ネイビーブルーに恋をして

バーキン片手に靖國神社

ブルー・インパルス演技〜平成30年度 芦屋基地航空祭

2018-10-27 | 自衛隊

芦屋基地航空祭参戦記、最終回の前におことわりです。

いつもコメントをくださるunknownさんから、コメント欄に
投稿できなくなったとメールでお知らせいただきました。

なんでもgooブログのコメント投稿規定が変わっていまい、

「gooIDを持っていること」から「gooブログID」を持っていること

つまり、gooでブログをしていないとコメントできなくなってしまったのです。

未承認でコメントを受け入れることも考えたのですが、昔、
今ほど閲覧者数がいないときですら悪戯投稿がありましたし、
ある事件で悪意をもって自演の書き込みをしてきた人物がいたのをきっかけに
承認制にしたことを考えると、当方の精神衛生上、そこのところは
ディフェンシブにならざるを得ず、承認制の変更はできそうにありません。

unknownさんには毎日のようにコメントをいただき、それが当ブログの
一部を果たしていたとわたしは思っておりますし、実際に
別の読者からコメントを楽しみに読んでいる、と伺ったこともあり
残念で仕方ないのですが・・・。

この件に関して何かいい方法はないかなあと鋭意考え中です。
もし何かいい方法がありましたらコメント欄でぜひご教示・・・
はできないのか。うーむなんてこった。

以上業務連絡でした。

航空祭の花形、ブルーインパルスの演技がいよいよ始まります。

オリジナルのテーマソングの流れる中、パイロットが
名前をコールされながら自分の乗機まで行進していく
「ウォークダウン」ののち、入念な最終チェックを経て、
いよいよタキシングが始まりました。

6機のブルーが1番機を先頭に、駐機していたエプロンの右端から、
テイクオフをする滑走路の一番奥までの距離を移動します。

これもいわゆるひとつの「演出」として、わざわざ端から端まで
皆に見てもらうために移動をして見せるのだろうなと思います。

そういえば相撲の「立会い」も、本来は両者の「気が合う」瞬間まで
何度でも繰り返すうちに、一瞬で終わる勝負そのものを盛り上げていく、
というものだったようですが、ちょっとそれに似ていますか。

演技の前後の乗り込みやタキシングまで、全てを儀式化して
本番までの気分(この場合は見ている人たちの)を盛り上げていくのです。

機体が出す排気による陽炎が作る映像の歪みも、またいとをかし。

離陸を行う場所に整列すると、順番に機体から白い煙を排出しました。
スモークの点検です。

現在のブルーインパルスは白い煙だけなのでこうなりますが、昔、
カラフルなスモークだった頃には、この光景はレインボーカラーだったはず。

まず1番機から4番機までが順番に離陸。

空中で集合してダイヤモンド隊形を組み、会場に「ご挨拶」。

まだ離陸したばかりで脚を収納していない状態なので、
左右の着陸灯もまだ点いたまま。

続いて地上に残っていた5番機と6番機が並んでテイクオフ。
手前の6番機だけがスモークを出すという効果です。

ところで6番機の機体番号は666なんですね。
キリスト教圏では不吉とされ、特に命を預ける乗り物には避ける番号です。

アメリカで買い物の合計が666ドルになったとき、お店の人が
「縁起が悪いわね」といって1ドル負けてくれたことがあって、
そこまで気にするのかと驚いたことがありますが、
ここは日本だから無問題。

スモークを出しながら離陸した2機のうち1機は空中で縦に旋回し、
今度は皆の前を逆さまで通過。

この逆さ飛行は、計器が全て反対になるのが難しいところだとか。
この間パイロットはもちろんベルトで中空に吊られている状態です。

この後で行われる「スローロール」という演技は特に
優れた平衡感覚を必要とする難しい技だそうです。

5機のトレイル隊形でやってきてブレイク。
この後上空で旋回を描きながらだんだん機体の間隔を詰めていきます。

「チェンジ・オーバーターン」という演目です。

旋回を行いながら間隔が縮まっていくのがとにかく神業。

5番機が1機でくるりと180度機体を裏返して飛行を行い、空中を駆け上がって
今度は連続3回、右回転を行います。
よく目が回ってコントロールを失わないものです。

ものすごい三半規管が鍛えられてるんだろうな。

続いて行われたのがこの「サンライズ」だったのですが、この演技の前、
他の航空機がパイロットから確認されたということで、
5機はそのまま演技をせず通り過ぎてしまいました。

おそらく管制塔からの指示だと思うのですが、それを受けて
リーダーが「ストップ・ミッション」の一声を直前にかけたようです。

そしてその航空機が完全に他の場所に離れるまでの間待機となりました。
少しの異変もインシデントを避けるために見逃しません。

続いて「チェンジ・オーバーループ」。
後方からトレイル隊形でやってきて、この後ダイヤモンドになり、
空中でバック転?するのですが、トレイル隊形に注目してみました。

ほらこんな。
前から2番目の機の翼だけが一瞬傾いている決定的な写真。

続いてカメラマン泣かせの「オポジット・コンティニュアス・ロール」。
左右からやってきた2機が真ん中ですれ違うんですが、とにかく撮影が激ムズ。

わたしのいる場所からはクロスしているように見えない角度でしか撮れませんでした。
ギリギリをすれ違っているようで、実は2機は奥行きを持たせて飛行しているので
頑張ってもこんな瞬間しか撮れなかったりするわけです。

まあこれを上手く撮るには腕以前にかなり運も必要かと。

もう一つの「すれ違い系」演目の撮影には完全に失敗(笑)

「4シップ・インバート」。

くるりくるりと2機ずつ背面飛行になり、4機がこの状態に。

いよいよ「キューピッド」。
2機が空にハートを描き始める瞬間です。

ハートの形は完璧で、風もなかったのですが、いかんせん雲が多すぎました。

ソロを行う5番機。

5番機と6番機は基本ソロ演技専門機なんだそうです。

「ワイド・トゥ・デルタ・ループ」。

後方から現れて、5機が上昇しながら間隔をどんどん狭めていきます。
最初200mあったデルタの大きさが最終的には40mまで小さくなるとか。

受信されたコクピットの音声を聴いていても、こういう演技の時には
ブレイクやスモークの時のような掛け声をかけていません。

無音で飛びながらにだんだん小さくなるということは、
全員が自分の感覚で操作してこのような形を作っていくのですね。

最後に6機全部でスモークを出しつつ旋回する「デルタ・ロール」。
ちなみにスモークを出すときの合図は当たり前のようですが「スモーク!」です。

公開されているコクピットの音声を聴くと「スモック」と聞こえますが。

6機全部でロールを行うのはほぼ終盤になってからです。
「デルタ・ループ」に続いて「フェニックス・ロール」が行われました。

6機でフェニックスの頭と翼と尻尾を表しているというのですが・・・。

「ボントンロール」。
なんかスィーツみたいな名前ですが、難度はかなり高いそうです。

全機がスモークを出しながら侵入してきて、合図で同時に360度ロール。
これが決まった瞬間、会場が大きくどよめきました。

5機に戻り「上むき空中開花」。

散会した全機が今度はスモークで星を描きます。

「スタークロス」。

5番機、6番機による「タック・クロス」。
2機は正面から進入してきて背面飛行に。

同時に機体をひねって。

クロスします。

そしてラストの演目、「コークスクリュー」。
まっすぐ背面飛行する1機の周りをもう1機が追いかけながらバレルロール。

ぐるぐる回っているようですが、写真を撮ったことがある方は
あっという間に終わってしまうのでご存知でしょう。
実は3回転しかしていないのだそうです。

この日はたまたま真正面から見ていたので、今までで一番上手く写真が撮れました。

3周して終わり!

今までコークスクリューの写真を失敗してきたのは、機体を大きく撮ろうとして
どちらにも焦点が合わなかったからなのですが、今年は場所が良かったのと、
最初から全体を撮るつもりでズームをしなかったのが勝因でした。(当社比)

というわけで、最初の4機が着陸してきました。
時間があれば全機着陸するところを見たかったのですが、防衛協会の
バスの出発時間があるので、わたしはこれを最後に会場を後にしました。

帰りのバスからまたもや目撃した装備体験コーナー。
お父さんと子供が二人乗ってます。

飛行機のコクピットに乗るよりもしかしたらこちらの方が子供には楽しいかも。
芦屋基地施設科、考えましたね!

これ、スターファイターですよね?
確かこれ、ソリッドモデルの模型展で見たぞ。
パンダの部隊マークに覚えがある・・・。

と思って改めて調べたら、これパンダじゃないんですって。

稲妻状のラインと熊をあわせたシルエットで「二〇三」を表すよう
デザインされている。
なお熊の配色が白黒を基調にしているためパンダと認識されがちだが間違いである。

そういえば目の周りが黒くないですね。失礼しました。
だいたい日本国自衛隊がパンダ・ハガー(笑)なわけがないですよね。

なんかこれと同じようなものを最近アメリカで見たような気が・・・。

シューティングスターにテキサン、向こうは救難ヘリのH-19Cのようです。

F-106の向こうはあのセイバーですね。

そうそう、そういえば!

先日、かつてセイバーに乗っていた元パイロットという方と、ある方を通して
お目にかかることができるかもしれないという話が飛び込んできました。

文字通り「雲の上の」方なので、まだどうなるかわかりませんが、
こんなお話が舞い込んできたのも、今回空自のイベントに参加したから
それがご縁を引き寄せたのではないかという気がしています。

何しろ機体音痴なため、航空機の形をよく誤認して怒られているわたしですが、
もしそれが実現したら、せめてその方の乗っておられた空自の装備、そして
そして旧軍機について叩き込んでからその場に臨もうと思ってます(笑)

さてどうなることやら。

 

 

芦屋航空祭シリーズ 終わり