韓国ドラマ「恋するパッケージツアー」あらすじと感想、最終回
2017年作品、全12話
思わず旅に出たくなるようなドラマで、完全事前制作だけあり
パリ、モンサンミッシェル、サンマロ、オンフルールなど
フランスの各地の観光名所の素晴らしい映像美も見る価値が
あり、旅行好きにはたまらないドラマです。1つ不思議だったのは
撮影時周りに観光客が一人もいないシーンがいくつもあり、
世界的な観光スポットなのにいつ撮影をしたのかなぁ?と、
何故かずっと頭に引っかかっていました。(笑)
本作はフランスのパッケージツアーに参加した4組、喧嘩ばかり
している熟年夫婦、交際7年目のマンネリカップル、歳の離れた
愛人疑惑?の二人、そして一人参加のマル(ジョン・ヨンファ)
という皆クセのあるツアー客とイ・ヨニ演じるツアーガイドの
ソソがフランスの名所を巡りながら物語は流れていきます。
そしてツアーが進むにつれ、距離感がだんだん近くなっていく
ソソ(イ・ヨニ)と一人参加のマル(ジョン・ヨンファ)。
また他のツアー客も自分たちが抱える悩みや想いが徐々に
明らかになっていきます。
そんなツアー中に謎の男から追われるソソ(イ・ヨニ)を
マル(ジョン・ヨンファ)が助けますが、なんとその男は
ソソの弟でした。ソソには大きな秘密があり、昔駆け落ちして
モンサンミッシェルで結婚式を挙げた過去がありますが、
すぐに彼と別れた手前、家族に合わせる顔がなく罪を犯した
人のように一人でパリにいます・・・
また一人参加のマル(ジョン・ヨンファ)も恋人と会社に
裏切られる、真面目で不器用でちょっと天然キャラが入った
青年をキュートに演じています。
そんな二人は恋愛で負ったお互いの心の傷を慰めあって
いくうちに友情以上の感情が芽生えていきます。
本作のヨンファ君はこのマル役は「ありのままの自分です」と
語っていますが、彼の新たな一面が見られる胸キュンキュンの
魅力が炸裂しています!(笑)
旅という非日常の世界という空間は心が研ぎ澄まされ、
自分自身が冷静になれるものです。
ソソとマルもそれゆえに真実の愛を見つけることができたのでしょう!
モンサンミッシェルの天使の足元で恋がはじまり、恋人の島で
愛を確認したり、二人の熱いラブシーンなど憧れのロマンチックな
シチュエーションはお見事です。(笑)
また一方、歳の離れた愛人疑惑の二人はなんと親子だったのです。
父親の再婚を巡り娘としてどう受け止めたらいいのか悩む姿を
父親役のリュ・スンスさんが子供を第一に考えるやさしい父親で
登場!とても好感がもてる父親像でした。
その父親が娘にあの人は「いい母親になりそうだから」と
いいますが、娘は「いい娘にはなれない」と・・・
でもこれって、今の娘の本音だとおもいますが、その娘も母に
なろうとする人に「父を選んでくれてありがとう」とパリ旅行の
動画を送るのです。これもまた優しい気の利いた計らいですね!
また、喧嘩ばかりの熟年夫婦のカップルも妻がガンを患って
いることを夫に言わずにいますが、ある日夫は妻の病気を
知ってしまい、妻の喜ぶ顔が見たくてパリ旅行を計画します。
はじめはわがままですぐに怒る夫に笑ってしまうシーンが
多いですが、後半すぎからは夫婦の長い人生において
夫婦だけしか分からない心の中が描かれていて涙が止まらない
シーンもあります。たしかに表面だけでは知ることのできない
夫婦の愛ってありますよね・・・最後はホロリとします。
最終回、フランスツアーも無地に終わりました。
交際7年目の彼女とツアーに参加したギョンジェ(チェ・ウシク)。
何事も長続きしない彼はマンネリ化気味の彼女を喜ばせようと
ツアーに参加しますが、旅行中に仕事仲間の先輩から騙されて
3,000万ウォンの借金ができてしまい絶望のどん底に落ちます。
どんどん自信を無くしこの世の終わりかと思っていたところ
最後に「一発逆転なんて夢見るな」というノートを売ろうと
思いつくのですが、なんと出版社のほうから声がかかりお金が
入ってくることに。ちょっと出来すぎたストーリーですが(笑)
まぁ~いいかなぁ(笑)
またパリで愛を育てたソソはマルと「出会う運命だったのかも」
と自分の心が引き寄せられる大きな力を感じます!
だから離れていてもまたいつか会えるはず・・・
マルもまた、ソソに「結局、また、あなたと会うと思います。」
「僕たちはそういう運命だから」という言葉を残し
二人は離れることに・・・
そしてマルは会社で不正を見つけますが、逆に会社から
濡れ衣を着せられ訴えられることに。
マルは会社の不正を見つけるためにアフリカに証拠を
探しにいきます。
そして帰りはパリ経由で帰ってくるときに、偶然空港で韓国に
帰国するソソと「モンサンミッシェル」の掲示板の前で
運命的な再会をしHappyEndを迎えました。
フランスのツアーを舞台にいろいろな愛の形を描いた
笑って泣ける作品でしたが、人々の人生が色濃く
描かれていて「人は幸せのために旅に出る」という
言葉が心に響きます。
人は心の持ち方が最も大切なんですね。
また、ソソとマルの若い二人は旅という解放感も
プラスされ運命という流れのままに大切な愛を
育ててきました。
愛は時々すれ違うこともありますが、
これもまた、二人の愛を強くするのです。
これって、一種憧れのラブストーリーですね!
羨ましい限りです(笑)