五十坂・登りきらずに下り坂

とうとう56才になりました。
ほとんど年寄りと女子供しか
回りにいません。
そんな日常を綴っています。

『こんなことでよろしいか』/佐藤愛子

2008-10-03 15:16:57 | 
こんなことでよろしいか―老兵の進軍ラッパ
佐藤 愛子
集英社

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 いつも世の中に怒っているという印象の作者、相変わらずの愛子節顕在ですが、
ちょっと現代とはずれているという感も否めない。

その中で、思わずうなずいた文を二つばかり

「なぜ人を殺してはいけないか」
ということを若者がテレビで質問していたのを聞いて、私は唖然とした。
人間は人を殺してはいけないから殺さないのではなく、「殺せない」から「殺さない」のである。

「殺せないー」
それは人間が人間である事の真っ当な感覚ではないか。それを理屈で納得しようとする若者は、人として当然はぐぐまれているはずの感性が欠落しているのだと私は思う。

まったくその通りである。
ハエくらいは殺せるものの、それ以上の大きな生き物はかわいそうだから、という理由ではなく、気持ち悪いから殺せない。それが人間のまっとうな感覚だ。

そういった感覚の欠如している人が増殖しているようで恐ろしい


今、物質が豊かになり、何でもアリの自由な時代になると、「感動」に重みがなくなって、サッカーで日本のチームが勝っただけで「感動をありがとう」と騒ぎ散らすような、そんなチャチな感動になってしまう。

テレビで寝っころがって、オリンピックなんか見て
思わず涙ぐんだりする感動なんて、
感動の風上にも置けないね。

相田みつを氏だっていってるじゃないか。

「感動とは、感じて動く事だ」 って。


ところで、読書週間て10月27日からなのね。
1ヶ月早く勘違いしてた


後期授業用払う

2008-10-02 14:29:57 | 息子

月初めで、大安の10月1日
後期分の大学の授業料、650,000円払いましたとも

主人の夏のボーナスを取っておいてそれで、
持ってけ泥棒と威勢よく?

結局この夏ボーナスで何も買わなかったな

それにしても、大学の授業料ってなんでこんなに高いの?
一ヶ月約10万だそ。
しかも長い休みもあるし、授業のない日もあるし、
月に20日授業があるとして、一日5000円。
一コマどれくらいの計算になるのだろう。

つい主婦根性でこんな計算をしてしまう。

それに比べたら、高校の授業料の安かったこと!
一ヶ月1万円くらいだったかな。

しかも土曜日は補習だし、
夏休み、冬休み補習だし、
部活を持っている先生は放課後も。

本当に頭が下がります。

息子には、高い授業料払っているんだから、
元をとれ
とメールしてやった。


ディズニーランドのお土産

2008-10-01 13:32:36 | 娘二人

長女から宅配が届いた。

ディズニーランドに行って来たそうだ。

姪っ子(私の孫)にはこれ

娘は、東京ディズニーランドと同じ年、25歳

彼女が2才の頃初めて行った。
あれから私は何回行っただろう 3~4回?
子供たちは数知れず行ったはず。

それにしても、ディズニーランドの缶に入っているお菓子、
さほどおいしいとも思えず、完食したことないかも。
しかも、ドンドン缶だけ溜まるし。

いくら可愛くてもそんなに再利用できませんって。
 


『RURIKO』/林真理子

2008-10-01 01:57:20 | 
RURIKO
林 真理子
角川グループパブリッシング

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この本はフィクションと言われても、実名で書いてあるので、下世話なミーハー根性で読んでしまいました。
スキャンダラスな事を書いているわけでもなく、きっと誰でもが知っている事実を林真理子氏が脚色したのでしょう。

私は浅丘ルリ子よりはずっと下の年代なので、昭和30年代の映画界の栄華は知らずに育った年代なのですが、この本に登場する俳優達の名前がほとんど知っている人達ばかりで、勿論その人たちの全盛期はタイムリーで知らないのだけれど、「こんな人テレビに出ていななあ」すごく懐かしかったりする。

実名で書いているためか、全般にみんないい人に書かれすぎているのではないか。
特にルリ子は、あまりにもお金や女優としての地位、男に執着しなさすぎ。ちょっときれいごと過ぎるきらいがある。

やはり実名で書く限り、フィクションとは言ってもその内容には限界がある?