韓国ドラマ「ジャスティス2」検法男女、あらすじと感想、最終回。
2019年作品、全16話。
チョン・ジェヨン演じる偏屈な天才解剖医と新人熱血検事が難事件に挑む物語。
大人気だったドラマのシーズン2で、舞台となるのは国立科学捜査研究所。被害者を解剖して普通では思いつかないような発想で事件を解明に導く天才解剖医のペク・ボム(チョン・ジェヨン)とせっかちな女性新人検事の活躍を描いた物語です。
前作の主要人物はそのままに更にパワーアップした二人のコンビネーションに注目です。いつもシリアスで完璧な演技を披露するベテラン俳優チョン・ジェヨンの頑固な解剖医は見ごたえ充分です!また鋭い洞察力で熱血新米検事ソル(チョン・ユミ)とは違う角度から捜査に協力する上司のオ・マンソクの熱演も加わり、更に主演のチョン・ジェヨン、チョン・ユミ、オ・マンソクと共に今回シーズン2で加わったノ・ミヌの謎が多いミステリアスな外科医チョルにも注目です。子供のころのつらい母からの虐待のトラウマに悩みながらもドラマの後半から本作を牽引していくノ・ミヌのどこか神秘的で魅惑的な表情にのめり込みます(笑)ノ・ミヌ見たさの視聴でしたがもう全てに満足がいく演技で彼のクールでミステリアスなイメージが大部分を占めていますが、実は心優しい人物像も見られるところにグッと心惹かれます。登場する各話ごとに新たな秘密が見えてくるキャラクターなのでそこに注目です!
天才解剖医と新人熱血検事が難事件に挑む物語「ジャスティス2」とは・・・「死は終わりではない、死後に残された最後の話、解剖医はその話を聞く最後の人間なのです」
あらすじ(ネタバレあり)
本作も検索側の上層部が大企業の権力者と癒着して真実を隠し、偽の犯人を作り上げていくという腐りきった検察内部が描かれていきます。それに対抗し正義感の強いト・ジハン検事(オ・マンソク)、熱血新米検事ソル(チョン・ユミ)、そして国科捜の解剖医ペク・ボム(チョン・ジェヨン)たちが真実を追求していく物語です。
熱血新米検事ソル(チョン・ユミ)も東部地検に来て早1年。カル・デチョルを部長検事に、ト・ジハン検事(オ・マンソク)を首席に迎え再スタートを切る刑事部の検事たち。新体制に入って最初の事件は社内セクハラ殺人未遂事件で完全密室で起こった事件を担当することになった検事ソル(チョン・ユミ)。刃物から被告人の指紋が検出されたが、被告人は一貫して無罪を主張し続け裁判は難航し前に進まない状態に。そんな中、解剖医ペク・ボム(チョン・ジェヨン)は新米検事ソル(チョン・ユミ)の見解とは裏腹に、被告人側の証人として臨床鑑定の結果、被害者女性カン・アルムは自殺であると主張し法廷は騒然とします・・・
そして解剖医ペク・ボム(チョン・ジェヨン)が死亡した被害者カン・アルムの解剖をすることになりますが、やはり自害だったことが分かります。でも法廷では亡くなったカン・アルムの辛かったセクハラ行為が確認され「これは殺人事件ではなく自害による事故死です」と検事ソル(チョン・ユミ)が同じ女性としての胸の内を伝えます。
また一方、仁川港に怪しげな男たちが到着するのですが、そこでまた新たな事件が起きようとしています。国科捜には麻薬の密輸に関わる体内に薬を隠すボディーパッカーの解剖依頼が入りますが麻薬を飲み込んでいるはずのボディーパッカーの体内は空っぽでした。また別の遺体にはすでにプロらしき人物がお腹にメスを入れた痕跡もあり不思議に思う解剖医ペク・ボム(チョン・ジェヨン)です。 その後、誰が麻薬を横取りしたかでヤクザたちの仲間割れが始まり、解剖医ペク・ボム(チョン・ジェヨン)らはその事件に巻き込まれていくのです・・・
その後別々の場所でほぼ同時刻に交通事故に遭った新婚1年の夫婦。死亡時刻は23分差で妻ジュヒのほうが遅かったのです。14歳年上の夫ホグには莫大な財産があり、妻側の遺族は死亡時刻の遅いほうが財産を相続すると主張するのです。また夫側の遺族は相続を阻止しようと、検事ソル(チョン・ユミ)の上司のカル部長検事と水面下で交渉を始めます。検事ソルは妻の応急処置に疑問を感じ、国科捜に正確な死亡時間と死因の鑑定を依頼しますが夫婦の遺体を解剖し、事故現場の鑑識を行った解剖医ペク・ボム(チョン・ジェヨン)は他殺の可能性もあると言いいます。その結果、妻ジュヒは事故直前に亜酸化窒素中毒で意識を失っており、それが事故の原因であると他殺を主張したため、検察の捜査は急転換殺人事件として捜査がはじまります。新たな犯人探しが始まるのですが歯科助手で亜酸化窒素(麻酔薬)も手に入れやすい妻の妹チャ・ドヒが疑われます。妻ジュヒの殺害を企てたのは遺産を狙った妻側の遺族なのか?それとも結婚に反対していた夫側なのか?そして幸せそうに見えた新婚夫婦の素顔とは?そして本当の犯人は・・・?
また一方、モーテルで女性の焼死体が発見され、その後また近所で再び首つりの女性遺体が発見されます。遺体はどちらも同じ赤いストッキングを履いていて、猟奇事件として捜査が始まり、犯人の足跡も同一人物でした。
次の犯行を阻止しようと焦る検察とペク・ボム(チョン・ジェヨン)でしたが予想どおりの時間にトイレで大量の血液が発見される3番目の事件が発生。更に新たな犠牲者の足首が公園で発見され1日で4件の犠牲者が出てしまいます。果たしてこれは連続殺人事件なのでしょうか?犯人は赤いストッキングをコンビニで9足も買っていたのです。そんな中、単独で捜査を強行するト・ジハン検事(オ・マンソク)に職務執行停止処分が下されます。ト・ジハン検事はソル検事(チョン・ユミ)に「この事件は目に見えるのが全てじゃない」と告げます・・・
そして、ペク・ボム(チョン・ジェヨン)の鑑定により、この事件は連続殺人ではなく殺害されたのは最初に発見された遺体だけだと判明します。首吊り事件はすでに病死した韓国系中国人の遺体で公園の足首は医療廃棄物の切断された足でトイレの大量血液は足首と同一だったのです。そしてその切断された足首の執刀医がチャン・チョル医師(ノ・ミヌ)でした。
その後、ペク・ボム(チョン・ジェヨン)は東部地検で偶然外科医チャン・チョル(ノ・ミヌ)と出会い握手しますが、ペク・ボムはチャン・チョルに「今日、遺体を触りましたか?」と尋ねますが不満そうな顔を見せるチャン・チョル(ノ・ミヌ)・・・
チャン・チョル(ノ・ミヌ)はこの日、東部地検のカル部長検事を訪ね、「これで最後にしてください、また同じことをしたら、その時は僕も黙っていない」と告げます・・・
後半、さらにこのモーテル焼死体事件の遺体から発見された他者の血液が、1年前の弁護士殺人事件の容疑者で交通事故で死んだはずのオ・マンサンのDNAと一致します。国科捜は過去の鑑定結果を覆しオ・マンサンが生きていることを公式に発表します。オ・マンサンは今回の事件とどう関わっているのでしょうか?そしてボディーパッカー事件とのつながりは何か?そして、身元を隠すために短時間で移植ができる特殊な道具を使い遺体に同じ穴が開いているが「誰の仕業か?」そして「ドクターK」なる人物は何者なのか?ペク・ボム(チョン・ジェヨン)はそれができる人物は法医学と医学と遺伝学、そして移植外科まで出来る専門家だという・・・
そしてインジュ港から密航し逃げようとするオ・マンサンを今度こそ逮捕しようとト・ジハン検事たちと特攻隊も出動しますが逮捕できずオ・マンサンは逃亡します。
また一方、法医調査官スヨンの娘ソヒョンが何者かに誘拐され、仲間たち皆が悲しみにくれます。スヨンは仕事上いつも犯罪と隣り合わせで恨みをかう可能性は十分にあります。それに最近娘ソヒョンとチャン・チョル医師(ノ・ミヌ)が絡んだ事件もありました。東部地検は捜査に乗り出し国科捜と共に救出作戦を展開しますが犯人は逃亡中に事故に遭い意識不明の重体となります。誘拐されたソヒョンの居場所を明らかにしないまま意識の戻らない犯人は死亡。手がかりの犯人から送られてきたソヒョンの写真には、手足を縛られた状態で低温冷蔵庫に閉じ込められたソヒョンの姿がありました。
ペク・ボム(チョン・ジェヨン)は犯人の遺体を解剖し、ソヒョン発見につながるヒントを探そうとします。解剖の結果、犯人は韓国系中国人であることが分かりソヒョンの居場所はクロムメッキ工場だと判明します。ところが、ソヒョンは既に何者かによって連れ去られていました。国科捜の現場検証の結果、疑いはチャン・チョル医師(ノ・ミヌ)に向けられますが、数時間後チャン・チョル医師は自ら誘拐されたソヒョンを連れて国科捜にやって来ます。そして事件の全てを知っているはずのソヒョンはショックのあまり誘拐されていた間の記憶を部分的に失っていました。チャン・チョル医師(ノ・ミヌ)はなぜソヒョンの居場所が分かったのでしょうか?命の恩人ですが皆は腑に落ちない点がいくつもあり疑問に思ってますが、そこをカル部長検事が助けます。
チャン・チョルの母は医者だったチャン・ウヒョンの愛人でしたが、捨てられた母はいつも子供のチャン・チョルに「お父さんのように医者になるの分かったわね」と厳しく育てました。「そうすればあの家族も私たちのことを認めるから、あなたが長男なのよ」と言い続けてきました。その後、チャン・チョルは嘱望される医大生でしたが母親殺しの容疑で逮捕されます。その時の記録は処分されましたが尋問の調書が残っていました。そして、その時の担当検事がカル部長検事だったのです。チャン・チョルの弱みを握って「ドクターK」を操っていたのです。
そしてペク・ボム(チョン・ジェヨン)は怪しい行動を起こすチャン・チョル医師(ノ・ミヌ)に関連する記録を調べはじめますが「ドクターK」に血管が拡張して斑点ができる比角血管腫が首や体にあることを見つけます。また、ト・ジハン検事(オ・マンソク)と新米検事ソル(チョン・ユミ)もノ次長検事やカル部長検事が大企業の大物たちと癒着していて「ドクターK」がカギを握っていると思っています。またノ次長検事やカル部長検事も自分たちが指示し操っていた「ドクターK」のチャン・チョル医師(ノ・ミヌ)が邪魔になってきました。
また一方、誘拐時の記憶を失ったはずのスヒョンは、チョルの部屋にあった空のベッドを記憶していて、その絵を何度も描き始めます。そしてその絵を見たチャン・チョル医師(ノ・ミヌ)はそのベッドの前で別のもう一人の人格を表すのです。そう、チョルは多重人格者だったのです。そして多重人格者の原因のほとんどは子供のころに受けた虐待が原因です。
その「ドクターK」のチャン・チョル医師(ノ・ミヌ)に今までの全ての事件の責任を負わせようとするカル部長検事です。そして「ドクターK」に最後の仕事を指示します
その後、星振グループの不正を調査中だった国税局のパク・ヨンスが、自分の父親の墓の前で毒蛇に噛まれ死亡します。後輩の死に不信感を抱いたト・ジハン検事(オ・マンソク)は、ペク・ボム(チョン・ジェヨン)に解剖を依頼しますが他殺の疑いはありません。ところが「ドクターK」からこの完全犯罪を解明してみろという挑戦状らしきメールが届きます。そしてすべての事件に絡んでいるチャン・チョル医師(ノ・ミヌ)をト・ジハン検事も疑いはじめます。ところがチャン・チョル医師はすでに退職し彼に関する文書はすべて破棄されていました。ト・ジハン検事は令状なしで家宅捜査に踏み切るのです。そして、その部屋で一連の事件を裏付けるようなスケッチと、遺伝性疾患の薬を発見し、残虐な「ドクターK」とチャン・チョル医師(ノ・ミヌ)が同一人物であるという確信を得ます。
また窮地に追い込まれたカル部長検事と星振グループの専属弁護士は不正をもみ消すため、マスコミの目を他に向けるために男性アイドルスターのカン・ジュンソのスキャンダルを利用するつもりです。また、国科捜ではヘビで亡くなったヨンスの遺体は何の手がかりも見つからず、アイドルスターの暴行事件も液体エクスタシーを検出できないまま難航します。
また一方、チャン・チョル医師(ノ・ミヌ)の故郷でもあり、カル部長検事のかつての勤務地でもある筏橋で1人捜査を強行するト・ジハン検事はチャン・チョル医師が昔住んでいた家で「ドクターK」の残虐な姿のチャン・チョル医師と鉢合わせになり逆に殴られて気絶してしまいます。過去が明るみになることを恐れたカル部長検事は、ト・ジハン検事を免職させようとしますが、ペク・ボム(チョン・ジェヨン)がヘビで亡くなったヨンスの死は計画的な他殺だと発表したことで、ジハン検事は免職を免れます。
最終話、今回の多くの事件はト・ジハン検事(オ・マンソク)とカル部長検事かのどちらかが堕ちるまで続く戦いになります。ドクターKとト・ジハン検事を殺すため、ドクターKの父親が帰国したと嘘をつき2人をある屋敷におびき寄せるカル部長検事。結局二人はカル部長検事が雇った暗殺者によって撃たれ逃げる途中に川に落ちてしまいます。ト・ジハン検事だけは助かりますが意識不明の状態です。一方、アイドルのカン・ジュンソ宅の水槽の魚から液体エクスタシーが検出され、捜査は麻薬の密売ルートにまで広がり麻薬類流通関連の捜査中に大量のコカインを買いに来た顧客、それはなんとオ・マンサンだったのです。そしてその場で逮捕されるオ・マンサンでした。
ト・ジハン検事は意識を回復したものの、結局自身が戦いで負けたという理由で辞表を出します。そんなト・ジハン検事を、ソル検事は理解することができないのです。カル部長検事はト・ジハン検事の手柄を全部自分のものにして有能な検事として表彰を受けます。
そして皆と別れる前にト・ジハン検事は、チョル(ノ・ミヌ)の最後の言葉「自分は誰も殺していない」と伝えます。そしてト・ジハンはペク・ボムに「第3の人格を見た。それは死んだチャン・チョル(ノ・ミヌ)の母のようだった」と伝えます。そして劇中の殺人現場の映像にはチャン・チョルではなく、カル部長検事が蛇の毒が入った注射を持って殺人を犯す姿が流れ衝撃が走ります・・・
またソル検事(チョン・ユミ)はスカウトのオファーを受けますが、カル部長検事の成功ぶりをみて「ここに残る。やりたいことができた」と、ここを離れることができなかったのです。
検事をやめたト・ジハンは弁護士になり部下であるスドンと一緒に仕事をすることになりました。ト・ジハンは「僕と一緒にやっていく人がもう一人いる」と暗闇の中である人物を紹介します。彼の紹介で登場した人は死んだと思っていた「ドクターK」、チャン・チョルだったのです。最後まで捜査していた悪を逮捕することができずに残念な結果でした。イライラする韓国ドラマにありがちなストーリー展開でしたが、彼らが再び繰り広げる「検法男女3」で悪のカル部長検事を是非逮捕してほしいものです。
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