ホセ・クーラは、社会に対する関心を常に持ち続け、積極的に発言をするとともに、オペラなど芸術を現実社会に近づける努力をしています。また、さまざまなチャリティー活動にも熱心にとりくんでいます。
日本ではほとんど報道されませんでしたが、ホセ・クーラは、2011年9月4日、フランスのナンシーにあるロレーヌ国立歌劇場で開かれた、東日本大震災支援のチャリティ・コンサートに出演しました。
クーラは、ロレーヌ国立歌劇場で2007年から2010年にかけてマスター・クラスを担当するなど、劇場と関係が深く、このチャリティ・コンサートには、クーラとともに、マスタークラスの教え子たちも多数参加しています。
このコンサートの収益は、すべて日本赤十字に寄付されたそうです。
また日本人歌手として、世界各地で活躍されているソプラノの大村博美さんが参加され、クーラと蝶々夫人の二重唱を歌いました。
大村さんは、HPで、次のように感想を書かれていました。 → 大村さんのHP
「ホセ・クーラも気さくな人柄で、彼の熱い気質があふれた情熱的なうたを披露してくれました。 最後に歌った アンコールの “誰も寝てはならぬ” では自分のマスタークラスの弟子である若いテノールたちとうた合戦のように一緒にうたいあいっこを披露してくれ、次の世代を育てたいという彼の思いの感じられるいい舞台になりました。
私はオテッロより “柳の歌~アヴェマリア” を祈りをこめて歌い、蝶々夫人より ピンカートンとの二重唱 ( ホセ・クーラと)や 花の二重唱 などを蝶々さんの舞台でやるように演技をつけて歌いました。終演後、涙で目を真っ赤にしたお客様がたが楽屋に訪ねてきて下さって、感激しました。
今回のコンサートの収益はすべて日本赤十字に寄付されました。復興への祈りを込めて!!」
私はオテッロより “柳の歌~アヴェマリア” を祈りをこめて歌い、蝶々夫人より ピンカートンとの二重唱 ( ホセ・クーラと)や 花の二重唱 などを蝶々さんの舞台でやるように演技をつけて歌いました。終演後、涙で目を真っ赤にしたお客様がたが楽屋に訪ねてきて下さって、感激しました。
今回のコンサートの収益はすべて日本赤十字に寄付されました。復興への祈りを込めて!!」
大村さんの誠実な人柄とともに、クーラの熱意とフランクな人柄が伝わります。
今回は、劇場のHPなどにアップされた画像を紹介するとともに、YouTubeから、コンサートの様子を一部紹介したいと思います。画質音質が良くないのが残念です。
→ 仏ロレーヌ国立歌劇場のHP
コンサートのポスター“コンサート「親愛なる日本 」”
大村さんとクーラの名前が大きくのっています。
大村博美さんとホセ・クーラ
大村博美さんとホセ・クーラ、プッチーニの蝶々夫人より、二重唱
Puccini Madame Butterfly duo final acte I :"Bimba dagli occhi ... " José Cura Hiromi Omura
大勢の出席者と共に
ホセ・クーラ、デュエットのようですが、曲目はわかりません。
ホセ・クーラ、コンサートのアンコール定番、プッチーニのトゥーランドットから「誰も寝てはならぬ」
Puccini Turandot "Nessun dorma" José Cura
こちらはコンサートの様子を報じたフランスの新聞報道、劇場HPよりその一部を
震災から5年以上たちますが、被災地のくらしと営業の再建はまだまだすすんでいないといわれています。こうした取り組みをなんらかの形で継続的に生かしていけないだろうかと思います。
大村博美さんとホセ・クーラ、コンサート終了後の写真のようです。(大村さんのHPより)
*画像は、劇場のHPなどからお借りしました。