善とは悪とは… 私たちが善と思っているが本当の善なのか?
自分は正しいと思っても、時代や国、親子兄弟や人それぞれに違ったり、
善悪がひっくり返ったり、互いに善と確信しながら他の人と衝突。
政治の世界でも、種々なる党派での対立、
当選するために党を移ったり…様々です。
「顚倒の善果 、よく梵行を壊す」(曇鸞和尚)
という言葉があります。
顛倒とは、ひっくり返った状態。
梵行は、清浄なる行為。
曇鸞大師はこの言葉によって、
自己中心的な善果が、大切なものを見失うとを教えて下さった。
自分の目線で見る善によって、梵行(清浄なる行為)を破壊してしまう。
清浄なる行為とは、自分中心の善を離れ、
互いに敬い合える道こそが真の清浄な行為。
浄土真宗の生活信条に
「互いにうやまい助けあい社会のために尽くします」
と言う道こそ梵行(清浄なる行為)とのお示しでありましょう。