「韓流☆ダイアリー」ブログ!

韓国ドラマ・韓国映画の
   感想を綴っています・・・

韓国ドラマ「愛の不時着」あらすじと感想、大ヒットラブコメディー

2020-07-24 | 韓ドラ あ行、あ

韓国ドラマ「愛の不時着」あらすじと感想、最終回。2020年作品、全16話。
ヒョンビン演じる北朝鮮の将校とソン・イェジン演じる韓国の財閥令嬢の恋愛を描き、日本で新たな韓流ブームを巻き起こしている今最も熱い恋愛ドラマ「愛の不時着」。
二大トップスターが演じた「愛の不時着」は韓国でも高視聴率を記録し2020年絶対に外せない超話題作です。何と言っても目を引くのは秘密の部分が多い不思議な北朝鮮の村や庶民の生活が事細かに描かれていてヒロインのユン・セリ(ソン・イェジン)が不思議な空間に迷い込んでしまった北朝鮮を舞台にロマンチックな恋が展開されていくところです。
また北朝鮮は貧しい独裁体制国家というイメージが強いですが、本作のこの村は市場にお肉や果物など何でも揃っていて、道端の柿の木には赤くなった柿がたわわに実っているところが印象的で、こういうところはドラマなのかなぁぁ~?!と感じる部分です!
また、劇中いろいろな感動的な名シーンが次から次と矢継ぎ早に展開されていき、ベテラン俳優二人の切ないラブコメディーの面白さと切なさは絶対に間違いないお墨付き(笑)。また出演俳優も超豪華で特に注目は野心家のオ・マンソクさんや主人公ジョンヒョク(ヒョンビン)の婚約者ソ・ジヘさんなど主演級の俳優さんが個性の強いキャクターを演じています。
また北朝鮮のおしゃべり主婦集団や主人公ジョンヒョク(ヒョンビン)の部下の隊員たちの素朴で陽気な姿もほのぼのとしていて、どことなく愛着を感じてしまうのが不思議です(笑)隊員たちが韓国のお姉さまセリ(ソン・イェジン)に振り回されている姿は爆笑ですが、その分親しみも覚え情が湧いてくる様子に深い感銘を受けます。
また、今年第一子を出産されたチェ・ジウさんやキム・スヒョン君、チョン・ギョンホ君などもカメオ出演されているのも見逃せない1つです。
そして北のジョンヒョク(ヒョンビン)と南のセリ(ソン・イェジン)の困難が予想される2人愛のラストがどのように描かれていくのか毎回一番気になるところです。
ヒョンビンの北朝鮮男子ならではの純朴さと男らしさと包容力も持ち合わせたジョンヒョク役はやはりヒョンビンだからこそ見る者の心を引き付けたと思います。
またソン・イェジンも北朝鮮に不時着しても決してメゲない女性セリをコミカルに演じ、また切ない涙のシーンや韓国での仕事のできる素敵なキャリアウーマンなど、本作でいろいろな顔を見せてくれます。改めて二人のトップ俳優としての実力と貫禄を感じるドラマです!



あらすじ(ネタバレあり)
財閥の令嬢ユン・セリ(ソン・イェジン)は有名人と浮名を流す一方、自身が立ち上げたブランド「セリズ・チョイス」が成功し勢いに乗っています。そんなある日、セリは家族の集まりに呼ばれ、そこで父から「セリを後継者にする」と告げられ自分の努力が報われたことを喜びますが、二人の兄は父の決定に不満を感じていてセリが目障りなんです。
その株式総会でのお披露目を数日後に控えながら翌日自分の新商品テストのためにパラグライダーで空を飛ぶことになります。ところが空に上がったとたんに暴風と竜巻が起きてセリのパラグライダーは北朝鮮との非武装地帯に堕ちてしまいます。その時北朝鮮軍の五中隊の隊長ジョンヒョク(ヒョンビン)は周辺をパトロール中にユン・セリ(ソン・イェジン)を発見します。
セリはジョンヒョクに助けを求めますが、彼が北朝鮮の軍人だと知りその場を逃げだします。
そして長い時間さまよったセリは北朝鮮のある村にたどり着き、目の前の北朝鮮の牛やおばさんたち、小学生の子供たちを見て衝撃を受けるのです。
そこへジョンヒョク(ヒョンビン)が現れ軍事境界線を越えてきたセリを助けてしまうのです。セリが捕まると自分たちのミスがバレてしまうことから仕方なくジョンヒョクの家でかくまうことになります。ジョンヒョク(ヒョンビン)の家で部下の隊員たち4人とも再会したセリはジョンヒョクからここにいる間は外出禁止で我々の指示に従うことを約束。
すぐに停電するような全く興味のなかった北朝鮮に来てしまいセリは悲しくて情けなくて自分自身がイヤになって涙が出てきます。
夢なら早く覚めてほしいと思っているセリです(笑)ところがセリの韓国の家族は父と母は心配していますが、二人の兄はセリが失踪したことを喜んでいて捜そうとはしません。
その後、ジョンヒョクが平壌に行っているときに突然の宿泊検閲があり、セリが見つかってしまいます。
その時平壌から駆け付けたジョンヒョクはセリを私の婚約者だと皆に伝えます。
おしゃべり主婦集団の村人たちはセリに興味津々ですが、彼女たちの仲間意識や厚い女の友情は涙あり笑いあり、本作の重要な笑いのツボでセリにも優しく接してくれます(笑)またジョンヒョク(ヒョンビン)は高官の息子で元は才能あふれるピアニストでした。
兄は父と同じ軍人でしたが、ある車の事故で亡くなっていますがいまだに事故の真相を追っているジョンヒョクです。
ところが出世のために犯罪に手を染め兄の死亡事故に関わっている悪役の保衛部少佐チョ・チョルガン(オ・マンソク)はジョンヒョクの家族を滅亡させようと執拗にジョンヒョクを監視しています。また一方、ジョンヒョク(ヒョンビン)の部下の隊員たち4人もセリを婚約者と紹介したジョンヒョクに「こんなに嘘が上手だったとは」と皆感心します。
そして韓国ドラマ好きの隊員ジュモクは「韓国ドラマによくあります。危機を逃れるための韓国式の方法です。そこから100%恋に落ちます。例外のドラマは1本もありません。」と自信をもって話します(笑)韓国ドラマを観てるって自慢しているのが爆笑ですね! 
セリはジョンヒョクの家で婚約者として暮らし始め、韓国へ帰る方法を模索する毎日です。
一緒に住んでいる二人の距離がだんだん近づいてきたかなぁぁ~と思いはじめたころ、なんとジョンヒョクの本物の婚約者ダン(ソ・ジヘ)が数年ぶりにロシアから帰ってきて3人はジョンヒョクの家で鉢合わせします・・・あせるダン(ソ・ジヘ)はジョンヒョクとの結婚を急ぐのです。
その後、ジョンヒョクはセリを国家代表団に加えヨーロッパに行かせる計画を立てます。
今度こそ北から脱出できると喜んでいるセリ。そんな時、セリの前に元お見合い相手のスンジュン(キム・ジョンヒョン)が目の前に現れます。
まさか北朝鮮で再会すると思わない二人ですが、スンジュンはセリの兄セヒョンに詐欺を働き北朝鮮に逃げてきたのです。そのためスンジュンはセリの兄セヒョンからセリを北朝鮮から出さないように指示を受けます。
セリは兄の陰謀によって北朝鮮から韓国へ帰れなくなります・・・そうとも知らずセリはジョンヒョクに別れの挨拶をし「私はあなたをとても恋しくなると思う・・・でも私たちは連絡も取り合えない、それがとても残念」と告白しますがジョンヒョクは「僕のことは忘れて韓国で元気に過ごしてくれ」と言います・・・本心ではないのに・・・
ところが、保衛部の少佐チョ・チョルガン(オ・マンソク)がセリが北の人間ではないことを知りセリは危険にさらされるのです。やっと北朝鮮から脱出できるという時、途中の道路でトラック部隊に包囲されてしまいます。
セリを救うために駆け付けたジョンヒョクは、激しい銃撃戦で肩を負傷して意識を失います。セリは飛行機の時間が迫っているにもかかわらず荒っぽい運転で病院に向かいます。
ジョンヒョクはセリの輸血によって命が助かりセリはうれし涙を流すのです。
ジョンヒョクを助けたかったという言葉を聞いたジョンヒョクはセリにキスをし、2人の想いがすでに抑えきれなくなったことを感じ取れる熱いシーンでした・・・でも2人は様々な現実の壁にぶつかることになります・・・



後半、韓国のセリの家族は株主総会でセリが不慮の事故に遭い失踪し死亡届を出したことを発表します。そして出席株主三分の二の賛成で経営権は次男のセヒョンが任命されました。
また一方、結婚を急いでいるダン(ソ・ジヘ)はブライダルサロンで韓国のブライダル雑誌の中から「姿を消したユン・セリ、パラグライダー事故」というページを見つけます。
セリが韓国人だと知ったダンは命さえも危うくなるジョンヒョクを自分が全てを懸けて守ろうと必死になります。またスンジュン(キム・ジョンヒョン)はセリを韓国へ帰さないように自分の住居に連れてきて見張ってます。
何も知らないセリはスンジュンが協力者だと思っているのです。
そんなセリをまだ傷も治っていないジョンヒョクは捜しに行きますがセリは何者かにさらわれます。ところがその犯人がジョンヒョクの父親だったのです。
ジョンヒョクも保衛部の少佐チョ・チョルガン(オ・マンソク)から逮捕され拘束されますが、総政治局長の息子だと分かり釈放されたジョンヒョクはセリが自分の実家にいると推測しセリを助けに行きます。
そこでジョンヒョクは父にセリへの愛情を伝えます。あきれ返った父は「やれやれ、まったく、顔も見たくない、行け」と言いますが、ジョンヒョクはセリの手をつないで去ろうとします(笑)そして今度は本当に韓国へ帰してあげるジョンヒョクは「そばにいなくても君が寂しくないように、いつも思っている、いつも幸せでいてくれ、それが僕の願いだ」と優しくセリに伝えます・・・そして軍事境界線ぎりぎりのところまでセリを送っていきます。
二人はスイスで偶然出会い、北朝鮮でもこうして会えた運命的なものを感じています。きっとまた再会できるでしょう・・・また一方、セリの元お見合い相手スンジュンはダン(ソ・ジヘ)が気になって仕方ありません。ダンも婚約者のジョンヒョクの心がセリにあることは十分に分かっています。
この二人も恋人関係に発展しそうですが、こちらも困難な問題が山積みですね!



何もなかったように会社に復帰したセリ。 
「まるで棺おけのフタを開けて出てきたような気分です。そして誰が香典をいくら包み、誰が悪口を言ってたのか知ってしまった」と、いつも強気のセリに戻ってきました(笑) 
その反対に北のジョンヒョクは重度の恋わずらいで抜け殻のように気持ちが折れています(笑)その後、ジョンヒョクは盗聴室マンボクの協力で兄の死に関わっている保衛部の少佐チョ・チョルガン(オ・マンソク)の悪事を暴いたことで憤慨した少佐チョ・チョルガンはセリを殺しに韓国に行くと脅します。それを聞いたジョンヒョクもチョルガンの後を追いかけソウルへ。
そしてセリを捜しまわりやっと再会するのです。更にジョンヒョク(ヒョンビン)の部下の隊員たちと盗聴室マンボクもジョンヒョクの父で総政治局長の命令でソウルに行きジョンヒョクを北に連れ戻す指示を受けます。
ここから舞台はソウルに・・・ ジョンヒョクはセリのボディーガードをしながら彼女を守っています。韓国にやってきた隊員たちとも出会い皆セリの家でお世話になっています。
北でのお返しですね。
韓国にやってきた隊員たちは独裁国家の北に対しすべてに自由気ままで経済的にも裕福な韓国にかなりの驚きを見せ、そんな姿に爆笑します。そんな時セリは隊員たちの北で起きている問題の会話を聞いてしまい、ジョンヒョクの父が心配になり彼に北に帰るように伝えます。
セリには心の準備ができているようです。
今は別れることしかできない二人ですが、ジョンヒョクはセリにペアリングをプレゼントします。ジョンヒョクは父親が手配した韓国で開催されている軍事体育大会終了後に選手団や隊員たちと北に帰ることになりますが、終了まであと5日後です。
またセリの兄のセヒョンはセリが自分の前から消えてほしいので少佐チョ・チョルガンと手を組んでいます。
その後、ジョンヒョクと少佐チョ・チョルガンが銃撃戦になりますが、ジョンヒョクをかばったセリが銃に撃たれてしまいます。セリはなかなか意識が戻らず、結局誰一人帰りのバスに乗らず北へ帰らなかったのです。
そして、やっと目が覚めたセリ・・・二人は泣きながら抱き合うのです。もうジョンヒョクにはセリしか目に入らない献身的な看病をしています(笑)
また、怪我をしながら逃げ切った少佐チョ・チョルガンを追いかけるジョンヒョクですが、セリの兄セヒョンの密告により少佐チョ・チョルガンは韓国国家情報院に銃撃されジョンヒョクも連れていかれます。また隊員たちも。
しかし、誰も口を割ることはありません。ジョンヒョクだけセリのために自分がセリを利用したと嘘を言います。その言葉を聞いたセリは苦しみから体調が悪化し危篤状態になります。セリは今回の入院中に確執があった継母との仲がやっと母娘の関係に戻りやっと安らぎを感じるようになっていたのです。
最終回、セリの元お見合い相手スンジュンも北を脱出しようとしています。スンジュンはダンにいつかまともな男になって君を訪ねてきたら俺に一度だけチャンスをくれと言って告白しそっとダンを抱きしめるのです。ところがダンがセリの兄セヒョンが雇ったヤクザに連れ去られ、それを助けるために銃撃戦になり命をおとします。愛する彼を失ったダンがこの悲しみからはやく乗り越えられることを願います。
またセリは危篤状態から一週間後目が覚め、ジョンヒョクと隊員たちの送還が決まったことを母から聞きます。そしてセリが危篤状態の時、ジョンヒョクが食事もせず眠りもせず何日もガラス越しに見守っていたことも聞きます。
そして意識が戻るのを見届けて去っていったことも・・・
そして北に帰る日、ジョンヒョクと隊員たちは軍事境界線に向かって歩き始めます。そこへ母の運転でセリが駆け付けます。ジョンヒョクは境界線を越えていましたがセリの姿を見つけ南へ引き返したときは、お互いの国が銃を構え緊張感が走りましたが、二人はまたいつか会えるよねと涙を流しながら別れをします・・・また一方、セリの兄セヒョン夫婦は殺人と誘拐、犯罪者への利益供与などの罪で逮捕されます。
また家に帰ったセリは家の中にジョンヒョクが残したメッセージがたくさんあることに気が付きます。そして毎日のようにあらかじめ送信予約されたジョンヒョクからセリを気遣うメッセージが1年分届くのです。
そして最後のメールが届きます。「エーデルワイスが咲く国でまた会おう。お互いに努力すれば運命が僕たちを導いてくれるはずだから」と・・・ ジョンヒョクは交響楽団のピアニストになり、セリは世界中の才能ある音楽家たちの奨学事業を支援し、ジョンヒョクにサインを送ります。一年後、スイスを訪れたセリはジョンヒョクに会うことができませんでした。セリは彼に会えるまで毎年訪れることに決めます・・・そしてセリは引き続きスイスを訪れもう一度パラグライダーに乗り、今度はジョンヒョクの前に着陸し二人はやっと再会を果たします。

ラスト、happyendを迎えた「愛の不時着」ですが、現在の南北関係は韓国の脱北者団体が北朝鮮の政府を批判したビラをまいたことに反発し、金正恩の妹である金与正が開城にある南北共同連絡事務所を爆破するなど過激な行動で世界中が南北の動きから目が離せない緊迫した状況にあります。
本作はこのような政治的なことに関わる問題には触れず、あくまで北朝鮮に住む人々の人間的な感情や暮らしにスポットを当てた部分が良かったと思いました。
現実にはジョンヒョクやセリのような物語が展開することはないと思いますが、「愛の不時着」の夢のような未来を予想しながら語り継がれていくのではないでしょうか?!







  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする