【 合 掌 】
1、てのひらを あわせるときに
眼のまえに 二つの顔が
あらわれて わたしを見つめる
とおさんの きびいし顔と
かあさんの やさしいひとみ
ばあちゃんの 話してくれた
みほとけは こんなお方か
とおさんは きびしいほとけ
かあさんは やさしいほとけ
2,とおさんは 腹のそこまで
知っていて だまっているんだ
いいわけを しょうとすると
うそをつけと こわい顔する
よわ虫を 強くしようと
大声で しかりつづける
でもわたしは 知っているんだ
とおさんは しかりながらも
心では 泣いているのを
3,かあさんは やさしい声で
いいわけを ウソと知りつゝ
そうかいと うなづいている
なさけない この子のつみは
わがつみと 身にひきうけて
こっそりと 涙をのごう
かわいさが そうさせるのか
かあさんは こんなわたしの
そばにいて 幸せなのだ
4,てのひらを あわせるときに
つまづきと 悔いのかずかず
夏雲の わきでるように
悲しみは 胸にあふれて
眼のまえが 涙にかすむ
とおおさんの きびしい顔と
かあさんの やさしい顔が
眼の前で 一つになって
かわいいと よびかけている
1、てのひらを あわせるときに
眼のまえに 二つの顔が
あらわれて わたしを見つめる
とおさんの きびいし顔と
かあさんの やさしいひとみ
ばあちゃんの 話してくれた
みほとけは こんなお方か
とおさんは きびしいほとけ
かあさんは やさしいほとけ
2,とおさんは 腹のそこまで
知っていて だまっているんだ
いいわけを しょうとすると
うそをつけと こわい顔する
よわ虫を 強くしようと
大声で しかりつづける
でもわたしは 知っているんだ
とおさんは しかりながらも
心では 泣いているのを
3,かあさんは やさしい声で
いいわけを ウソと知りつゝ
そうかいと うなづいている
なさけない この子のつみは
わがつみと 身にひきうけて
こっそりと 涙をのごう
かわいさが そうさせるのか
かあさんは こんなわたしの
そばにいて 幸せなのだ
4,てのひらを あわせるときに
つまづきと 悔いのかずかず
夏雲の わきでるように
悲しみは 胸にあふれて
眼のまえが 涙にかすむ
とおおさんの きびしい顔と
かあさんの やさしい顔が
眼の前で 一つになって
かわいいと よびかけている