五十坂・登りきらずに下り坂

とうとう56才になりました。
ほとんど年寄りと女子供しか
回りにいません。
そんな日常を綴っています。

『ランナー』 / あさのあつこ 

2008-09-13 09:55:53 | 
ランナー
あさの あつこ
幻冬舎

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陸上のさわやか系小説と思って読んだら、全然違うじゃないの。

読んだ後のこのモヤモヤ感をどうすればいいんだ!

「一瞬の風になれ」→「ラン」→「ランナー」ときたのに、この小説は、家族の重い問題を抱えている主人公が、走る事で、どうやってその問題と向き合っていくかを綴った小説。

まず、彼の母親にイライラ。
自分自身で解決できないなら、専門機関の指導を仰いだらいいのに、と単純なオバサンは思ってしまう。

彼の周りの大人も何の力にもなってやれない、
中途半端な存在。

監督しかり、小児科の医師しかり。
パーソナリティはいい味しているのに、一歩を踏み込めないでいる。

終わり方も、「え~!これで終わりにしていいのかよ」
と心の中で叫んでしまった。