韓国ドラマ「パンチ(余命6ヶ月の奇跡)」あらすじと感想、最終回
爽やかな笑顔がウリのキム・レウォンさんですが、最近、映画「江南1970」
では減量された姿と磨きのかかった演技に真の男らしさを感じました。
彼も36歳になった中堅イケメン俳優さんですね!
真剣に結婚を考えている一般の女性がいるようですが、ゴールインも
近いのかなぁ~~? レウォンさんといえば、ラブコメドラマ「屋根部屋の
ネコ」や「君はどの星から来たの」などの胸キュンドラマが懐かしいです!
本作のジョンファン(キム・レウォン)は不正行為を平気で行うような
悪徳検事を演じ、今はテジュン(チョ・ジェヒョン)の右腕としてテジュンを
検察総長にするのが彼の仕事です。 ジョンファン(キム・レウォン)には
同じく検事で別れた妻ハギョン(キム・アジュン)がいます。彼女が
7歳の娘イェリンを育てていますが、ある日娘イェリンの幼稚園バスが
事故を起こしますが、ジョンファン(キム・レウォン)がそれを
飲酒運転として証拠を作り上げます。
そのバス事故にはテジュン(チョ・ジェヒョン)の兄のセジン自動車が
関わっているために、どうしてもテジュンを検察総長にするためには
仕方のないことでした。
そんな時ジョンファン(キム・レウォン)は自分が悪性脳腫瘍で、
余命6ヶ月という事実を知ることになります。
難しい手術でやっと見つけた医師は皮肉にも医療事故で検察が追って
いるチャン・ミンシクという医師でした。
そしてその医師の裁判を操作し彼を助ける条件で手術を受ける
ジョンファン(キム・レウォン)。
またテジュンもジョンファンが脳腫瘍だという事実を知り、
「死ぬな!必ず生きて帰って来るんだ」という言葉をかけます。
ところが検察総長になったテジュンの兄イ・テソブによりセジン自動車
の社員が死亡したことを知ったテジュンは部下のガンジェに助けを
求めますが、ガンジェは事件現場にいたハギョン(キム・アジュン)を
犯人に仕立て上げます。
目を覚ましたジョンファンはテジュンの指示で元妻のハギョンが拘束
されていることを知り、病気は完治したと嘘をつきハギョンの釈放を
要求します。ところがテジュンはジョンファンにアメリカ行きを発令
します。仕方なくジョンファンはテジュンに別れを告げ、今度は敵と
なって戦うことになります。
ジョンファンは法務部長官のユン・ジスクを危機から救い、検察庁の
捜査指揮の役職に就きます。そして法務部長官のユン・ジスクと
手を組んだジョンファンは元妻のハギョンを救うためにオーシャン
キャピタル会長のキム・サンミンを逮捕します。
そしてキム・サンミン会長にテジュンの不正事実を明かした
陳述書を書かせ、それと引き換えにハギョンの釈放をテジュンに
要求します。
テジュンに迷惑をかけていたと兄イ・テソブが捜査を避けて逃走
していましたが自ら命を絶ちました。
兄思いだったテジュンはすべての罪をジョンファンに擦り付け
復讐しようとします。
そしてテジュンの策略によってジョンファンは元妻ハギョンによって
逮捕されます。そしてテジュンに脅されている法務部長官の
ユン・ジスクもテジュンと手を組むことになりジョンファンの
敵になってしまいました・・・
またジョンファンの主治医がテジュンの部下のガンジェ側につき、
ジョンファンの病気のことや鎮痛剤をすべてガンジェに取られて
しまいます。はじめからこの医師はどことなく怪しい感じでしたが
韓国ドラマらしい患者の秘密を暴露する医師なんて絶対にありえない
ことですよね! 敵だらけの中、鎮痛剤がなくなると困ります!
まったく、それぞれ弱みを握られている人物が多く、誰を信じて
いいのかイライラする復讐劇になってきました・・・
検察総長テジュンの悪行を捜査している元妻ハギョンは法務部長官の
ユン・ジスクの捜査打ち切りに疑問を抱き始めます。
ジョンファンの協力でユン・ジスクの昔の兵役不正事件を知った
ハギョンはユン・ジスクにジョンファンの釈放を要求します。
ジョンファンの部屋から押収された鎮痛剤を見た元妻ハギョンは彼に
生きる時間が残っていないことを知ったのです・・・
またジョンファンも命より大切なものを守ろうと必死に、テジュン、
ユン・ジスクらの悪に立ち向かい人生最後の戦いを繰り広げていきます!
終盤、ユン・ジスクはテジュンを利用して自ら大統領になる計画を
立てますが、ジョンファンは兵役不正事件でユン・ジスクの野望を
防ごうとします。ところがユン・ジスクはジョンファンの娘イェリンの
不正入学を盾に彼を脅迫します。
結局、ジョンファンはテジュンと手を組み兵役不正事件を世間に知らせ
ユン・ジスクの息子は逮捕されます。
ところが、検事のイ・ホソン(オン・ジュワン)がイェリンの不正入学
関連の資料をテジュンに渡したことからテジュンはそれをマスコミに
報道します。
そして終盤、誰が敵で誰が味方か分からないほど裏切りが多くなり
ジョンファンの病状もどんどん悪化し、「もしかすると2週間もたない
かも」と告げられるハギョン・・・
最後、「テジュンが受け取った270億ウォンの手がかりが分かれば」と
悔しがるジョンファン・・・
追い詰められたジョンファンはテジュンの部下であるガンジェを罠に
かけ逮捕し、テジュンの悪行を暴露させますが、テジュンはガンジェに
すべて罪を負わせようとします。
また部下のヨンジン(ソ・ジヘ)がジョンファンと繋がっている
ことも携帯の複歴から分かってしまい、証拠のファイルもテジュンに
奪われてしまいます。
そしてジョンファンは病状が重く悪化し入院します・・・
病室でハギョンは「プロポーズも私から、離婚も私が、そして今回の
プロポーズも私から、この世に同じ男に二度もプロポーズする女が
いるかしら」と彼に家族になったことを告げます・・・
そして「私はあなたの妻としてイ・テジュン、ユン・ジスクと戦います」
と彼のために早く事件が解決してゆっくり体を休める時間を作って
あげたかったと思いますが、今度はハギョンがユン・ジスクの車に
はねられ病院に搬送されます。意識不明の重体で回復の見込みがない
状況のなか、ジョンファンは病院を抜け出し妻の証拠探しのために
奔走するのです。
ユン・ジスクによって拘束されるテジュンを「ジャージャ麺は
いかがですか」と言ってテジュンを誘うジョンファン。
「令状はいつでるんですか?このまま終わりにするんですか?」と
言うジョンファンにテジュンは「すまなかったな、お前が意識不明
の時、お前の嫁を刑務所に送って」と謝ります。「悪いと思うなら
ユン・ジスクを捕らえましょうよ。私の妻の殺人未遂容疑で。最後に
1つ手を貸してください」と言って、ハギョンが入院している病院に
連れていき、「今、ユン・ジスクが事故を起こした証拠を集めている
ところです」とテジュンに伝えます。
ユン・ジスクはテジュンが辞任し「これですべてが終わった」と
ホットしているところでしょうが、ジョンファンは「ここからが
はじまりです。」とテジュンに最後の仕事を伝えます。
お互いに許しあい、また昔のように支えあっていく二人ですが、苦労を
共にした師弟愛はそう簡単に崩れることはないのですね!
ちょっとホットする感動のシーンでした・・・
そして次々と証拠を探し出しユン・ジスクを追い詰めていく
ジョンファンですが、テジュンは「ユン・ジスクの逮捕令状は
俺がサインしてからこの部屋を明ける」と総長としての最後を決めます。
そしてユン・ジスクの車の血痕がハギョンのものだと分かった
イ・ホソン(オン・ジュワン)はひき逃げ事件容疑者逮捕の
ユン・ジスクの代わりに息子のサンヨンを逮捕するのです。
ユン・ジスクの車を運転できるもう一人の人物として・・・
最終回、事故現場が映っているイ・ホソン(オン・ジュワン)の車の
ドライブレコーダーのカードをテジュンが受け取る書類の中に隠した
ジョンファン・・・
そして、ジョンファンが最後に機転を利かせて残したドライブレコーダー
のカードでヨンジン(ソ・ジヘ)はユン・ジスクの悪事を公にすることができ、
ユン・ジスクとイ・ホソン(オン・ジュワン)は法の審判を受けることに
なりました。またテジュンもジョンファンの言葉通り自身の罪を刑務所で
償おうとし、すべての欲を捨てて罪を認めるテジュンの姿にはジョンファンに
対する懺悔の気持ちが痛いほど伝わってきます。
ラスト、ジョンファンの心臓を移植した妻のハギョンは娘のイェリンと
思い出の海辺で、夫ジョンファンのためにまた娘のために自分自身の
信念を貫き、これからも良い世の中を作っていくことを誓うのです・・・
最後までどんでん返しが繰り広げられ、誰が敵で味方か分からないほど
心理戦描写が上手に描かれていました。人間の欲望をベテラン俳優さん
たちが個性あふれるキャラで怖いくらい役になり切っている姿は圧巻です。
また、本作は男女のラブラインもなく、主人公のキム・レウォンさんが
亡くなるのも珍しいケースですね!
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