドンフィ大統領に事実を
聞くため警護室長ハム・ボンスより先に大統領を見つけるのですが、ボンスに
追われてしまいます。
テギョンは結局ボンスの銃に打たれてしまい車を止めます。そして彼らの
声を聞いた大統領が車から降り、ボンスは大統領に銃をかまえたが、テギョン
は父の事件に対する真実を突き止めるために上司である警護室長ボンスに
向かって銃を撃ちます。
テギョン(ユチョン)は大統領に「特検の捜査記録発表は事実なんですか?
うちの父と大統領がそんなことをするはずがない。あの人たちが勘違いして
いるんですよね?どうか答えてください。違いますよね?」と問いかけながら
涙をこぼしますが、大統領は「特検の捜査記録発表は事実です」と答えます。
不安な気持ちで真実を聞こうとしたテギョン(ユチョン)の苦しい胸の内と
テギョン自身が混乱している様子が視聴者に伝わってくるユチョンの最高の
演技力に改めて感心させられました。
そしてこの時点では大統領を守るべき警護室長が大統領を殺そうとして他の
警護官に殺されたということになります・・・
そして、特検は大統領を殺人者にした捜査記録を発表・・・
誰かが意図的に情報を止めていることは分かりますが、本作はストーリー
展開が早く誰が味方で敵か、その背後をしっかり視聴しないと分からなく
なります~(笑) 私はすべての人が敵に見えてしまいました~(笑)
というより正義の人って誰なの~?? 目が離せません!!
その後すべての黒幕であるキム・ドジン(チェ・ウォニョン)が登場します。
本作の悪役であるキム・ドジン(チェ・ウォニョン)は政財界に大きな
影響をもつジェシングループの会長でお金と権力で大統領をも支えてきた
人物ですが、結局は自分が大統領を操り頂点に立とうとする野心家で
お金があるので自分の部下たちを青瓦台をはじめ検察、弁護士など
いろいろなところにスパイとして送り込んでいます。
スパイだらけで絶対にありえないストーリーだと思いますが、ドキドキ、
ハラハラ、すべての登場人物が皆怪しく見えてくるのが不思議でした(笑)
徐々に今までのヤンジンリ事件などの秘密が詳しく描かれ、お金や権力、
人脈などでイ・ドンフィが大統領になるまでの様子も分かっていきます。
また事件の関係者が次々と殺されていく中、 後半過ぎ、今までの秘密が
公になり、自身の罪を償おうとする大統領と彼の口を封じ、秘密を隠そうと
する黒幕キム・ドジンの戦いにも目が離せません。
その後もドジンはヤンジンリ事件の証人者で北朝鮮のリ・チョルギュ少佐を
拉致し建物から墜落させます。それを目撃したテギョンに「今日、お前の
せいでリ・チョルギュは死んだ。これからも同様に一人、二人とお前の周りの
人間が死んでいくがその者たちはみんなお前のせいで死んだのだということを
覚えておけ」とドジンは警告します。
その後も「秘密書類98」のことでチャヨン(ソ・イヒョン)に危険がおよび
テギョンは大統領を問いただし悔しさから涙をこぼします。
そしてハン・テギョンは更に「16年前のあの銀行口座に1億ドル(約103億円)が
振り込まれました。あの時よりさらに残酷なことがまた起こります」と
キム・ドジンの第2のヤンジンリ事件の計画を知らせます。
そしてテギョンの協力で、秘密書類98のコピーがどこにあるのか気づいた
大統領はシン・ギュジンの財布の中からカードの形をしているUSBを発見し
「これまで僕のために尽力なさったこと、心から感謝しています」と
シン・ギュジンを秘書室長から解任します。
長年大統領の右腕として従順な秘書室長でしたが、やはり男の夢である
頂点を目指してしまったのが残念です。この人だけは裏切らないと思って
いたのに・・・ 敵が多すぎ・・・
ところがその証拠を検察には渡さずにキム・ドジンと取引をする大統領。
まったく検察にもスパイがいて情報がドジン側に筒抜けだし大統領の決断も
疑問だし、もう~誰を信じていいのか分からないストーリー展開です。
後半過ぎ人質として病院からチャヨンが拉致されボウォンも危険な目に
合いますが、テギョンがジェシングループのアジトを見つけます。
そして爆弾テロの不発で窮地に追い込まれたキム・ドジンの大統領の
狙撃計画も阻止するテギョン。キム・ドジンは大統領狙撃事件の容疑者
として逮捕されますが、また青瓦台にもスパイがいて、お粗末な韓国の警察
によって簡単に留置所から出てきます。まったく、いつもユチョン君が
鋭い勘と危険を察知する抜群の能力で解決しているのに、あちこちにスパイ
が多すぎてもう~イライラしますよ~(笑)
最終回、
ヤンジンリ慰霊塔に向かったイ・ドンフィ大統領(ソン・ヒョンジュ)は慰霊塔
でキム・ドジンの手下から襲撃をうけます。
第2のヤンジンリ事件をたくらんでいるドジンは4台のトラックに爆弾を仕掛け
ヤンジンリに向かいます。
「期待してください。あなたのせいで今日ヤンジンリはまた大騒ぎになる
でしょう。またこの意味のない慰霊塔が1つ出来ますね。」と不気味な
笑いを浮かべるのです。
ヤンジンリの村では敵味方がごった返す銃撃戦が続く中、大統領は爆弾の
起爆装置が携帯電話を改造したものだと知ります。
ドジンからの電話で「まだ分かりませんか?これは大統領と私の二人だけの
問題なんですよ」との呼び出しを受け住民たちを守るためにドジンに会いに
いきます。そして自分の命を懸けてドジンを罰しようとするイ・ドンフィ
大統領は自らの決断でドジンが携帯電話の起爆装置を押すように企て
自爆させます。最後はドジンの死で終わり、テギョンとボウォンが
恋人関係に進展するような雰囲気を感じるラストでした・・・
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本作で本格的なアクションに初挑戦したユチョン君。
本人もインタビューで「死ぬかと思いました。こんなに大変だとは
思いませんでした」と語っているように、本当に体力を使う格闘シーンが
多かったです~(笑)また撮影中に肩を負傷するアクシデントがあり心配
しましたが、その時は殴られるシーンを中心に撮影したそうです・・・
(笑)たしかに殴るシーンが左手でぎこちなく不自然に感じるシーンが
ありましたねぇ~(笑)でもその分感情が高まる涙のシーンなどユチョン君
の葛藤や苦悩、それを乗り越えて成長していく姿などは素晴らしい演技で
安心して視聴できる俳優のユチョン君でした!
張りつめた男同士の物語で女性とのラブラインがあまりなかったですが、
笑顔の無いクールで男らしいワイルドな彼もカッコ良かったです!!