ランナー あさの あつこ 幻冬舎 このアイテムの詳細を見る |
陸上のさわやか系小説と思って読んだら、全然違うじゃないの。
読んだ後のこのモヤモヤ感をどうすればいいんだ!
「一瞬の風になれ」→「ラン」→「ランナー」ときたのに、この小説は、家族の重い問題を抱えている主人公が、走る事で、どうやってその問題と向き合っていくかを綴った小説。
まず、彼の母親にイライラ。
自分自身で解決できないなら、専門機関の指導を仰いだらいいのに、と単純なオバサンは思ってしまう。
彼の周りの大人も何の力にもなってやれない、
中途半端な存在。
監督しかり、小児科の医師しかり。
パーソナリティはいい味しているのに、一歩を踏み込めないでいる。
終わり方も、「え~!これで終わりにしていいのかよ」
と心の中で叫んでしまった。