ゆうわファミリーカウンセリング新潟 (じーじ臨床心理士・赤坂正人)     

こころと暮らしの困りごと・悩みごと相談で、じーじ臨床心理士が公園カウンセリングやメールカウンセリングなどをやっています

山中康裕『子どものシグナル-心を護り育てるカウンセリング』2006・バジリコ-子どもの「窓」を大切にすること

2024年05月30日 | 子どもの臨床に学ぶ

 たぶん2017年のブログです

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 山中康裕さんの『子どものシグナル-心を護り育てるカウンセリング』(2006・バジリコ)を再読しました。

 2006年の本ですので、10年ぶり以上です。

 その間に1回くらいは読んでいるのかもしれませんが(?)、記憶があいまいで、いずれにせよ勉強不足、記憶力不足で、今回も例のごとく、改めてとても新鮮に(?)読んでしまいました。

 内容は、山中さんのケースの紹介(スーパーヴィジョンを含みます)と内科医で心理臨床に詳しい岸本寛史さんとの対談からなっていますが、山中さんの発言はまったくブレません。

 感心させられるのは、その面接の温かさとケース理解の丁寧さ、そして、ユーモアと楽観性でしょうか。

 子どもより子どもっぽい(!)ところがすごいです。

 とにかく人間的で、読んでいて、本当に学ぶところが多いです。

 さらには、山中さんお得意の「窓」論。

 子どもの「窓」をおとなが大切に見つけていくことの重要性を述べています。

 本当に大切な視点だと思いますが、それを実践するのはなかなか至難のわざです。

 おそらくは、さまざまな人間への幅広い興味と温かな関心が重要なようです。

 まだまださらに勉強を続けていかなければと反省をさせられました。

 だいぶくたびれてきたじーじの臨床家ですが、もう少しだけ努力してみたいと思います。    (2017?記)

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 2019年春の追記です

 今日から東京で遊戯療法学会です。

 ワークショップは山中さんを選択。

 箱庭療法のカルフさんのお話らしく、楽しみです。    (2019.5 記)

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 2023年秋の追記です

 山中さんの「窓」論。

 子どものこころの「窓」になっているような、子どもの好きなことからお話を繋ぎます。

 しかし、じーじはゲームとロックが苦手。

 ゲームはさっぱりわかりませんし、ロックは聴きませんので、そういう子どもさんは難しそう。

 孫娘たちから教えてもらっているあやとりと折り紙も苦手で、なかなかうまくいきません(こう考えると、苦手なものが多いなあ)。

 しかし、山中さんはこう言います。苦手なものは子どもに教えてもらえばいい、と。

 さすがです。子どもへの関心が第一です。

 考えてみれば、これはカウンセリングも同じ。

 あなたのことをもっと教えてください、ということですよね。

 勉強になります、本当に。    (2023.10 記)

  

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椎名誠『単細胞にも意地がある-ナマコのからえばり』2018・集英社文庫-ナマコくん、さらば!

2024年05月30日 | シーナさんを読む

 2018年のブログです     

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 シーナさんの『単細胞にも意地がある-ナマコのからえばり』(2018・集英社文庫)を読みました。

 なんと、悲しいことに、シリーズ完結巻、とあります(シクシク)。

 とうとうナマコシリーズも終わってしまうのですね(またまた、シクシク)。

 しかし、シーナさんも73歳、そろそろ仕事を厳選していくのかな?とも思います。

 もっとも、後世の人は、シーナさんの代表作として、『岳物語』とともに、新宿赤マントシリーズやナマコのからえばりシリーズを挙げるようになるのかもしれないな、とじーじなどはひそかに思っているのですが…。

 さて、最終巻、いろいろなお話が載っていますが、じーじが一番強く頷いたところ、それはポイントサービスのお話でした。

 シーナさんはいろいろな理由からポイントサービスがお嫌いなようで、マイレージカードもお持ちでないとのこと。

 実はじーじもポイントサービスというのが嫌いで、ほとんどポイントカードを作っていません(マイレージは作る機会がないだけですが…)。

 ですから、買い物をしたり、本を買ったりするたびに、店員さんから、カードはお持ちですか?よければおつくりしましょうか?と聞かれて、お断りをするのが大変です。

 シーナさんもいうように、ポイントという制度がなんだかよくわからないですし、それくらいなら値引きをしてほしいと思うのです。

 シーナさんは、さらに、それくらいなら消費税8パーセントに抵抗しろ、ともおっしゃいます。

 じーじはそんな過激なことはいいませんが、以前からじーじのカウンセリングの代金は、単に計算が面倒なこともあって、消費税抜きでいただいております。

 これは抵抗になるのでしょうか?

 じーじは計算が苦手なだけで、国家に抵抗するなんていう大それた気持ちはこれっぽっちもないのですが…?。

 冗談はこれくらいにして、他にも楽しいお話が満載です。

 シーナさんが訪れたアイスランドのお話を読んでいると、じーじの大好きな北海道の風景や人々を思い出しました。

 シリーズが終わるのはたいへんに悲しいのですが、とても読みごたえのあるいい本です。     (2018.11 記)

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 2020年6月の追記です

 念のため、「ナマコ」とは、シーナさんの名前の、シイ「ナマコ」ト、からの命名です。     (2020.6 記)

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 2020年11月の追記です

 ポイントの氾濫がひどいです。

 最近では、政府主導のマイナポイントや go to なんちゃら。

 ポイントで国民を都合よく誘導できることがわかって、自民党政府はほくほくでしょう。

 ポイントには気をつけましょうね。     (2020.12 記)

 

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