住職の独り言

~ご縁に触れて~

小川と大河

2009年03月25日 | Weblog
好きな歌に「時代おくれ」(河島英五)がある。

酒場を舞台に、自分を静かに見つめ、愚痴を言わず、友を大切にし、(以下歌詞の一部)…目立たぬように はしゃがぬように 似合わぬことは 無理をせず 人の心を 見つめつづける時代おくれの男になりたい…

でもなかなか出来ないんだよね!
愚痴は知らない間に口から飛び出しちゃうし…

お経に「底の浅い小川の水は音を立てて流れるが、大河の水は音を立てないで流れる」と示されるが、大河のように思慮深く口を慎み生きたいが、私なんか口数は多いし思慮が浅い小川そのもの…

でも、底の浅い小川も大河と同じように海に流れ込み、一味の塩味(さとり)の世界に転じられるという。

~高僧和讃~
衆悪の万川帰しぬれば 功徳のうしほに一味なり

(現代語訳)
罪重く障り多き私であっても、阿弥陀如来の救いの法におまかせすれば、どんな川も海に注ぎ込まれ川が海になるように無上の安住の世界へ参らせていただくのであります。

~本典(行巻)~
「海」といふは、久遠よりこのかた、凡聖所修の雑修雑善の川水を転じ、逆謗闡提恒沙無明の海水を転じて、本願大悲智慧真実恒沙万徳の大宝海水となる。これを海のごときに喩ふるなり。
コメント
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