住職の独り言

~ご縁に触れて~

源左さん逸話(2)

2014年04月10日 | Weblog

妙好人因幡の源左さん(鳥取県)

家で縄を編んでいた時、

ふと手を止めてじっと手を見つめている源左さんに

奥さん「あんた、とげでも刺さったのかい。」

源左さん「いいや」と、首を横にふって、また手を見つめていた。

…しばらくしてお念仏しながら、

「鎌や鍬なら使えばすり減って、1回や2回は修理して使えるが、すぐにダメになる。それにひきかえ、このおらの手はなんぼ使ってもすり減るどころか、皮が厚くなって使いやすくなる。なんとありがたいことかなぁ」

南無阿弥陀仏・南無阿弥陀仏…

私の心臓も六十有余年一時も休まず動いている。

みんなみんな有り難い…合掌

コメント
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