2020年3月の日記です
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『郷土史 ふるさと東川 Ⅲ 希望編』(1994・東川町郷土史編集委員会)を再読していたら、拓北農兵隊の記述にぶつかった。
ドラマ「なつぞら」の天陽くんや開高健さんの『ロビンソンの末裔』のモデルとされる拓北農兵隊が東川にも入植していた。
ほんの2~3ページの扱いであるが、きちんと記されている。
10年ほど前にこの本を購入した時には、拓北農兵隊のことがあまりわかっていない時で読み過ごしていた。
改めて、東川町の郷土誌編集委員会のみなさんのすばらしい仕事ぶりに敬意を表したい。
記述によれば、東川の拓北農兵隊は6か所、43戸が予定され、昭和20年8月8日に第1陣13戸が到着、入植したが、敗戦のため、第2陣の受け入れはなく、自然消滅の形で打ちきりとなった、という。
ここでも、時の政府の無責任な政策と、それに翻弄される庶民の苦しみが見いだせる。
原発や米軍基地の問題をはじめとして、今も政府の無責任さは改まらない。
庶民の味方は誰かなのかをよく見極め、時の政治に左右されない堅実な生活をしていきたいと思う。 (2020.3 記)