激動の時代を舞台に歴代の大統領選の裏で、権力と欲望にとらわれた
検事たちの駆け引きや壮絶な生き方を描いた映画です。
ネタバレあり。
喧嘩に明け暮れていた貧しい青年パク・テス(チョ・インソン)は
権力で悪を制する検事に憧れ、猛勉強の末に検事となり地方都市で
多忙な検事生活をスタートさせます。
そんな中、ある事件をきっかけにソウル中央地検のエリート部長
ハン・ガンシク(チョン・ウソン)と出会ったことにより、
平穏だったテス(チョ・インソン)の人生は一変。
他人を踏み台にして出世した結果、富も名声も手にしたガンシク
(チョン・ウソン)は大統領選挙を利用して権力をつかんだ
「1%の成功者」だった。検事という正義の仮面に隠された正体を
知ったテスは、次第に権力をつかんだガンシクのように成功の
ためには手段を選ばない検事へと変わっていきます。
この時テス(チョ・インソン)の心の中には、ソウル中央地検の
ガンシク(チョン・ウソン)についていけば今までの苦労すべてが
終わり、これがまさにパク・テスが望んでいた世界だと思ったはず。
そして、ガンシク(チョン・ウソン)に従っていけば、「1%の検事」
になり大きなチャンスを手にできると・・・
ところがこんな華々しい生活も長く続くことはなかった・・・
なんと、ハン・ガンシク(チョン・ウソン)からの裏切り行為が・・・
母が言った「悪人は地獄に落ちる」という言葉が頭をよぎり、
今までの行いや懸念が心中に浮かぶのです。
ところが、ガンシク(チョン・ウソン)の教えであった
「やられたら、やり返す」という方法でテス(チョ・インソン)は
結局、すべて繋がっている悪の大統領、政治家、検事たちを圧倒し
地位を手に入れていきます。
ラストは急速な勢いで頭角を現すテス(チョ・インソン)に
賛否両論、いい悪いの評価があると思いますが、私は人間関係も
分かりやすく描かれていて、この映画「キング」良かったと
思いました。
劇中、チョン・ウソンさんとチョ・インソンさんのノリノリの
ダンスも見られ、チョ・インソンさんの妻役を演じた
キム・アジュンさんがとても艶やかで際立っていました。