住職の独り言

~ご縁に触れて~

勇気ある決断

2009年07月21日 | Weblog
北海道大雪山系で登山ツアー参加者8人が死亡した遭難事故。

悪天候と体力を消耗する中、
「中止しよう!」
「寒くて死にそうだった」
との声が上がる中、
ガイドの「午後から晴れる」との判断で決行し惨事となった。

1966年ハワイから羽田に向かっていた日航機。

羽田への着陸で二度着陸を試みたが濃霧の為滑走路がよく見えず、
安全に自信を持てないという機長の判断で行き先を福岡に変更。

乗客は東京を目の前にして落胆したという。

福岡でロビーに出てきた乗客はテレビに釘付けになった。

そこには羽田空港で着陸に失敗し炎上するカナダ機の映像だった。

乗客の不満は一転し機長への感謝に変わったという。

…考えてみれば親鸞聖人が、比叡山仏教に見切りを付け、
法然上人の本願念仏一行に帰入せられた決断によって、
私を含め、何十億人の人も救われたんですねェ…

「愚禿釈の鸞、建仁辛酉の暦、雑行を棄てて本願に帰す」
有り難いお言葉だ…合掌

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皆既日食

2009年07月20日 | Weblog
7月22日の皆既日食の話題で盛り上がっている。

私を含めて、
皆既日食が見られない方に…
これが皆既日食だよ。

このテンプレートも素敵でしょう…
(携帯では見られません)
今日から24日まではこれにするかな…

テンプレートは24日で変わっちゃうので、
記録の為、写真だけは残しておくことにします。
私の為に…
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自分で不思議

2009年07月19日 | Weblog
先日ふと思ったんだけど、
私は子供の頃、早く大人になりたいと思っていた。
30歳位の頃は、早く中年になりたいと思っていた。

そして今、スポーツクラブで定年した方だと思うんだけど、
毎日運動しておられる姿を見て、
はやくあの頃の年頃になりたいなと思う。

普通あの頃に戻りたいとか良く聞くけど、
そう思わないんだよね。

いつも先に気持ちがあるんだよね。

それが不思議だなァ…と思う。
何でだろ~?

でも、これも「あゝなりたい」という煩悩なんですよね!
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心の更衣室

2009年07月18日 | Weblog
夜の通勤電車は、
体面や建前を脱ぎ捨てる「心の更衣室」でもある。

新聞載っていた一節だけど…

実感実感…
仕事が終わり、
疲れ果てた身体にアルコールはしみわたり、
帰る頃には千鳥足、
ネクタイもシャツのボタンも解き放たれ、
しまりのない顔で帰りの電車に乗る。

この状態を「心の更衣室」?

昨日の夜、千葉で飲んで10時過ぎ帰宅する時も、
まさにだらしなく酔っぱらった人が沢山いた…
私もその一人…危うく乗り越してろしまう所だったよ!
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海 その愛

2009年07月17日 | Weblog
加山雄三さんの歌に「海 その愛」という歌がある。
なんとなくこの歌が好きなんだよね。

「海」を「み仏」と入れ替えて味わうと、
阿弥陀さまに抱かれて生きているようで、
何かゆったりする!

阿弥陀さまにいのち預け、
夢に向かって、苦難の道を歩み続ける。
男のロマンというか…
何か好きなんだよね。

『海 その愛』

海に抱かれて 男ならば
たとえ破れても もえる夢を持とう
海に抱かれて 男ならば
たとえ独りでも 星をよみながら
波の上を 行こう

海よ俺の海よ 大きなその愛よ
男の想いを その胸に抱きとめて
あしたの希望(のぞみ)を
俺たちにくれるのだ

海に抱かれて 男ならば
たとえ一つでも いのちあずけよう
海に抱かれて 男ならば
たとえ一度でも 嵐のりこえて
遠い国へ行こう

海よ俺の母よ 大きなその愛よ
男のむなしさ ふところに抱き寄せて
忘れさせるのさ
やすらぎをくれるのだ

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借金

2009年07月16日 | Weblog
お葬儀では色々な人間模様がある。

先日、目にした川柳に
「お通夜でどう切り出すか貸した金」
というのがあったけど、気持ちが分かるよね…!

お金を貸したのはいいけど、
借りた本人が急死でもしたら…

遺族に「実は…故人にお金貸してあったんですが返して下さい…」
なかなか言いづらいからね。

私の友人で、
友人にお金を貸したまま亡くなってしまった事があったけど、
その人は貸す時、あげるつもりで貸したようだ…
だから催促もしなかった…まァ、しょうがないか!

でも、友人同士でお金の貸し借りをすることは、
もう友ではなくなってしまう事を決意しないとね。
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大切なもの

2009年07月15日 | Weblog
「本当に大切なものは目に見えないだよ」
サンテグジュペリ『星の王子様』より

現代社会は目に見えないものは信じない。
でも、考えてみると「本当に大切なものは目に見えないよね」

空気・子を思う親心・仏心…
○とか△とか形では表せないけど、
本当に大切なものだよね。

阿弥陀様は私を救う為なら、
「たとえどんな苦難に身を沈めても、決して悔いることはない」
と言われるけど、
阿弥陀さまが私を思って下さる慈しみの心は、
南無阿彌陀佛となって私の身心にしみわたる。
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外道

2009年07月14日 | Weblog
外道(げどう)とは東京外環道を略した言葉ではありません。

仏教を内道というのに対して、
仏教以外の教えや、それを信ずる者をいいます。

親鸞聖人はご和讃に
「九十五種(外道)世をけがす 唯仏一道きよくます」

九十五種の仏法以外の教え(外道)がこの世を乱している。
ただ阿弥陀如来の教えだけが清浄の道である。
と示されます。

外道とは、苦しみ悩みの原因を外にしか見ない考えをいいます。
家の方向が悪い。名前が悪い。先祖のタタリ…
自らを省みず苦しみ・悩み・幸不幸の原因はすべて自分以外のもののせいにする。

これに対して仏教は、
外だけを見るのではなく内すなわち自身を明らかに見る道であります。

「幸福」とは「めざめこそ幸福なり」

~一念多念証文~
吉日良辰をえらび、占相祭祀をこのむものなり。これは外道なり…
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やすらか

2009年07月13日 | Weblog
霊園にお参りに行くと墓柱にはさまざまな字が彫られている。
浄土真宗では本来「南無阿彌陀佛」だけど…
「○○家之墓・穏・やすらか…」

先日お参り行った家は「やすらか」だったが、
見回すと三戸の墓が「やすらか」と彫られていた。

墓を建てた人が、
亡くなった人に「やすらか」であってほしい。
という想いで彫られるのであろうか…?

この受け取り方で、浄土真宗とお他宗との違いがある。

他宗においては、自身の願いを元にするが、
浄土真宗は自身の願いではなく、
それを喚び声として受け取っていくのであります。

「やすらか」であったならば、
亡くなった人に対して「やすらかでいてほしい」と願うのではなく、
仏となられた故人様から「心をやすらかに生きてくれよ」とのメッセージとして受け取っていく。

こちらから「やすらか」であってほしいと願う前に、
先に往かれた方から「やすらか」に暮らしてくれよと願われている訳であります。

そんな意味で、究極の願いを顕したものが「南無阿弥陀仏」であり、
それは「どんなことがあってもあなたを見捨てないよ!必ず救う」という仏の願いを顕したものであります。

道綽禅師の「安楽集」に

前に生まれたものは後を導き、
後に残されたものは、
前に往かれたかたがたの、
みあとを訪ねるようにしなさい。

とお示しになりました。
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発車・オーライ!

2009年07月12日 | Weblog
今日朝7時から日曜礼拝。
今日の当番は長女のSさん。

お内陣の方を向いて、外陣の椅子に行儀良く座っていると、
いつもバスに乗っているような思いになる。

7時になると「では始めます」の声と共に、
日曜礼拝が始まるわけだが、
バス旅行で言うならば「発車オーライ」であります。

でも、始まった後に来る方もいる。

バス旅行で言うならば乗り遅れであります。

お浄土行きのバスは、
私一人の為に用意されているからバスだから
乗り遅れるということはない訳であります。

有り難いこっちゃなァ…南無阿彌陀佛

今日の私はそんなことを考えながらの日曜礼拝でありました。

一念多念文意には「摂護不捨」と示され、
阿弥陀様は「所によって避けることなく、時によって区別することなく、人によって嫌うことなく、絶えずお護り下さる。」
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