住職の独り言

~ご縁に触れて~

互いに敬い助けあい

2019年04月26日 | 独り言

善とは悪とは… 私たちが善と思っているが本当の善なのか?

自分は正しいと思っても、時代や国、親子兄弟や人それぞれに違ったり、

善悪がひっくり返ったり、互いに善と確信しながら他の人と衝突。

政治の世界でも、種々なる党派での対立、

当選するために党を移ったり…様々です。

「顚倒の善果 、よく梵行を壊す」(曇鸞和尚)

という言葉があります。

顛倒とは、ひっくり返った状態。

梵行は、清浄なる行為。

曇鸞大師はこの言葉によって、

自己中心的な善果が、大切なものを見失うとを教えて下さった。

自分の目線で見る善によって、梵行(清浄なる行為)を破壊してしまう。

清浄なる行為とは、自分中心の善を離れ、

互いに敬い合える道こそが真の清浄な行為。

浄土真宗の生活信条に

「互いにうやまい助けあい社会のために尽くします」

と言う道こそ梵行(清浄なる行為)とのお示しでありましょう。 

  

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